『散歩する侵略者』を観ました
黒沢清作品で、近作で特に顕著な「愛する人が変容してしまい、その変容に対してなすすべもなく、最終的にはそのことを受け入れる」という、お得意の物語構造に、ツイストしたかたちではありますが「愛は地球を救う」という要素を上乗せすることで、ある種のブレイクスルーを果たそうとした作品という印象を受けました。
前作『ダゲレオタイプの女』(個人的には黒沢作品の中で一二を争うぐらい好きな作品)は分かりやすくクラシック映画のような佇まいの「愛の物語」でしたが、本作はよりフィクション度の高い現代的な「愛の物語」になっており、本作の反応次第で、場合によっては今後黒沢清作品でありながら商業的な成功をおさめる作品が出てくるかもしれないなと思いました。
個人的な感想ですが、かつて父がある病気になり、前日まで元気だったのに突然ひとりで歩くこともままならないような状態になってしまった経験があったので、序盤の突然日常が揺らいでしまって動揺し苛立っている長澤まさみの様子に、当時の母の様子を重ねてしまい(うちの父は浮気はしてませんでしたが)、見ていて結構辛かったです。話が宇宙人が自立していく方向に向かうので、途中からいつもの黒沢清映画らしくなっていきますが、序盤は、もしや黒沢清も作品内で大々的に介護と向き合う時代になったのかなんて思いながら観ていました(もし過去にそういった作品があったらすみません)。
そういったこともあり、とにかく夫を嫌々ながらも献身的に世話していく長澤まさみが愛しくて仕方ありませんでした。その上、いい意味で所帯染みた長澤まさみの佇まいが余計に色気を感じさせ、夫の松田龍平がその愛情に次第に応え始めていくのも納得というか。と同時に、本当になぜもっと早く、乗っ取られる前の真治は彼女の愛情に応えてあげられなかったのかと思うと悔やまれる部分もあり、いつだって人は失って初めてその大切さを知るのだなと。
そういった愛の物語という側面に感銘を受けながらも、全体的にポップな作りのため、黒沢清ならではのダークさが若干後退してしまったことに物足りなさを感じてしまったのも正直なところで、高橋洋が参加しているスピンオフの『予兆』の方にダークさの補完を期待してしまうのも仕方ないかなと。もしかしたら黒沢清版の『散歩する侵略者』は、二作を観て初めてきちんと評価できる作品かもしれないですし。
映画備忘録「2017年8月」
エドガー・ライトのトークセッション、いつまで残ってるか分からないけどアーカイブあるので興味ある方は是非。今回の常軌を逸した脚本の書き方には度肝を抜かれたw https://t.co/wcmnpny4VA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月1日
『スカム』 久々に『炎628』級の、最低最悪だけど完璧な映画を観た。舞台は少年院。開始2分で規律権力に対して憎悪を抱いた瞬間から1時間半、ずっとドス黒い殺意が渦巻いたまま終わるのかと思いきや、ラストに少年院の院長が呆気にとられるようなとんでもないことを言って幕を閉じる。 pic.twitter.com/4qsiZFJJyK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月2日
監視される側だけでなく監視する側もシステムに取り込まることで人間性を失っていくことの恐怖というか、どうしようもなさに絶望的な気分になる。ただ一人、知性とユーモアで権力に反抗するアーチャーという男が希望的存在に見えるが、彼とて… https://t.co/3LXdAbDWot
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月2日
『ローガン・ラッキー』サントラの選曲が渋い! 『フリー・ファイヤー』でも使われてたCCRとジョン・デンバーが特定の空気感を醸すのにいかに使い勝手がいいかという…… 'Logan Lucky' Soundtrack Details: https://t.co/Bqx2HyGEGQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月3日
『遊星よりの物体X』と『遊星からの物体X』 pic.twitter.com/Oa7r4rle17
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月3日
『遊星よりの物体X』 女性がいる和気藹々とした現場で、ほぼフランケンシュタインに出てくるアイツな物体Xと戦いながら、主役ふたりを「お前ら付き合ってんだろ? だったら結婚しちゃえよ!」と周りが茶化すシーンがあるという、非常に緊張感のない、アメリカに余裕があった時代の産物という感じ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月3日
『やすらぎの郷』 ここ最近ジジイの回春話に付き合わされて、面白いけど「正直なんなんだよこれは!」という思いが拭いきれずにいたが、思いもよらぬ方向から太平洋戦争と東日本大震災をアクロバティックに結びつけてきて、その剛腕っぷりに圧倒された。やっぱすげえよ、倉本聰。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月3日
『プッシャー2』再見。やっぱり傑作。NWRのストーリーテラーとしての才能が遺憾なく発揮されている作品。計画通りに物事進められない、コメディにもならないぐらい酷い、知性の欠片も感じさせない会話しかできない連中の中でも、さらに頭が悪く木偶の坊扱いをされている男が主人公。なのに泣ける。 pic.twitter.com/UNBM1FxSbf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月4日
刑務所から出てきたら不能になってるわ、親父は相変わらず自分のことを認めてくれないわ、刑務所に入る前にやった女から「あんたのせいで子供ができたけど、あんたに自体に用はないから金をくれ」と迫られるわで、惨めなことこの上ない主人公トニー。 pic.twitter.com/JgebEkkrHX
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月4日
その上、生来のお人好しでもあるトニーは、友人に付き添いを頼まれた本当にしょうもない取引のゴタゴタに巻き込まれ、さらに立場を悪くする。そして行き場を無くしたトニーが最後にとった行動とは……みたいな話なのだが、父子の確執の物語に弱い俺としてはやはりトニーに肩入れしてしまう。 pic.twitter.com/YXH2nsusaq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月4日
初めて観た時トニーは『トレインスポッティング』のスパッドをマッチョにしたような駄目キャラに見えてたんだけど、これを演じてるのが名優マッツ・ミケルセンだと知った今(わりと最近知った)となっては、どうしてもちゃんとした人に見えてしまうので、当時のような気持ちで観れないのが本当に寂しい pic.twitter.com/eceMqLFqj3
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月4日
映画界に復帰したスティーブン・ソダーバーグ監督の最新作『ローガン・ラッキー』がいかに制作、配給の面で革新的な作品であるかという話。本作の成否次第で、今後映画制作のスタイルが変わるかもしれないと注目されているとか。 https://t.co/QDRxf4u15o
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
部屋の中で発掘した、装丁最高のやつ。『ミッドナイト・クロス』って意外と好きな人多いよね〜なんて。 pic.twitter.com/lJBbL2610d
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
『ゴースト・イン・ザ・シェル』映画としてはツメが甘いと言わざるをえないけど、攻殻機動隊の映像化(厳密には『GHOST IN THE SHELL』の実写化と言うべきなのだろうが)としては満足の出来というか。ちなみに字幕と吹き替えどちらが良いかと訊かれたら、迷わず吹き替えで!と答える pic.twitter.com/1AlzsG5ImV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
最初字幕で観たんだけれども、荒巻(”ビート”たけし北野)だけ字幕なしの日本語で喋るという作りが異常にノイズになってセリフが頭に入ってこないという事態になったため、途中から吹替にしたのだが、これがもうスムーズったらありゃしない。アニメ版キャストの安定感よ。ただ、たけしはたけしのまま
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
でも、たけし版荒巻がめちゃくちゃかっこいいので、たけしキャスティングは間違っていない。それに押井版の少佐の魅力の無さに当時から不満だった人間からすると、色々言われたスカヨハの少佐も素晴らしいなと。自然に相手を惹きつけてしまう色気があって、人形と人間の間の存在としての説得力があった pic.twitter.com/fWbtOk4DTu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
だからどう考えてもバトーと少佐の関係とか説明がなくて一見さんに厳しすぎるのではないかと思ったが、色気のある少佐を前にしたらバトーが惹きつけられるのに説明はいらないようにも思えた。逆に人間臭いバトーに少佐が惹かれるのも分かる。本作はふたりのバディものとしても良い線いってると思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
やはり商業映画として『攻殻機動隊』を可能な限り分かりやすくするという選択は理解できるし、それによって実際一定のラインは超えられていると思うのでその選択が間違っていたとは言えないが、とはいえ『攻殻機動隊』の良さは飲み込みづらい難解さにあるとも言えるのでここは痛し痒しだよなあと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
まあ、直接の原作にあたる押井版から一歩もはみ出そうとしてないことが、原作オマージュのシーンを継ぎ接ぎしたような物語になってしまっている原因なんだろうけど、それ故に簡素化できたとも言え、結局観る側の補完だよりになっていることが最初の「ツメが甘い」という感想に繋がっている。 pic.twitter.com/vtYaUD07bZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月6日
『リオ・ブラボー』 開始20分ぐらいまで観ても「え? これがタランティーノがNo.1に選ぶ映画なの?」というぐらいボンヤリした感じだったのに、中盤に差し掛かる頃には「やべえ。これは今まで観た西部劇(そんなに数多くはないが)とは次元が違い過ぎる!」となっていたのには驚いた。 pic.twitter.com/xj343sDJRr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月8日
西部劇好きより『ありがとう、トニ・エルドマン』とかが好きな人の方が気に入る内容だと思う。キャラクターたちが活き活きとしていて、難解な部分は一切ないのに、驚くほど複雑な感情のやりとりをしている。タランティーノが本作を何度も繰り返し観ているというのも納得というか。 pic.twitter.com/jHEks1vBo8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月8日
あとアンジー・ディキンソン演じるフェザーズというヒロインが、今まで観た映画の中でも5本の指に入るぐらい好きな女性キャラクターかもしれない。気が強くて欲望に忠実なんだけど、とにかくキュート。代表作『殺しのドレス』の時点で大分おばちゃんだったけど、初期作にあたる本作ではさすがに若い。 pic.twitter.com/zGftHX8vhX
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月8日
スティーブン・ソダーバーグの『バブル』。地味な中編だが普通に面白い。『マジック・マイク』でも思ったが、ソダーバーグって意図は分からないけど車を運転している男を異常にかっこよく撮ったキレッキレのカット挟んでくる傾向ある? だとしたら『ローガン・ラッキー』はどうなるのかなと。 pic.twitter.com/bDkfQLukqg
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月11日
『田舎司祭の日記』 最後の「それがどうした。すべては神の神の思し召しだ」という言葉の重みを受け止めきれずにいるが、本作がホン・サンス作品の原点であることはなんとなく理解できたので、とりあえずよしとする。 pic.twitter.com/qfBO98JZpr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月14日
『この世界の片隅に』再見。何が起きるか全て知っているからこそ余計に恐ろしい。特に義父を見舞いに行くシーンあたりでは、これから起きる不幸が同時に見えているため、胸を締め付けられるような気持ちになって辛かった。病室に鳴り響く「ムーンライト・セレナーデ」の甘さがより残酷さを引き立てる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月15日
任侠ものパートに突入中の『やすらぎの郷』で、藤竜也かっけー!となっている裏でナボコフの『ロリータ』を抱きながら呑気に昼寝している石坂浩二。 pic.twitter.com/ode5pgp4aj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月17日
後輪駆動のスバル「WRX」も登場! 映画『ベイビー・ドライバー』のスタントマンが撮影の舞台裏を語る https://t.co/zwCB8k1USR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月19日
あの〈抗日〉映画「軍艦島」が思わぬ失速 韓国で非難された3つの理由 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https://t.co/Ixr5owzOrc
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月20日
いやほんと、『ラ・ラ・ランド』要素がどこにあるのか教えて欲しいし、ついでに言うなら『トゥルー・ロマンス』って指摘にもピンと来てない。 https://t.co/dl0rUmd8Sv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月20日
『20センチュリー・ウーマン』韓国での公開9月なんだ。このポスター良いね。 pic.twitter.com/4sR1jswUr6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月21日
『ノクターナル・アニマルズ』の出来がどうであれ『シングルマン』がとんでもない傑作であることは揺るぎない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月21日
『ジョン・ウィック』完璧だった。 pic.twitter.com/tjALJ5pndi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月22日
1969年式フォードムスタングBOSS429、1970年式シボレーシェベルSSハードトップ、2011年式ダッジチャージャー。免許持ってないけど、これらの車種が出てくるとニヤけてしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月22日
皆殺しの動機が弱いとか眠たいことを言ってるやつがいるみたいだけど、亡き妻からの最後のプレゼントである可愛いワンちゃんを殺され、その上手入れの行き届いたムスタングを盗まれたら、そりゃ組織のひとつやふたつ壊滅させるのに十分な動機になるだろっていう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月22日
「車や銃で遊んでばかりいるこいつアホでしょ?」っていうジョン=作品自体を相対化する視点があった上で、神が見下ろす箱庭に閉じ込められた日陰者たちの陰惨な物語を展開しているので、個人的な好みの問題だが、『キングスマン』みたいなガキっぽさを感じさせなくて本当に最高だった。 pic.twitter.com/D0aZRxwdgi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月22日
あと特に前半パートのサイレント映画をリスペクトとした作りとかヤバいよね、とか、そこまで言うならリアルタイムで観ておけよという感じで、キアヌ・リーブス作品を舐めてた(『ネオン・デーモン』を除くと『スピード』しか好きな作品がなかった)自分を恥じています。 pic.twitter.com/WqYEq6dnJj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月22日
『やすらぎの郷』 ハッピーの件はあれでいいのか(松岡茉優の表情の演技は見事だったけど)ってのと、三度登場の倉本聰と中島みゆきの死神感…… pic.twitter.com/az6lKjrT93
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月23日
『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』めちゃくちゃ面白い。58分しかないのでドキュメンタリーとしては小品という感じだが、さすが妻リブ・コーフィックセン撮影なだけあって、普段は見れないNWRの可愛げが収められていてファンだったら確実に楽しめる作品。 pic.twitter.com/W5ciZTo2Ou
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月24日
『オンリー・ゴッド』の撮影に密着したドキュメンタリーだが、レフンの調子は常にこんな感じ。どうしてここまでナーバスにならざるをえなかったのか、レフン作品未見の人はその理由を予習しておく必要はあるが、成功した後に別のタイプの作品に挑むクリエイターの心情としては普遍的なものなのだろう。 pic.twitter.com/wvZqaDFiKC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月24日
でも本作のタイトルを見れば分かるように、本作のテーマは『オンリー・ゴッド』の出来不出来に落ち込むレフンの苦悩にはなく、世界を股にかけ活躍する才能の持ち主と結婚してしまったリブの苦悩の方にある。その夫婦の危機を前にして重要な役割を果たすのがホドロフスキー尊師ってところがヤバいなとw pic.twitter.com/4Kcl98Ij5y
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月24日
カンヌで『オンリー・ゴッド』を上映する際、雨が降ってて「不吉だぁ」とヘコんでいる父親の姿を見て、「くだらないことで悩んでるんじゃねえ!」とレフンを叱責する長女が最高なので見てほしいw というか、夫婦の娘ふたりがクッソ可愛いのヤバい。いずれ何らかのカタチで世に出てくるんだろうなあ。 pic.twitter.com/Rq0bO9YTIV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月24日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月25日
『マニアック』の特典ディスクを観てたら、映画と同名であるこの曲にまつわるインタビューが入ってて面白かった。映画本編では内容が内容なだけにそうでもないが、ドキュメンタリーやインタビューを観てるとジョー・スピネルとウィリアム・ラスティグ監督のことが好きになってしまう。 pic.twitter.com/M1WbmWORIi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月25日
『恋愛社会学のススメ(Alle Anderen / Everyone Else)』 いやあ、すげえよこれは。『トニ・エルドマン』と合わせてハッキリ格の違いを見せつけられた感じで、これをきっかけに自分の中でマーレン・アデはホン・サンスなどと並ぶ、現代最高の監督のひとりとなりました。 pic.twitter.com/XPa7LefY49
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月27日
『トニ・エルドマン』のユーモアのあり方と本作のユーモアのあり方が似ているので、マーレン・アデ監督の中でユーモアとはこういうものだという認識があるのかもしれない。トニ・エルドマンもそうだけど、俺はこういう子供じみたセンスが嫌いじゃない。 pic.twitter.com/J4gWkkjt0U
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月27日
『恋愛社会学のススメ』って謎の邦題、要は恋愛における感情の変化を微に入り細に入り調べるように主人公カップルにカメラを向けている様が研究でもしているように見えるとかそういう理由で付けたんだと思うんだけど、よくもここまで複雑な恋愛関係における機微を描けるものだと感心してしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月27日
『トニ・エルドマン』とベースは一緒だけど、親子関係と恋愛関係の違いで描かれる気まずさの質も違う。個人的には『トニ・エルドマン』より本作の方が気まずくてきつかった。とにかくあるあるネタのオンパレードで、主人公が他人だと思えなかったし、相手の女性が怒ってることも大概やらかしてい……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月27日
『あるスキャンダルの覚え書き』 昼ドラをマックス面白くした感じの作品。人によってはかなりの劇薬となりうる内容だが、孤独に耐性のない人は心の隙に付け込まれないようにするためにも観ておいた方がいいかも。ジュディ・デンチはよくこの役引き受けたなって感じで、ケイト様はただただ美しい。 pic.twitter.com/3qY6gG6WEp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月28日
結構な悲劇が起こるのに、勢い余って喜劇に反転してしまう感じが面白い。まあ、かといって全く救いはないんだけれども。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月28日
たいした話じゃないんだけど、本作の音楽フィリップ・グラスなんだよね。 https://t.co/G9OhAHAkUw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月28日
イギリスのティーンエイジャーが聴いてるリアルな音楽として、ストリーツの名前も出てくる。 https://t.co/gepQhIcEhp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月28日
『エル ELLE』 レイプ被害を告発した女性に向かって「被害者は被害者らしくしてろ」と憤ってた連中(売名行為と抜かしてたバカも含め)の神経を逆撫でするような痛快な内容で最高だった。バーホーベンとイザベル・ユペールがマジで「絶好調!」って感じなので、過激な描写に一切の手抜きなし。 pic.twitter.com/9lSwjuzzwt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月29日
イザベル・ユペールが歳を重ねたチョン・ユミ(ふたりは『3人のアンヌ』で共演)って感じで、近年の作品の中でも群を抜いて若々しく、自分の母の年齢とも近い女性にこう言っては失礼なのだが、めちゃくちゃ可愛くてヤバい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月29日
『侠女』と書いてワンダーウーマンと読む(嘘)。武侠映画なのだが上映時間が3時間もあるため序盤が怪奇映画風だったりパートごとに印象が変化する。ただ終盤のインパクトが強すぎるため残るのは『エル・トポ』と『ホーリー・マウンテン』を掛け合わせたようなとんでもないカルト映画という印象。 pic.twitter.com/HZD0iFUCZf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月30日
『エル・トポ』が1970年、『ホーリー・マウンテン』が1973年。『侠女』が1971年なんだよね。まあ、だからなんなんだって話だけど、西部劇やマカロニ・ウェスタン好きとしては、武侠映画に同じトンデモ時代劇の匂いを嗅ぎ取って興味が湧いてきてしまった。 pic.twitter.com/pCXPgl9HpE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年8月30日
映画備忘録「2017年7月」
現実にもこういうこと言う人いるよなあと。 #華氏451 pic.twitter.com/UegGtGdn1d
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月1日
#華氏451 pic.twitter.com/G25g5wmeKV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月1日
#華氏451 pic.twitter.com/hwxj5OxSov
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月1日
やっていることは酷い(本を焼く)のに、なんか愛らしい消防士の皆さん。 #華氏451 pic.twitter.com/azRFUIp8Ng
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月1日
『華氏451』 ニコラス・ローグって関わってるの撮影だけなの?ってぐらいニコラス・ローグ色が強いと思った。音楽はバーナード・ハーマン、監督はフランソワ・トリュフォー。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月1日
この中で新しさを感じたのは『ありがとう、トニ・エルドマン』『パーソナル・ショッパー』『20センチュリー・ウーマン』『Raw』『メッセージ』『ジャッキー』あたりかなと。何を新しいと感じたかはそれぞれ違うけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月2日
Mint Royale「Blue Song」feat. Noel Fielding, Julian Barratt, Nick Frost and Michael Smiley. Directed by Edgar Wright. https://t.co/ozwiheBmWo
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月2日
『海辺の生と死』って島尾ミホの話だったのか! しまおまほの祖母をモデルにした女性を満島ひかりが演じるって凄いなあ。 https://t.co/PHKkoFSwR4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月2日
『ありがとう、トニ・エルドマン』 娘が自分を心配しているうざい父に絡まれることで自分の役柄から解放されるというと一見能動/受動の関係に見えるけど、実は娘が寂しい思いをしていた父を構ってあげていたり能動的に父を利用している場面もあって、これは能動/中動で理解すべき作品なのではと。 pic.twitter.com/u03Gf7hhtv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月3日
『ミニミニ大作戦(The Italian Job:1969)』 イケイケな頃のマイケル・ケイン、クインシー・ジョーンズ担当の音楽、終盤20分で見られるフチコマのようにミラノの街を爆走するミニ・クーパーの勇姿は素晴らしいが……と肯定的な感想はこれが精一杯といったところ。 pic.twitter.com/SkNGhX8pPi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月4日
他人の国まで来て散々暴れまわった挙句ゲラゲラ笑ってるってさすが大英帝国!と思っていたら、その蛮行の数々を回収するとんでもなくナンセンスなオチが待っていて、英国人のセンスは理解し難いという思いが改めて強化されるタイプの映画だった。 https://t.co/JuLKeGKtVt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月4日
『ブリット』 スティーヴ・マックイーン演じる警部補が延々とこれといった手柄を立てることも出来ず、ひたすら根性で敵を追いかけるという作品で、観る側もそれに付き合う胆力がいるので万人には勧めづらいのだが、超弩級のカーチェイス・シーンがあるのでマッスルカー好きには文句無しにオススメ。 pic.twitter.com/DKFbt3s7VC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月5日
後半セリフがグッと減ってサイレント映画みたいだとか、後味が『新幹線大爆破』みたいだったり、ロケ地が同じサンフランシスコだからというのもあるが、よくよく考えてみるとコレ、実はピーター・イェーツ版の『めまい』なんじゃないかと思ったりと、後から色々気づくこともあって楽しい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月5日
あとラロ・シフリンによるクールな音楽が最高! https://t.co/mCpNvpnONV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月5日
流れ流れて『ライフ』を観ることにした。今年の『パッセンジャー』枠第2弾として、あまり期待してないけど期待してる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
『ライフ』 噂通り『エイリアン』ミーツ『ゼロ・グラビティ』という感じのプロットだったが、日本における観る側のコンディションとしてヒアリの日本上陸という恐怖を抱えていることで、作り手が想定している以上に嫌な後味を残す作品となったのでは。でも、キモはそこじゃない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
『ライフ』の新味は、時折猫ひろしに見えるジェイク・ギレンホール演じる主人公のデビッドが「地球にそんなに帰りたくない」キャラクターであることで、そこをどう拡げるかが本作のキモだと思う。それを前提にあのオチをどう捉えるかが評価の分かれ目なんだろうなと。 pic.twitter.com/iKAVY2aqyD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
『ライフ』 自分はどちらかというとデビッドよりの人間なので、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/LbGAitVew7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
逃れようとするものからは逃れられないというか。世の中、そんなことばっかりだよ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
『ヴァレリアン』 キマッちゃってるところに何故か学会員のハービーまでいるんだからワクワクが止まらない。 https://t.co/U57ukZ34LD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月11日
『羊の木』を映画化するの吉田大八監督なんだ! なら絶対間違いないじゃん。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月12日
ラジオで粗筋を聞いた時、吉田大八監督が得意そうなテーマだなと思って、もしかしたらと検索してみたらやっぱり吉田監督が映画化すると知りガッツポーズ、みたいな。 pic.twitter.com/G35WbqUCQp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月12日
ツイン・ピークスを放送開始から27年後に観始めると、ネイディーン・ハーリーが松居一代にしか見えなくて辛い。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月12日
画だけ見ると結構面白そうなアン・ホイ監督の『明月幾時有(Our Time Will Come)』。日本占領下の話らしいけど、漢詩から引用したと思われるタイトルが美しい。 https://t.co/uIrB8ndq5w pic.twitter.com/1zc5BfHmhk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月13日
『トランザム7000』 ひとことで言えばコメディ版『バニシング・ポイント』。やっていることは一緒なのに『消失点』のような高尚さは皆無なので舐められそうだが、こちらの方が抜けがいい分「午後ロー」ノリが好きな人はこっちの方が好きかも。 https://t.co/RJ8QGDANXC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月16日
今の視点から観るとバート・レイノルズ(バンディット)とサリー・フィールドの恋愛要素はいらないようにも見えるが、この粋なやり取りのためだけにもカットするわけにはいかず。流れで観ると、気持ちは通じ合っててもふたりには共通点がないと嘆くサリーに対してバートが発したセリフが結構刺さる。 pic.twitter.com/NIUJhb0Onn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月16日
それは本作がアメリカ南部を舞台にしているから(テキサス州東部のテクサーカナからジョージア州アトランタまでビールを密輸する話)なんだけど、その反面バートが乗るトランザムのナンバープレートがこんなだったりもして、事情が分からない人間を混乱させてくれる。 pic.twitter.com/AsOXbe4Jeh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月16日
ジョエル・エドガートン監督&脚本&出演のスリラー『ザ・ギフト』が憎らしい程によく出来ていてヤバい。アクションで語るという大原則や、張り巡らされた伏線を丁寧に回収していくという徹底的に基本に忠実な作りでありながら、とても初監督作とは思えないほどに洗練されていて圧倒された。 pic.twitter.com/CyxjrqzFXt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月17日
上映時間108分の間に語りたいことを過不足なく詰め込んだ上に、ど頭に張った伏線をラストに回収することで綺麗に物語を閉じ、実は何気にPCにも配慮していたり(なんだったら道徳の教材とかに使えそう)と、とにかくソツがない。 pic.twitter.com/N0K8AXzTDl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月17日
その反面ぶっ飛んだ要素とかは皆無なので、何か映画的な飛躍を望む向きには物足りなさを感じるかもしれないだろうが、このサイズの作品としてはほぼ完璧な作りなのでは?
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月17日
'Raw' Q&A | Julia Ducournau & Garance Marillier | Rendez-Vous with French Cinema https://t.co/FXc6JenNFa
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月17日
"戦争映画よりも多く参考にしたのはアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス演出です。それにアンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の「恐怖の報酬」(1953年)ですね" 「ダンケルク」特集 クリストファー・ノーラン インタビュー https://t.co/ZZ2jgOA3P0 pic.twitter.com/gXoJGCsUAQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月22日
ノーランが参考にしたサイレント映画。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月22日
エリッヒ・フォン・シュトロハイム「グリード」(1924年)
F・W・ムルナウ「サンライズ」(1927年)
D・W・グリフィス「イントレランス」(1916年)
サイレント映画の中ではしょっちゅう名前があがる作品なので見ておかないといかんなあと。
アンジェイ・ズラウスキーの『ポゼッション』めちゃくちゃ面白い。世界崩壊のビジョンなんて見せられても、現代の作家のものだったら「出来の悪いマンガやアニメの見過ぎ」と鼻で笑うところだが、やはり本物は違う。見事な演出と主演ふたりの熱演もあってか、凡百の作品とは説得力がまるで違った。 pic.twitter.com/Q9YLs8XwUn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月24日
どんな映画か知ってもらうために、宇多丸さんの「 タブー!One Point ネタバレ シアター」スタイルで有名なシーンを丸々ご紹介。ネタバレと言いつつ、ここだけ観ても何も分からないので大丈夫。全編この雰囲気であることだけ知って欲しい https://t.co/08IK5w88qA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月24日
関連動画であがっているコレ。当時は俺の好きなロザムンド・パイクに何してくれてんのと思ったものだが、イザベル・アジャーニの頑張りを見た後だと全然大したことねえなあと。 Voodoo In My Blood https://t.co/uvOUioRs3Z
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月24日
看守はまだしも(気づかなかったけど)、裁判所通訳って分かるか!っていう。 #ベイビードライバー pic.twitter.com/fG7TopIDzJ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
ショットガンを隠せそうな巨大な筒を受け取ると、中には最高にクールなポスターが! 嬉しすぎる! #ベイビードライバー pic.twitter.com/Rf4eNbdlL5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
褒めたいところが多すぎて何から手をつけたらいいか分からないけど、『バニシング・ポイント』や『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』など(『ザ・ドライバー』を観てなくてすみませんウォルター・ヒル監督)のカーアクションの系譜をキチンと更新して来たことに感動した。 #ベイビードライバー
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
ただ一点残念なことが。今年俺のiTunes再生回数No.1の「Chase Me」が劇中では使われてなかったこと。これには唖然としたが、元ネタのJSBX「Bellbottmoms」はこれ以上ないくらい良いところで使われてたので最高! https://t.co/Inx8j4hUiO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
とにかく #ベイビー・ドライバー を観るなら、曲順を覚えるぐらいサントラを聴き倒しておいた方がいい。「あ、そういう風に使うのね」という感動の連続。大好きなダムドのぶっ込み方とか、本当に痺れた。 Neat Neat Neat https://t.co/OFDEzDrIo0
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
どうでもいいっちゃどうでもいい話なんだけど、Young MCの「Know How」が使われてるからか、ちゃんとアイザック・ヘイズの「シャフト」がクレジットされてたのには驚いた。サンプリングものは大変なのね。 https://t.co/9HCrvyKwAW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月26日
『ハッピーログイン』 SNSを通して自分をよく見せようとばかりしないでもっと自分に正直になれというテーマのラブコメ。突出して良いところがあるわけでもないが、普通に面白いし、普通に泣ける。ユ・アインは演技が上手すぎるし、思っていた以上にチェ・ジウが良くて驚いた。 pic.twitter.com/ngL3otUtUN
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
と、面白かったこと前提であえて本作を批判すると、これ、3組のカップルのプロットをひとつにまとめる必要があったのかと。それぞれのプロットを単独で膨らませることで90分の作品にすることも出来たろうに、それだと捻りが足らないということで3つをひとつの作品にまとめたように見えてしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
3つのプロットをかなりスムーズに繋いでいるため、120分のひとつの作品としては濃密な作品に見える。しかし、あえてそれぞれのプロットを抜き出してみると単独では淡白なため、結局印象的には今ひとつなプロットが3つあるというスタート地点に戻るようなことが起きてしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
本作が濃密な印象なわりに、深い感動を得られるような話にまで達していないように見えるのは、ここに原因があると思われる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
話を少し戻すと、何故3つのプロットをひとつの作品にまとめたように見えるかの理由として、そもそもSNSの要素が強いのはチェ・ジウのカップルだけで、他の2組のプロットにはSNSがあまり関係していないことがあげられる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
本当にSNSを題材にした話がしたかったらチェ・ジウのカップルのプロットだけ膨らませれば良さそうなものだが、そうはしなかったということは、SNSというテーマは後付けで、企画開発の段階で存在していたのは3組のカップルのプロットだけだったのではないかと素人考えながら推測できてしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
つまり3つのプロットをひとつにまとめた時点で、作品としての一貫性を出すためにSNSという要素を前景化させたのではないかと。特に強い繋がりを見出せない3組を結びつけるものとして、現代人だったらひとつやふたつやっててもおかしくないSNSを選ぶのは若干イージーな選択に思えるが、
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
それぐらい当たり前となっているものなら観客に対する目眩しとしては有効なのかもしれない。疑うようなら、試しにSNSを意識して鑑賞することをオススメします。SNSを使ってはいるが、SNSが葛藤の原因であったり、SNSを使うことで登場人物が自らの殻を破ったりはしていないはず。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
ラストに帳尻合わせみたいにSNSを有効活用するシーンはあるが、正直上手い使い方とは思えなかった。でも、過度な期待をしたり、穿った見方をしなければ普通に面白い作品と思わせるぐらいにはまとまっているので、やっぱり韓国映画、というより韓国ドラマの水準は高いなと思った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月29日
NWRの妻リブの実の父親が、あの名匠フリッツ・ラングって。だったらレフンが大金叩いて買ったアンディ・ミリガンの激レアフィルムを見て、リブが「なによこのゴミ、あんたはバカなの?」とキレたのも無理ないなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月30日
そう思って『ブリーダー』を見返すと新たな発見がある……いや、ないか。レフンの分身をマッツが、ヒロインをリブが演じている、俺は早すぎたNWR版『ブルーバレンタイン』だと思っている。 https://t.co/5q1bIX6AKq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月30日
ウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』。内容はともかく、イザベル・アジャーニが自分の中での美人の概念が揺らぐレベルで美人で驚いた。 pic.twitter.com/I726LlK4kE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月30日
そんな人が3年後にこんな役やってるんだから、役者って凄いなあと。 https://t.co/OHsI8TeMzY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年7月30日
映画備忘録「2017年6月」
自分は宇宙人だというレイヤーと、それって単にヤバい人でしょというレイヤーが重なり合っているけど、最後に爆弾が落ちることで、結局何が本当なの?となるのが本作の魅力のひとつだと思う。『美しい星』リリー・フランキー×吉田大八監督が語り合う https://t.co/T5VQYNjR4n
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月2日
オリヴィエ・アサイヤスの『感傷的な運命』。見える、見えないといったやり取りが頻出する、20世紀初頭のフランスを舞台に、愛をテーマにした比較的オーソドックスな三部構成の大河ドラマ。上映時間180分。デジタルではなく35ミリで映画を観るのは久しぶり。 pic.twitter.com/6qEJ5sAvgY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
とにかくシャルル・ベルリングと、ただその場にいるだけでエロさを醸し出すエマニュエル・ベアール(『愛の地獄』もオススメ)の老けメイク&演技が見事過ぎて驚く。そんな中、地のままのイザベル・ユペールが終始不機嫌で怖い。不機嫌な彼女を前にして何か言える男などこの世にいるのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
ちなみに大人になったシャルル・ベルリングとイザベル・ユペールの子供を演じたのがミア・ハンセン=ラブだったりして、これまた美人で驚く。 pic.twitter.com/RDHgudRzSf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
オリヴィエ・アサイヤスよ、俺も生まれ変わったら映画監督になりたい。 pic.twitter.com/Rxrs7SWyv6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
環境で人は変わらないと言いながら、戦争で人が変わってしまうという展開には明確なメッセージが込められているなあと思った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
映画の中で舞踏会シーンがあると、それだけで儲けものと思うタイプなのだが、本作でも気合いの入った豪華な舞踏会シークエンスがあり、当時のパリピの調子こきっぷりが拝めて最高! しかし、ワルツであんなに大人数でクルクル回っててよくぶつからないよなあと感心してしまう。 pic.twitter.com/RiayjHs8Yi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
リアル志向の舞踏会だと『山猫』が極点になるのだろうが、現代的アレンジが効いたキーラ・ナイトレイの『アンナ・カレーニナ』の舞踏会もド派手で良いのでオススメです。 https://t.co/BSjebOtdVt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月3日
『ローガン』 ローガンが老眼でプロフェッサーを老老介護とか地獄ようなドン詰まり感が充満した冒頭の展開に凹むが、ローラが登場してから一転ロードムービーになり、『トゥモロー・ワールド』をベースに『マッドマックス』経由の西部劇+田舎ホラー/スラッシャームービーみたいな激アツ展開に。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
とあるフレッシュな演出を見せるド派手なカーアクション。まさに西部劇的な列車と並走するシーン等とにかく最高! キレキレなローラのアクションでは「親の背中を越えていく」というのを比喩ではなく、本当にアクションで見せてしまうのには泣けた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
『20センチュリー・ウーマン』 超傑作!めちゅくちゃ面白い。今年のベスト(エル・ファニング出演作は『ネオン・デーモン』に引き続き2作目)なのでみんな観た方が良い。個人的には出来たら10年前ぐらいに本作と出会いたかった。そうしたら、もう少し女性との付き合い方が変わったような気がして
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
他の男と一括りにされて「男は」と批判されることに腹が立つ感じとか、ジュリーに「セックスはしたくない。友達でいたい」とか言われて困惑する感じとか、「ジェイミー分かるぞ!分かる!」とかガンガン首を縦に振りながら観たが「ていうか、お前可愛なあ。俺が見てもお前は大丈夫だと思うよ」と。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
究極の「母さん、愛してる」映画だと思った。アネット・ベニング演じる母親の、旧世代でありながら、息子のことを理解しようと努力する姿に思い出すだけでも涙が。その愛を正しく受け取ったジェイミーと、監督のマイク・ミルズによる母親賛歌。ほんと訳もわからず涙が出る瞬間が何度もあった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
『ジャッキー』の時とはまた違う、俺たちが見たいグレタ・ガーウィグが拝めるのも最高。上手いんだか下手なんだかわからないダンスも最高だし、カメラマンとモデルの演技でよろしくって件や、声を合わせてmenstruationと言わせる件とか、なんだよそれ!と思わず噴いてしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月6日
『20センチュリー・ウーマン』でドロシアの車に落書きされた「ART FAG」って、マイク・ミルズが直接スプレーで書いたものなんだぜ!(パンフ収録の写真より)
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月7日
カトリーヌ・ブレイヤの『ロマンス X』(『ポーラ X』じゃないよ)。監督が『愛のコリーダ』をフェイバリットにあげていて納得、みたいな作品。なので日本版はボカシ入りまくりなのだが、これをパク・チャヌクの『お嬢さん』が好きな人に勧めたら怒られるのだろうか。ちなみに百合要素はない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月11日
『三重スパイ(Triple Agent)』 中盤まで面白かったけど、これもエリック・ロメールの人格を疑う系の作品で、オチが酷い。ウディ・アレンとかもそうだけど、おしゃれなインテリがニヒルな笑いに走ると本当ロクなことにならない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月12日
『アクトレス~女たちの舞台~(Clouds of Sils Maria)』 めちゃくちゃ面白い。数作観たオリヴィエ・アサイヤスの作品の中でも特に重層的で、脚本の強度が群を抜いていた。 pic.twitter.com/SxBtnpk9bc
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月15日
ベテラン女優が、自身の出世作「マローヤのヘビ」という舞台の再演話を通して、過去、現在、未来を同時に見通すことで、女優として更なる成長を試みる話。特に老い(過去の自分)と向き合わねばならない人(つまり結果的には全人類)、必見の映画だと思う。 pic.twitter.com/PP38aTfmI1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月15日
予告編を観た時はクロエ・グレース・モレッツが準主役なのかと思ってたけど、ほぼジュリエット・ビノシュとクリステン・スチュワートの二人芝居という感じで驚いた。とにかくキレイなSkrillexことクリステンと、ベリーショートになったジュリエットがカッコいいことカッコいいこと。 pic.twitter.com/FNQ5Rxni2E
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月15日
とにかく何でも境界(国境や彼岸/此岸など)を曖昧にしてしまうオリヴィエ・アサイヤスは、この二人に関しては性別の境界も曖昧にしてしまい、女らしさや、ましてや男らしさなどとも無縁な性別を超越した存在同士にしてしまっている。演じ方次第ではこの関係、男優同士でもいけるよなあとか思った。 pic.twitter.com/6YHynUvfrU
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月15日
ラストのジュリエットとオタク系若手監督とのやりとりが年配の人に阿った展開なのでは?と思う人もいるかもしれないが、クリステン演じるヴァレンティンの存在や、オリヴィエ監督が常に「映画は若さと結びついた芸術である」と発言していることからも、そんなに単純な話ではないとだけ言っておきたい。 pic.twitter.com/sHwdLYvgT6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月15日
『マリアンヌ(Allied)』 面白すぎ。CG、CGした画が安っぽいとか言って劇場で観ることを怠ったことを激しく後悔している。ひたすら「距離を置いて見る/見られる」の反復で画面に漲る緊張感がハンパないが、その中でも全く動じないマリオン・コティヤールの大女優然とした佇まいに痺れる。 pic.twitter.com/wPRwal3W22
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月16日
ペーター・カーンの『ハムレット それはお前たちだ』は面白かったんだけど、「これだけ無茶苦茶やったクリストフ・シュリンゲンズィーフの『ハムレット』を実際に観た観客や批評家からの評判はどうだったのか」と質問すればよかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月17日
映画『昼顔』 よくできたアクション映画を観た後のような興奮を覚えた。瑣末な粗を論っても、面白かったという事実が揺らぐことはない類の作品で、傑作と呼んでも差し支えないと思う。個人的にはカロリー高めな韓国映画&ドラマ好きが喜びそうな内容だと思うのだが、どうでしょう? pic.twitter.com/MNTdSobwsz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
上戸彩が身勝手で幸薄そうな女性を文字通り熱演。この熱演の前では心配される激痩せも、デニーロが役作りのために過度な体重の増減を繰り返していたのと同様、役者魂を感じる肉体改造だと肯定的に捉えてしまいたくなる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
普段は鬱屈した表情しか見せない上戸演じるアラサーの紗和(劇中ハッキリ年齢を揶揄されるシーンがある。あの上戸彩が、マジか……)が、心が満たされている時は、ヘタするとデビュー当時から変わっていないようにすら見える、屈託のない子供のような笑顔を見せる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
そのため俺のような軟派者はついつい「そこまで幸せなんだったら許してあげようよ」なんて気安く思ってしまうのだが、それを許せない人達にとっては逆に「このクソ女!」と神経を逆撫でされていることでしょう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
実際、彼女は劇中でも不倫して逃げて来た人間として周りの人間から総スカンを食らう。それでも彼女のことを見捨てず、キチンと向き合ってくれる余地を周りが残してくれているのは、際どいギリギリの所で愛されるキャラとして紗和を留まらせる上戸彩の役者としての力あってのことだろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
演出がベタで、紗和の部屋に虫が入って来てからの一連の流れを始め(斎藤工、汗かき過ぎとか)、それこそ作り手も不倫の物語に酔ってるんじゃないかと若干冷笑気味に見てしまい、思わず吹き出してしまうような箇所も所々あったのだが、このベタな演出の積み重ねが後半の展開に効いてくる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
紗和が逃避先で出会う人々は世間の声の代弁者でしかなく存在感が薄い。一応今回の主要キャラである飲食店オーナーも、ネタバレになるので詳しくは言えないが「それ!多分お前のそういうところも原因だと思う」とツッコミたくなるようなキャラで、正直魅力あるキャラとは言いづらい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
だが彼らは本作のテーマである「奪われる側の痛み」を描くために奉仕しているのだと思えば許せる範囲ではないか。ドラマ版は文化系のキャラばかりだったので、今回体育会系のキャラを入れたと監督が発言していて、こういう言い方は語弊があるかもしれないが、彼らは普通の人を好演しているとも言える。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
要は本作は紗和と斎藤工演じる裕一郎ともう1人、伊藤歩演じる裕一郎の妻、乃里子の3人が中心のユニヴァースで展開される物語であり彼らの情動をベタすぎるほど丁寧に描いていくことで作品がドライブしていくような構造になっている。周りの冷ややかな対応は彼らの関係にドンドン燃料を投下していく。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
撮影の方では、カメラが驚くほどダイナミックに動いたり、蛍、川、財布、長靴、指輪など、象徴的な意味を込めたものの撮り方にキチンとした演出意図が感じられる。総じて画で見せることへの情熱が感じられ、本作には「映画を観る」ことの醍醐味が詰まっている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
その反面、その作り手の情熱が溢れ出過ぎてて弱冠トゥーマッチと感じる箇所もあったりした。ただ、その辺は最近のただ熱苦しいだけの作品と比べたらご愛嬌というレベルの話で、本作に漲っている作り手の情熱が紗和の性(生)への欲望を後押しし、彼女をとんでもない所に連れて行ってしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
これが面白くないわけがない。なので出来たらもう一回観たいぐらいなのだが、誰かこれから観に行くという人がいたら同行したい勢い。もう、ああだこうだ言いたいことがたくさんあり過ぎる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
でもこれだったら、ことあるごとに名前をあげている韓国ドラマの『密会』の方が面白……という気がしないでもない。まあ、好きすぎてDVD買っちゃったぐらいなので。廉価版の方だけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月19日
『イノセント・ガーデン』でパク・チャヌクの変態性が炸裂してる名ショット。 https://t.co/dTC44MSNMt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月20日
ちなみにこのアルバムに収録されている「Kowalski」がオリヴィエ・アサイヤスの『アクトレス』に使われているけど、Vanishing Pointってつまりそういうことでしょとなるわけでこの映画もゴースト絡みの作品だったのかなんて。 https://t.co/T48c98RUQZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月22日
『彼とわたしの漂流日記』 韓国映画ガイド本で存在を知って気になってはいたがどうしても観たいという程の熱意はなかったため先送りにしてきた本作だが、キネカ大森の「さよならCJEJ」特集のラインナップに入ってたのでようやく観る事ができた。 https://t.co/Ik3Zlgf9yn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
結論から言うと、これがとんでもない傑作で、ライトな映画好きの韓国映画最初の一本とかに最適の映画ではないかと。テーマは普遍的だが、韓国でしか撮れないというローカル性もあって素晴らしい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
つうかこれ、構造だけ抜き出してみると韓国版『君の名は。』なのでは?と言えなくもない。脚本に関しては、むりくりなSF要素がない分(韓国特有の詩的な感性による描写はあるが)『君の名は。』より遥かに良く出来ている。ちなみに『彼とわたしの漂流日記』は09年の作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
『君の名は。』との最大の違いは、主役ふたりが共に社会に適合できず、社会から隔離された自身にとって唯一の居場所と思っている場所から出ようとしないことが、ふたりが出会えない理由になっていることであろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
リストラ、借金、失恋の三重苦から自殺しようと漢江に飛び込むが失敗し、立ち入り禁止の無人島(パム島)に漂着した男と、その無人島を見下ろす高層マンションで3年間引きこもっている女の交流の物語。ふたりの視点で物語は進行するが、登場人物はほぼこのふたりのみ。 pic.twitter.com/eFOkcWahGb
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
お互い各々の限定的空間から出ようとしないので直接会うことが出来ないという難易度高い設定の物語を、見事にまとめあげた作り手達の力量に感服。コメディタッチで始まるのに終盤は思っていた以上にシリアスな問題と向き合わざるをえないという展開も『君の名は。』と似ているかも。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
女はマンションの部屋に閉じこもってSNSをやっているが、引きこもりの原因のひとつであろう顔に痣があるコンプレックスを抱えているため、ネット上から拾ってきた画像で素性を偽って生きている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
彼女は偶然望遠カメラで無人島で自殺しようとしている男を見つけてしまう。男は島で首を吊って死のうとするが、急な便意から野糞をすると、目の前で美しく真っ赤に咲き誇るサルビアの蜜の甘さに感動して自殺を思いとどまる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
本作はやたらとウンコネタが多いのだが、死に対する生の象徴として扱っていて、生きることを心の底では諦めきれていない人間は便意を催したら自殺より排便の方を優先するし、ウンコが希望を運んで来たりもする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
女は、死への欲望から転化した生への(具体的にはジャージャー麺を食べたいという)欲望を放出しながら無人島でのサバイバル生活を送る男を見て、興味を持ち観察を続ける。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
やがて男も自分を観察している女の存在を知り、女に会ってみたいと思うようになるが、ここから広げた風呂敷をどうやって畳んでいくのかと思っていたら、あまりにも鮮やかな畳み方をしてきたので思わず号泣。ラストシーンの美しさは凄いものがある。本当に観てよかったと思う一本。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月24日
『Raw』 めちゃくちゃ面白い!これだけ人間の生理に忠実な映画もないよなあ。食いたいから食う。ただそれだけという。ちなみにこれ、原題は『Grave』なんだよね。観た後にタイトルの意味を考えると原題の方が絶妙な可笑しみがあって良いなあと。 pic.twitter.com/lsBJJpcnML
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月25日
『Raw』 中山エミリとルーニー・マーラを足して割ったようなルックスのギャランス・マリリエの頑張りが凄くてとにかくエロい。個人的にはホラーだとは全く思えず、底無しの性欲保有者を前にして、大変だけどそれでもセックスは楽しいよなあと頓珍漢な感想を抱いた。 pic.twitter.com/uBq7fzG8GM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月25日
とはいえ、ホラー映画のいいとこ取りのハイブリッド感も確かにあって、テーマ曲なんて「『サスペリア』かよ!」と思った。 https://t.co/0gK54O6R3B
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月25日
そう、『Raw』を観て真っ先に浮かんだ感想は「清々しい」だった。 pic.twitter.com/sTFiJsGrHj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月25日
自分が男だからってのもあるけど、途中主人公の父親が主人公にボソッと言う言葉を聴き逃さなかったのだが、軽い意味で言ったのかなと思いきや、最後まで観るとその言葉に思っていた以上の意味が込められていたと知り戦慄した。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月25日
昨夜から『Raw(原題:Grave)』のことばかり考えているが、本作も『中動態の世界』で書かれていたことを援用して語ることが出来そうな気がしている。来年日本で一般公開されたら、そういう批評も読めるかな? https://t.co/lwfYKlkPxo
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月26日
#2017年上半期映画ベスト 11-20+α
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月27日
11
12 ジャッキー
13 マリアンヌ
14 哭声
15 美しい星
16 ローガン
17 午後8時の訪問者
18 昼顔
19 パッセンジャー
20 ラ・ラ・ランド
チャンピオン:牯嶺街少年殺人事件
もうベスト10も選んであるんだけど、もう1本観る予定の作品が高い確率でベスト10に入ると思われるので11位をあけておいた。もし某作品が20位内にも入らなかったら繰り上がってくる次点の作品は『アシュラ』です。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月27日
韓国 独立映画界で今後の活躍が期待される女性俳優7人 https://t.co/EcP7wQEyF3 pic.twitter.com/3s4hbbbCkx
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月28日
『彼とわたしの漂流日記(김씨표류기)』の韓国盤Blu-rayのジャケが可愛すぎる!日本語字幕なしだけどちょっと欲しい。 pic.twitter.com/ww47YVuogz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月28日
あっさり上半期No.1の作品が入れ替わって拍子抜けしている。2016年のカイエ・デュ・シネマのベストは信用できるかもしれない。『エル』は下半期に回すとしても、『アクエリアス』は早いとこ観ておいた方がいいかも。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月29日
#2017年上半期映画ベスト 11-20+α
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月29日
⑪ T2 トレインスポッティング
⑫ ジャッキー
⑬ マリアンヌ
⑭ 哭声
⑮ 美しい星
⑯ ローガン
⑰ 午後8時の訪問者
⑱ 昼顔
⑲ パッセンジャー
⑳ ラ・ラ・ランド
チャンピオン:牯嶺街少年殺人事件
『彼とわたしの漂流日記』、Netflixにあったんだね。知らなかった(もしくは知ってたのに忘れてた)…… https://t.co/qlCBQA4N8Y
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月29日
映画と本 特集のanan。橋本 愛×門脇 麦 対談のふたりがありえない可愛さだったのでつい買ってしまった。あと、Dさんの比じゃない色男の横でブブカ野郎の宇多さんが頑張っていた。 pic.twitter.com/IaypkfYjZt
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月30日
橋本愛と門脇麦はここで確認してくれよな! 俺が言ってるのはこの写真じゃないんだけど。 https://t.co/GdgrYBXRdg
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月30日
#2017年上半期映画ベスト10
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月30日
① ありがとう、トニ・エルドマン
② ネオン・デーモン
② 台北ストーリー
② パーソナル・ショッパー
⑤ GotG Vol. 2
⑥ 20センチュリー・ウーマン
⑦ ムーンライト
⑦ Raw(Grave)
⑨ お嬢さん
⑩ メッセージ
#2017年上半期映画ベスト 11-20+α
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月30日
⑪ T2 トレインスポッティング
⑫ ジャッキー
⑬ マリアンヌ
⑭ 哭声
⑮ 美しい星
⑯ ローガン
⑰ 午後8時の訪問者
⑱ 昼顔
⑲ パッセンジャー
⑳ ラ・ラ・ランド
チャンピオン:牯嶺街少年殺人事件
『ありがとう、トニ・エルドマン』 良さを言葉で上手く説明出来ない。日本語で読めるレビューでこの感動を言い当ててくれているものも見つけられず。めちゃくちゃ面白いというわけではないんだけど、年間ベストとか通り越して、もしかしたら生涯ベスト級の作品になるのではないかとすら思っている。 pic.twitter.com/Cs906664Iv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年6月30日
映画備忘録「2017年5月」
ルックスに磨きがかかってるヤン・イクチュンの全州国際映画祭でのインタビュー。冒頭の映画祭紹介パートには挨拶する『イノセント15』の小川紗良の姿がちらっと映っている。양익준 X 정가람 <시인의 사랑> 무비토크 라이브 ' https://t.co/ihydetxYPG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月1日
『フリー・ファイヤー』ガスが充満した空間に火を放つと取り返しのつかないことになるというあらゆる争いごとのメタファーととれなくもないが、同じ密室劇の『ヘイトフル・エイト』なんかと比べると驚く程中身の無い殺し合いが繰り広げられ気楽に楽しめる90分 。ジョン・デンバー好きにもオススメ。 pic.twitter.com/0nFvS4YxfW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月1日
『フリー・ファイヤー』 位置関係の把握を放棄(つまり巧妙な手口等で見せるタイプの映画ではない)した豪快な演出も手伝ってか、大人数が入り乱るただの喧嘩だけで90分乗り切る熱量は圧倒的! 自分が密室劇好きであることを差し引いても年間ベスト級の快作であることは間違いないかと。 pic.twitter.com/EAJhDcd1Mm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月1日
『フリー・ファイヤー』……といったそばからこんな記事がw 一応断っておくと、当然空間設計を放棄しているとは思っていないのだが、登場人物が多いのでいちいち俯瞰ショットを挟みながら何処に誰がいるみたいな見せ方をしなかったのではないかと。 https://t.co/TMiXecthZ0
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月1日
『歌行燈』 DVDになってない成瀬作品を観たのはこれが初めてだけど、めちゃくちゃ面白かった。特に終盤拡げた風呂敷を一気に畳みかけるところのドライブ感がヤバい。能役者と芸者の物語と表層は激渋だが中身は少年マンガのような分かりやすさ。優れた芸は遠くまで鳴り響くという伏線の回収も秀逸。 pic.twitter.com/DOkWHmwvwK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月3日
クライテリオンの名物企画に『ハイ・ライズ』、『フリー・ファイヤー』のベン・ウィートリーが登場。 Ben Wheatley’s Closet Picks https://t.co/FtZJ07fvhP
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月3日
語り口は全然違うけど話の構造だけ抜き取ると溝口の『残菊物語』みたいな話だなあと思って観てたら、両作とも主演が花柳章太郎だと後から知って驚く。勉強不足のため最初クレジットを見ても「山田五十鈴が出てる」としか思わなかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月4日
『PARKS』ベースは『セリーヌとジュリーは舟でゆく』だけど全てが「曲の完成」に集約されていく感じから壮大なMVを観ているような気にも。ただその「PARK MUSIC」という曲がどう低く見積もっても名曲なので、結果的にクライマックスで5億点を叩き出した映画として記憶されるだろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月5日
注目の若手、永野芽郁の達者な演技にも感心したが、やはり橋本愛のスクリーンを支配する画力の凄みを改めて痛感した。あと「二人の間に入っていけないよな」というセリフからスタジオの風景に切り変わった時のハル(永野)の視点ショットにグッときた https://t.co/rDdZ6XoScp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月5日
『女人哀愁』は成瀬版『怒りのデスロード』だ!という感想はさすがに雑過ぎるけど、嫁ぎ先で人扱いされない主人公の(現代では考えられない上品さではあるが)ブチ切れっぷりにガッツポーズしたくなる作品。義理の末妹の憎たらしさは仮にこいつの頭をカチ割るような展開があったとしても驚かないレベル pic.twitter.com/FF4iprLiaO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月5日
山田五十鈴や、入江たか子など、美人とされる女優がみんな大宮エリーに見えるの、昭和10年代あるあるなのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月5日
『女人哀愁』 本作の凄いところに「主人公に味方がひとりもいない」ということが挙げられる。父を亡くし生活が苦しい中、あまり乗り気ではないのだが、弟の学費を出してくれるというので裕福だが軽薄な男の家に嫁ぐ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月6日
本当に好きな幼なじみの男はボンヤリしててそれを引き止めてくれず、嫁ぎ先で唯一心を開いてくれているように見えるカツオキャラの義弟も、実は主人公が冷遇されていることを見て見ぬふりをしている(子供だからどうにもできないというのもあるかもしれないが)。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月6日
とにかく彼女を助け出してくれる存在は皆無というところまで主人公を追い込むことで、冷徹な成瀬は彼女に覚醒を促す。その追い込みは容赦なく、戦前の映画にも関わらず「女は黙って男についていけば良いなんてのは古い考えだ」と、まるで王子様など存在しないと喝破しているようでもある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月6日
とある事件をきかっけに迎える結末から「金より愛」という陳腐なテーマが浮き上がってくるように見えなくもないが、そこで描かれる愛が素晴らしいものかどうかもグレーなまま終わるため、「困難には自分の力で立ち向かっていくしかない」というシビアなメッセージこそが本作の主題と考えるべきだろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月6日
ホン・サンス新作『그 후(Day After)』の、恒例となっている「新作できました」以上の情報を与えてくれない予告編。『次の朝は他人』以来のモノクロ作品ということで期待してしまう。 https://t.co/nKZpLfw65K
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月7日
『夜の海辺で一人』予告編 https://t.co/CSGvnh9Kto
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月7日
『あなた自身とあなたのこと』予告編 https://t.co/NOSgRUlEEz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月7日
『今は正しくあの時は間違い』予告編 https://t.co/mdKUJOKVA9
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月7日
スペイン版『あなた自身とあなたのこと』予告編 https://t.co/il6tJANU9m
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月7日
『牯嶺街少年殺人事件』に引き続き『台北ストーリー』もまた、今年公開された優れた新作たちを余裕で殺しにかかる現役感バリバリの傑作で驚いた。ここまで来ると2017年前半最大のトピックは確実にエドワード・ヤン再発見となるのだが、果たしてそれでいいのだろうかと疑問は残る。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
『牯嶺街少年殺人事件』と『台北ストーリー』を観て、ようやく空族の『サウダーヂ』が何だったのか掴めたような気がする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
『台北ストーリー』 時代の変化に乗り切れず転落していく男:阿隆(当時は村上春樹似だった侯孝賢)と、その幼なじみの女:阿貞(ヤン監督の元妻、蔡琴)の物語だけど、本当の主役は台北という都市で、街の変わりゆく姿を記録している。だから女が辿る道筋はとても象徴的だし、予言的だとも言える。 pic.twitter.com/uJvZS1AdMw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
LAから帰ってきた阿隆が「(LAは)台北みたいだった」と言うセリフがあって、いい加減なことを言ってるのかと思ってたら、『マルホランド・ドライブ』や『ラ・ラ・ランド』などを彷彿とさせる不穏な夜景が出てきて、本当だった!と思ったり。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
あと例の爆走シーンから『フェリーニのローマ』の爆走シーンを連想した。 https://t.co/5dKTBLVt7A
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
Trailer "Roma" (Fellini, 1972) https://t.co/JNPaDdIlIM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月9日
ホン・サンス、もうひとつの新作『CLAIRE'S CAMERA』のポスター。 pic.twitter.com/xSZiXylctP
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
『パーソナル・ショッパー』何となく使命感にかられて観てきたが、やはりこれは俺が観ないでどうする!というタイプの映画だった。都内は新宿(回数少ない)と六本木だけの上映なので、早く行かないと内容からしてもあっという間に打ち切られる可能性は高いが、今年のベスト候補作なので応援したい。 pic.twitter.com/7GwIXLcIeC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
シャネルとカルティエが協力していてファッション要素が強く、かつサスペンス&ホラー要素もあり、主演は今をときめくクリステン・スチュワートとくると、もしかすると『ネオン・デーモン』(傑作!)と近い作品なのではないかと期待して足を運ぶ人もいるかもしれないが、全然違うので注意しよう!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
作品を紹介するのに誰も観てない作品を例えに出すのは愚の骨頂だと思うがあえてやると、本作の監督オリビエ・アサイヤスと同じフランス人監督ギヨーム・ニクルーの『愛と死の谷』にサスペンス要素を足して、本筋の展開を逆さにした感じとでも言えばいいだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
ちなみに『愛と死の谷』は去年のベスト10に入れているのだが、日本ではフランス映画祭など一部で特集上映されただけで、一般公開はされていないので何とかしてほしい。普通にシャンテやシネスイッチとかで上映すればいいのに。 https://t.co/wJiWarQNr3 pic.twitter.com/FhWIt73zia
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
ついでに言えば『パーソナル・ショッパー』は『ダゲレオタイプの女』(去年のNo.1)っぽさもあって、要はフランス映画の伝統的な怪奇映画の流れを汲んでいるとも言えて、その匂いを嗅ぎ取って劇場に駆けつけた俺偉い!と自画自賛した上で、「そりゃ俺好きだわ」という話になるわけで。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
不親切な上に悪文のため何を言ってるのかよくわからないという人でも、全編通してクリステン・スチュワートが出っぱなしなので、彼女のファンだったら間違いなく楽しめると思う。ファンじゃなかった俺も彼女の魅力にメロメロになったし。 pic.twitter.com/pLD6f0vaiy
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
オリビエ・アサイヤスのことをよく知らないんだけど、主演女優を無駄に下着姿にしたがる傾向があるんですかね? だとしたら俄然他の作品も観る気になるのだけれど。 https://t.co/uEs0fnCSVc pic.twitter.com/16JXKDakqY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
え! 犬映画なの? あとイザベル・ユペールかわゆす。『CLAIRE'S CAMERA』Trailer https://t.co/GK2wBa8ZYN
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月12日
『旅役者』 馬役の前足&後ろ足コンビの三文役者が、とある事件をきっかけに役を本物の馬に奪われるという、言ってみればそれだけの話の喜劇なのだが、話を豪快に放り投げるような終わり方をするため、成瀬作品にしては珍しく妙な爽快感がある。 pic.twitter.com/D6sNITzmfW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月14日
『乙女ごころ三人姉妹』 川端康成の原作をどのくらい忠実に描いてるのか知らないが、本当に報われない嫌な終わり方をするので、日本の文学ってやーねという気分になる。脚本は成瀬自身なので、嫌な部分が成瀬の改変によるものだったりしたら天下のノーベル文学賞作家に申し訳がないが。 pic.twitter.com/WfWoA3NN69
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月14日
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』このあと絶賛するので先に批判からしておくと、この邦題は本当にクソ! もしかしたら優れた邦題なのかもしれないと評価保留にしておいたが、案の定何の意味もない改変だった。仕事しているフリをするために余計な事をするのは本当にやめてほしい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
『Guardians of the Galaxy Vol. 2』家族というテーマを推し進めながら、大手スタジオエンタメ作品として別次元に突入するような傑作を生み出したことに驚嘆した。俺の中では先を越されたカタチになるスター・ウォーズ新シリーズがどう出るか今後の展開が見物。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
家族にとって母なる存在だったグルートが、家族にとっての子となり、母の不在の隙間に父が入り込んでくる。父は父でもこれがキリスト教のバージョンとしての「父」のため非常にやっかいな存在で……という話だが、そこで徹底的に人種主義的なものを否定しているのが最高! ファック優生思想!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
そんなこともあって前作と比べだいぶ込み入った話になっているが、4DXを意識したと思われるライド感が増し増しになっているので、若年層でも飽きることなく観れるのではないだろうか。ちゃんと3Dで観る価値がある画作りになってることも関心してしまう。そのせいで字幕は結構見辛かったが。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
とにかく前作を観て「ヨンドゥって実は良いやつでしょ」と思ったあなた! あなたの読みは間違っていない!かく言う私もヨンドゥLOVEな人間だったので、本作のまさかな展開にはマジ泣き。ドラッグスが完全にコメディリリーフになっていたり、マンティスという萌えキャラ登場など一切隙のない布陣。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
とにかくクオリティがネクストレベルに達しているため、オーソドックスなピーターとガモーラの男女の関係に関する件が若干余計に感じられたのは痛し痒しというか。あと何気にラベンジャーズのあいつがいいところを持っていくのが最高で、やはりヨンドゥ絡みの件が全ていい!まさかロケットが…ってねw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
『パーソナル・ショッパー』のパンフレットや「映画芸術」の青山真治の記事を読んで、今1番観たい映画が『マリアンヌ』になってしまったの辛い。下高井戸でやってはいるが、とりあえずBlu-rayリリース待ちか。代わりに『フライト』を借りたりしたが。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
「映画芸術」なんて一生買うことないんだろうなと思っていたのだが、エドワード・ヤン特集のボリュームが凄いことになってたので買ってしまった。その特集と青山真治の『パーソナル・ショッパー』評以外のページで、余計なもの凄いストレスを受けることを覚悟の上ならオススメできる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
先ほど『Guardians of the Galaxy Vol. 2』(カタカナ表記すら拒否)を絶賛したばかりだけど、今のオススメが『パーソナル・ショッパー』と楊德昌の『牯嶺街』と『台北ストーリー』であることは揺るぎない。わけのわからないものに圧倒されるの、最高じゃないですか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
GotGにおける家族って、血縁はあまり重要ではなく、痛みを分かち合える関係(Vol. 1のラスト参照)のことを指すんだよね。そういえば最近日本では『カルテット』ってドラマが似た様なことを……。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月16日
『メッセージ』 SFファンではなく、ドゥ二・ヴィルヌーヴのファンとしては、丁寧に作られ過ぎていて大筋では分からないことが何もないことに戸惑いを覚えた。概ね好評みたいだけど、みんな直球で飛んできたメッセージをどう受け取ってるんだろ?
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月19日
初めてふせったーを使った。 https://t.co/zyrvfV90lV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
オリヴィエ・アサイヤスの『クリーン』。ダメな女のワンサゲインものなんだけど、やっぱり変な映画だった。パリ、ロンドン、バンクーバーなどをカジュアルに行き来する感じ、パリではスクーター移動と『パーソナル・ショッパー』との類似点も。あのトリッキーがトリッキー本人役で出演している。 pic.twitter.com/3Rr73xYmO7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
ヤク中、行く先々で波風を起こさずにはいられない性格、普通の仕事を舐めくさった態度と、かなり同情しづらいキャラクターをほぼ浅野温子ことオリヴィエ・アサイヤスの元妻マギー・チャンが演じている。元妻キャスティングの経緯なんて知る由もないけど、この役でカンヌの主演女優賞取ったの凄いと思う
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
小ネタで、エミリー(マギー・チャン)が息子にDVDを観ていいよと言ったら『マニアック(1980)』を選んだので却下するというシーンがあって笑った。 pic.twitter.com/GnyH3kVX16
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
日本版はこんなキービジュアルで、親子の感動モノみたいな感じに仕立て上げられているが、(間違いとは言わないまでも)そんな話ではないのでご注意あれ。 pic.twitter.com/9DWSGEnzUC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
大した成長は見せないけれど、思い切って大きな選択をすればそれなりのところに着地できるというような話で、若干スピリチュアルの匂いを嗅ぎ取れなくもないが、単に「まぁ、最終的にはなんとかなるっしょ」ぐらいの楽観主義的な発想で描かれた話のようにも受け取れる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月20日
R・ゼメキスの『フライト』。 依存症怖い映画であり、キリスト教映画であり、デンゼル・ワシントン一連の狂人シリーズのひとつでもあるという凄まじい映画。冒頭25分息つく暇のない怒涛の展開から驚異のドンデン返しまで、優れたエンタメ作の体をとりながら神の存在を問うという離れ業に震える。 pic.twitter.com/KBK6xjK9Z9
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月21日
製作者の間でも脚本が優れているということが共通認識としてあるようで、メイキングなどを観ると脚本家のジョン・ゲイティンズがフィーチャーされ、とにかくよく喋っている。脚本が完成するまでに子供が3人生まれたというだけあって、練りに練った脚本の強度に圧倒されてしまう。 pic.twitter.com/zXe4vPBEHq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月21日
でも、その年のアカデミー脚本賞は逃してるんだよね。よりによってその年の受賞者は『ジャンゴ』のタランティーノという……。タランティーノ好きだけど『ジャンゴ』で脚本賞はないだろうと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月21日
『あるメイドの密かな欲望』 原題 『Journal d'une femme de chambre』 で、要は『小間使の日記』なわけだけど、ブニュエル版のリメイクというよりはブノワ・ジャコによる再映像化という感じなのか(ルノワール版は未見なので知らない)。主演はレア・セドゥ。 pic.twitter.com/BAdtEt8vad
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月22日
ブノワ・ジャコの他の作品を観たことがないので彼の作家性なのかもしれないが、ホン・サンスズームみたいなズームの多用や、謎演出により妙な空気感を醸し出していて、どうしてもブニュエルを意識してるように見えてしまう。ただ、ブニュエル版と違いベタな劇伴を貼りまくっていてこれが結構ダサい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月22日
レア・セドゥが主演というだけで、ジャンヌ・モロー演じる小間使とはかけ離れたキャラになることは容易に想像つくが、予想通りその気の強いキャラが冒頭から遺憾無く発揮される。現代的な女性像に改変されたセレスティーヌ(レア・セドゥ)は、自分の置かれている状況に対して不満を露わにしっ放し。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月22日
小間使なんて到底向いてないよと思いながらも、20世紀初頭を舞台に内面は現代的でも誰からの庇護も受けられず路上に放り出された女性に選択肢などないといった感じで、彼女はイヤイヤながらもクソみたいなブルジョアの家に仕える。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月22日
ブニュエル版と大筋は一緒だが、回想シーンを挟み込むことで彼女のバックボーンが描かれるため、『家政婦は見た!』ノリのブニュエル版とは違い、セレスティーヌの内面にフォーカスがあたることによって観た後の印象は全然別のものになっている。『あるメイドの密かな欲望』という邦題は正しい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月22日
『レジェンド 狂気の美学』 実在した双子のギャングスターの一代記だが、60年代スウィンギン・ロンドンの狂騒を背景(音楽、ビジュアル共に最高)にヤクザもので見られるようなウェットさを一切排しシニカルに描いた、傑作とまではいかないもののかなりの良作だと思う。 pic.twitter.com/t5WyoB3bTz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月23日
監督&脚本は『L.A.コンフィデンシャル』の脚本でお馴染みブライアン・ヘルゲランド。アメリカ人だが、少なくとも全くの英国弱者である俺が考えるようなレベルでは、英国的なシニカルさが表現できていると思う。なんていうか「悪いやつらの間ではよくある話だろ?」ぐらいの冷めた目線が良い。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月23日
あと、理知的で皆から愛される存在が外道になり下がったり、悪魔のような存在が実は未来を正確に見通しているとか人間の多面性が双子の兄弟を通して描かれている。個人的には傑作の誉れ高い『L.A.コンフィデンシャル』よりこっちの方が味わい深くて好きだなあ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月23日
トム・ハーディやタロン・エガートンのバッチバチに決まったスーツ姿も最高だが、何より愛しのエミリー・ブラウニングの可愛さだけで軽く10億点ぐらい叩き出してるので「可もなく不可もなく」とか抜かしてる連中の感想が全く理解できない。トムがエミリーにプロポーズするシーンとかマジ最高。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月23日
キム・ミニが「(ホン・サンスと)できればずっと一緒に作業したい」って言ってるらしいけど、伊丹十三と宮本信子コンビみたいになってしまうのはちょっとつまらないので、園子温と神楽坂恵ぐらいの距離感で仕事を続けていって欲しいw キム・ミニクラスのバリューでは難しいかもしれないけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月24日
短編『文庫の詩』 傑作『おとぎ話みたい』や『5つ数えれば君の夢』を彷彿とさせる天才山戸結希のエモさが炸裂してて、こんなド深夜に危うく泣いてしまうところだった。上坂すみれが憂鬱と官能を詠い、疾走するとかヤバいでしょ!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月24日
『あの頃エッフェル塔の下で』を『そして僕は恋をする』を知らずに観てしまったけど、何だか凄いものを観たと呆然としてしまった。一言で言ってしまえばザ・フランス映画な恋愛映画なんだけどその枠からはみ出してしまう何かがあって、実際は2時間なのに4時間ぐらいの大作を観たような疲労感がある。 pic.twitter.com/4BO8YcYWEP
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月25日
ひとつ言えるのは、ここで描かれているような人たちと自分とは根本的に何かが違うということなのだが、だからと言って彼らのことが理解できないというわけではない。むしろ俺はこういう言葉を尽くして相手のことを褒めないと相手にもされないような過酷な場に身を置くべきだったのではないかと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月25日
「あなたは本当に人を愛したことがない」と言われ続けてきた人生だが、言葉を尽くすことで内にある相手への愛情を引き出すということがあるのだなとこの年になって気づくとは……。まあ、この年になったらから気づけたのかもしれないが。あとフランス人って本当にヒップホップ好きなんだなあと思った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月25日
『美しい星』いい意味で昭和の日本映画感あった。その要素の大部分を担ってたのは佐々木蔵之介だけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
監督本人が『ウルトラセブン』からの影響を語ってるのね。結構突っ込んだ話をしてるので鑑賞後に読むのをオススメします。『美しい星』を撮るために映画監督になった!?吉田大八監督が独自の世界観を語る https://t.co/s4VLmCaDWZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
『PARKS』の時もそうだったけど、橋本愛がスクリーンのど真ん中に映る時の空間を支配する力がハンパない。ミスコンに出ることで他の出場者との格の違いをまざまざと見せつけるシーンでは、なんて残酷なことをするんだと思ってしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
でも橋本愛のアップが映る度に、面白い顔だなとも思ってしまう。よくある話だけど、ただ整っていれば美しいわけではないのだと。映る度にスクリーンを支配してしまう橋本愛を眺めながら、本当の美とは何か考えてしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
「監督が思う宇宙人のイメージが、まあまあ古いんです。下手したらタコのきぐるみを着せられるところだった」リリー・フランキー&亀梨和也“宇宙人”橋本愛をいじり倒す「UFOを呼べそう」 https://t.co/LjTzZ3cnwQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
ai__hashimotoさんの写真 https://t.co/fHyKGT1WdF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
ちなみにこれもファントームの話と言えなくもないよなと。行方知れずだった自らの分身、自殺した母、そして最も愛した女性でありながら常に離れた場所にいるエステル。それらの人物に翻弄され続けてきた人生だったが、着地点を過去から探し出そうとする……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
吉田監督は一度だけ生で見たことがあるんだけど、それがホン・サンス『ソニはご機嫌ななめ』トークショーの時で、ってお前どれだけホン・サンス好きなんだという。 吉田大八監督 “魔法みたいな感じ。こういうことが出来るのは、世界でこの人だけ” https://t.co/quslNABCEP
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月27日
脚本賞、ヨルゴス・ランティモスの『The Killing of a Sacred Deer』とリン・ラムジーの『You Were Never Really Here』がタイ。 https://t.co/i3ZXfarpuw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月28日
リン・ラムジー監督の『You Were Never Really Here』、男優賞取ったホアキン・フェニックス主演で面白そうだなあ。いつ観れるのか全くわからないけど。 https://t.co/FjJd2QaGn2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月28日
カンヌ出品作品の評判をチェックしてきたけど、やはり結論としてはホン・サンスの新作が観たいというところに落ち着いたので、『夜の浜辺で一人』も合わせて、日本で3本まとめて公開お願いします。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月28日
俺たちのチャニング・テイタム主演、スティーブン・ソダーバーグ監督最新作『ローガン・ラッキー』。もう予告編だけで面白さがビンビンに伝わってくる。これでつまらないとかありえないっしょ。 https://t.co/yCbwvchxiH
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月29日
『ローガン・ラッキー』 日本では東北新社の配給で2018年公開って決まってんだ。 https://t.co/kFiB2RAkvM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月29日
「こんなに暑いと梅雨が来ないまま夏になっちゃうんじゃないか」とか言って、すぐ「温暖化が」とか言ってしまいがちのおっちょこちょいな人は、映画版の『美しい星』を観たらいいと思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月29日
『淵に立つ』 とにかくよく出来ているけど、嫌な話過ぎて辛い。筒井真理子の草臥れた母の演技がリアルで震えた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月30日
潔癖性と幻覚のダブルパンチって、あんなにきついシーンないよ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月30日
『アマルコルド』観終わった瞬間から物凄いスピードで忘却していってる。早くもラストが思い出せない!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月31日
初めて四方田犬彦を見たけど、あんなにエネルギッシュに喋りまくる人だったのかと。フェリーニは泳げない、だからフェリーニが描く海は泳げない者が描く海である。あとイタリア人にとって海とは、対岸からトルコが攻めてくるかもしれないという不安のイメージと切っても切り離せないとかそんな話を。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月31日
『アマルコルド』 フェリーニのふくよかな女性の尻や胸フェティシズムが炸裂してて痛快。フェリーニは天才だと思ってるし尊敬もしてるが、女性の好みに関しては若干距離を感じている。彼が今も存命だったら小向美奈子をヒロインに採用しそうな感じ。吹くんじゃない!吸うのよ!のやりとりは笑った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月31日
これディスってるんじゃなくて、単純に『アマルコルド』が一般的なストーリーものの型にはまらないタイプの作品で、それぞれのエピソードはインパクトあっても、エピソード同士の繋がりにあまり因果関係がないため記憶しづらいが故、という話なのです https://t.co/cApUOtxOxS
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年5月31日
映画備忘録「2017年4月」
『三つ数えろ』のローレン・バコール、かっこいい。 pic.twitter.com/acTS9PoC8k
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月1日
韓国のレトロポスター、デスロードのやつは以前見たことあった。 [인터뷰] 과거와 미래의 순환, 사우스빅(southbig) - 노트폴리오 매거진: https://t.co/w4OPgtgu4P pic.twitter.com/LmlyYfmYat
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月2日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
If you live in Los Angeles and love Pablo Larraín's "Jackie," then you better clear your schedule right now.だって。 https://t.co/UPCBXuOuNF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
これに感銘を受けたことでサントラをチェックする習慣がついたよね。 https://t.co/eeXnUhgR23
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
『ジャッキー』を観る前に観た方がいいと言われてた動画だけど、個人的にはあまりおすすめしないかも。観たせいで、冒頭「えー!喋り方激似!」とナタリー・ポートマンのコピーぶりに感心してしまい、暫くの間、話の内容が頭に入ってこなかったので(複雑な話ではないので別に困りはしなかったけど)
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ど頭にこれが流れた瞬間「キター!」と思わず叫びそうになった。やっぱりちゃんとした音響で聴くと音の厚みが全然違う。というか、本作を劇場で観る意味は絶対音楽にあるはずなのに、なぜ音響こだわってます系上映でやらない! https://t.co/zSaayR4DXD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』 傑作でしょ。勝手に惹句を考えると、あるファーストレディが「忘却」という危機に立ち向かった闘争の軌跡。夫を偉大なる大統領として歴史に残さねばならない静かな闘いは、彼女にとっては文字通り生死を分ける闘いだった、みたいな感じだろうか。 pic.twitter.com/Lv6fD448sl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ジャッキーが例の事件から葬儀までの話をジャーナリストに語る回想形式で進行するが、ここに彼女の強かさが垣間見える。事の顛末を語りながらも記事にしていいことと悪いことをコントロールし、偉大な大統領夫妻のイメージを築きあげていく。実はスモーカーであったことを隠したりしながら。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
というと悪いことのように聞こえるかもしれないが、そんなことはないことぐらい自分が彼女の立場になって考えてみれば誰にでもわかるはず。しかもここでしくじるようなことがあると、夫妻は歴史から抹殺されてしまう危険があった。過去の大統領の事例を語ったり、実際その不安を口するシーンもある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
方や偉大な大統領夫妻のイメージを築きあげるパートに対して、亡きジョン・ハート演じる神父との告解パートの存在が効いてる。実は浮気を重ねていた夫に対する憎しみと、神への不信や自殺願望を語り、ジャッキー個人のより人間臭い部分がクローズアップされる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ふたつの要素の間で揺れながらも(Mica Leviの劇伴に耳を傾けて)、遺された子供たちのために生きていかねばならないジャッキーだが、この作品内では語られない現実の彼女のその後を知ると更に深みが増すのも凄い。あと俺たちのグレタ・ガーウィグがビックリするぐらい地味な役を好演してる。 pic.twitter.com/CapsBhEkt7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
あと、この曲。 https://t.co/tG2KR8l3pE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
『トレインスポッティング』殆ど覚えてないからと見返してみたら、結末以外だいたい見覚えあった。ていうか、これ絶対続編作らなきゃいけないやつなのによく20年も放置してたなとw まあ2017年の視点から見るとそう思うだけなのかもしれないけど。当時どう思ってたか覚えてないのが悔やまれる。 pic.twitter.com/gQ91tsMRr7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
ディスられてるのに気前よく楽曲を提供してくれたふたりはもうこの世を去ってしまったわけで、これが20年という時の重みなのかと。 pic.twitter.com/X6Tb4vjDtm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
プロダクション・デザイナー、ケイヴ・クインのイメージボードに本物のジャンキーの写真などに混じってフランシス・ベーコンの絵など。こういうものが本作のビジュアルにおけるインスピレーションの源泉になっていたようで。 pic.twitter.com/SWG8bIJziK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
劇中に登場するポップアップブックを再現したジャケット仕様の『ババドック』サントラLP。作品自体は面白いけど、日本ではDVDスルー扱いの作品なのでそんなに需要あるの?って気もしなくはない。 https://t.co/T1nPoY3zYf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月7日
『ネオン・デーモン』におけるエル・ファニングって、絶世の美女であるかどうかということより、覚醒した後のアンファンテリブルとして見せる不遜な表情を意識しての抜擢だったのではないかと。 pic.twitter.com/UnPkSoQQq9
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
ストリーミングサービスでも観れるらしいけど、音声解説や削除シーンなどの特典映像が凄く面白いので、ソフトで観るのも悪くないと思う。あと当時二十歳ぐらいのケリー・マクドナルド(ダイアン)めちゃ可愛い。 pic.twitter.com/mr4BFqd6Jn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
日本版まで含めた『Free Fire』ポスター集。 Posterized April 2017: ‘Free Fire,’ ‘The Lost City of Z,’ ‘Colossal,’ and More https://t.co/u3NhfQawNJ pic.twitter.com/Kv2vqwZZuD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
『ムーンライト』を観て何が驚いたって、ジャネル・モネイってこんなに胸がデカかったのかと。分かりやすいセックスアピールとは無縁な存在なのかと勝手に思い込んでたので本当にビックリした。 pic.twitter.com/rnjpin5NkI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
シャイロンのパートで細いジーンズ履きやがってと絡まれるシーン、自分も昔ヒップホップ好きのやつから「(ヒップホップ好きなのに)そんな細いパンツ履いてんじゃねえよ」と茶化されたことを思い出した。あいつらホント自分がチンケな格好してることを棚に上げてそういうこと言ってくるよなあとw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
これ、サントラにも入れてくれよと思った。 https://t.co/xE1tivJp0e
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
オリジナル。 https://t.co/MhnIwusp26
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
リーミーックス。 https://t.co/ZlHn9Uyrir
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
このMVに出てるジャネル・モネイはよく観たらエロかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
"岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』は最高の映画"! 「最も影響を受けたのは『御法度』」 『ムーンライト』監督、日本映画へのリスペクト明かす https://t.co/kfiGGaND4k
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
『ムーンライト』 フアンのカーステからこれが流れてくる冒頭を観ただけでガッツポーズでしょ。またいいところでブツっときられる感じとか、映画好きにはたまらんものがあるという。 https://t.co/Qds0GDluV2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
ブラックのパートになってこれが流れた時は首を振りながら「キタ、キター!」ってなったけど、どうしてこの曲が流れてきたのかと考えると同時に切なくなるという、こういう感じ、ホント上手いなあと思った。 https://t.co/fV9FfAioUe
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
やっぱり本作の白眉はダイナーのシークエンスでしょ。もう完璧としか言いようのない美しさで泣いた。ダイナーの鈴に限らず、全編を通してドアを開けるという行為が印象的に描かれていて、最初のリトルが閉めたドアをフアンが開けるというシーンから「ああ、そういう話なのね」と理解して泣いていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
50セント(ではない)が好きな相手(男)の前でモジモジしてる画をスクリーンで観るという行為が新鮮過ぎてそこにばかり刺激を感じてしまうかもしれないが、やってることはどストレートなメロドラマで、観てて「恋っていいなあ」と久々に思った。トッド・ヘインズは本作をどう評しているのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
ただ、映画内でのドラッグ描写はなんとも思わないんだけど飲酒運転だけは引っかかるんだよなあ。割とすぐ酔っ払う(自転車に乗るのも怖い)人間からすると、あの後海に突っ込む描写でもないと納得がいかないというか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
『オーディション』がかっこよすぎるのに対して、『CURE』は何故こうなった?と。 ’90s Horror: 50 Scary Movies From the End of the Century https://t.co/3SWydG6Knl pic.twitter.com/GFSMJQYRWj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月14日
『オーディション』は國村隼の演技力に度肝抜かれる。『哭声』と違って怖い役ではないが、作品自体は度を越して気持ち悪い(特に石橋蓮司のせいで)。 pic.twitter.com/zURBOpVDNu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月14日
ルックは素晴らしいけど、予告編に映ってるところだけで判断すると現代の視点は切ったということなのだろうか。それだと『HHhH』である意味ないのでは? https://t.co/wwwunKhvHq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月15日
先日亡くなった韓国初の女性監督 박남옥(パク・ナムオク)の『미망인 The Widow (1955)』って、Korean film Archiveにあるのね。 https://t.co/QmEB0um8Ro
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月15日
『アルジェの戦い』 凄い。実録ヤクザ映画と似たノリで、フランスから独立しようと戦ったアルジェリアのゲリラを描いていてとにかく面白い。ヤクザ映画と違うのは女性も率先してテロ行為に参加していることだろうが、ヴェールを脱いで入植者になりすまし検問を突破するシーンのスリルがハンパない。 pic.twitter.com/M98otQfNx4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
ただ、その後の爆弾テロの描写がリアル過ぎてドン引きするんだけど……。とにかく全編を通して爆破シーンの迫力が凄まじいのだが、そこに映画的な快感があることは否定できない。 pic.twitter.com/zMfmh5wSmM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
結局アルジェリアは独立を勝ち取るわけだが、似たような鬩ぎ合いによって引き起こされる惨劇が今もカタチを変えて繰り返されていることにはゲンナリしてしまう。 pic.twitter.com/XBVotPEcNv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』(長い!)は『妻は告白する』(名作)の若尾文子にベットするタイプの人間としては、当然のように暁美ほむらの気持ちに寄り添って観てしまうよねと。二作を比較すると、まどマギの方が幾分ハッピーエンドであることが際立つというか。 pic.twitter.com/g9JF5Es6c5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月17日
『もし、あなたなら ~6つの視線』パク・チャヌクの短編が見られるオムニバス映画ということで何の情報も入れずに観たら「人権」をテーマにした短編集だと知って驚く。面白いものを期待して観るとえらい目にあう作品が並ぶが、固いテーマでも面白く見せようとするパク・チャヌクの気概は感じられた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
「N.E.P.A.L 平和と愛は終わらない」韓国に出稼ぎに来てたネパール人が、韓国人と見分けがつかない見た目のため言葉が喋れない精神障害者だと勘違いされ6年4ヶ月もの間精神病院などを盥回しにされるという、実話を元にしてることが俄には信じ難い話をPOV的手法を取りれながら撮った作品
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
映画のトリを飾り、他の監督より長めの尺を任されているだけあって特別扱いを受けてるのは間違いないが、(扱う題材の違いで好き嫌いはあったとしても)アイディアや見せ方の面での格の違いは歴然としていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
『T2 トレインスポッティング』 今年のベスト入り確実の傑作!前作がピンとこない人には基本勧めないが、当時リアルタイムで観てピンとこなかったという人だったら、もしかしたらハマる可能性があるかも。何故ならこの俺がそうだから。20年という月日は長いようで短いということを痛感する一作。 pic.twitter.com/vmMGIPgqhb
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
続編としては『ハングオーバー! 』シリーズ的な作りなので、前作を観ていることが絶対条件の作品だが、前作ファンにサービスしながらもきちんと20年後の話を描いていて驚愕。『スティーブ・ジョブズ』を撮った後の作品なだけあって、前作以上にダニー・ボイルの演出の巧さが光っている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
前作において重要曲だった「Lust for Life」と「Born Slippy」をいつ、どうかけるかということに腐心していて、この2曲で前作と今作をがっちりクラッチさせる手腕には感動してしまった。トラックリストを観ると一番貢献してるのはYoung Fathersなんだけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
『アイアムアヒーロー』 めちゃくちゃ面白かった。っていうかこれ、文句つけるところなくない?JK(しかも有村架純)にこれといった理由もなく好意を持たれた上に、感染により人形、もしくはペット化って男性ファンタジーが過ぎないか?と思ったけど、舞台をモールに移してから途端に面白くなった。 pic.twitter.com/tJkpogFHsG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
閉鎖空間における社会的な軋轢により、元いた社会より作品内の深刻度が一段階上がるためファンタジーが通用しなくなる。というか出番が無くなる。後半、JKがほとんど寝っぱなしなのはそういうことだと思う。JKの後退とともに現れるのがフュリオサこと長澤まさみってのも憎い展開。 pic.twitter.com/HRFws3yc21
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
結果的に、ヒロインという宝を手にいれる男性神話的な話なのかと思いきや、メインは必要な時(ここ重要)に撃てなかった銃を撃てるようになるという(自らの殻を破る)女性神話的な話の方であり、決して単純なマチスモ礼賛にならないよう周到な演出プランが組まれていた。 pic.twitter.com/U8RToG4fBB
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
そのため最後まで観ると、序盤でひっかかっていた部分は綺麗さっぱり吹き飛んでおり、気付いたら泣いていた……とかなんとか分析したくなる見事な作品なのだが、一番凄いのは自分の中で全く言語化できていない有村架純独自の色気なのではないかという気もしている。この片目だけ、ってやつ最高! pic.twitter.com/XFOS8kmrFH
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
『フィッツカラルド』ヨーロッパ人の傲慢さと誇大妄想が炸裂する胸糞悪くて面白くもなんともない話にクラクラする共に猛烈な眠気に襲われるが、「もう二度とこんな映像は撮れない」という規模の狂気のトンデモ映像が見られるので観る価値はあるのかなと。ラストシーンとか「ズコー!」って感じだけど。 pic.twitter.com/9FgnVkfD05
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月22日
エドワード・ヤンがヘルツォークの映画から多大な霊感を得たと発言していたらしいが、本作を観て初めてその影響関係が見て取れた。対象との距離の取り方が確かに似てるなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月22日
『フリー・ファイヤー』の元ネタのひとつである『エディ・コイルの友人たち』を観たが、激シブな内容で驚いた。派手なことがほとんど起こらないことで全てのシーンが等価に描かれる。何がいいとも悪いとも言わず、ただ「そういうことがありました」とでも言うような作り手の冷め切った語り口に痺れる。 pic.twitter.com/qaoadWziPQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月25日
『ジョイ』 米の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生をベースにした作品。現代最高の俳優のひとりジェニファー・ローレンス主演、同じくデヴィッド・O・ラッセル組のロバート・デ・ニーロ、ブラッドリー・クーパーまで出てるのにビデオスルー扱いとはこれいかに、という感じの愛すべき佳作だった。 pic.twitter.com/CnuQ5bf7q8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
発明したモップを売り込み、あのショッピングチャンネルQVCに素人ながら出演しモップを見事に売りさばくシーン(ジェニローの素人になりきる演技が凄い)といった見せ場もあるが、基本ビジネスで成功するのに立ちはだかるあらゆる困難に負けずに自分を貫き通すという物語。監督自らこう語っている。 pic.twitter.com/XSvEt7inpY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
味方であるはずの家族が実は悩みの種だったり、女性であることから舐められたりしながらも、神から与えられたギフト(才能)を信じて成功を掴む話って、ジェーン・スーさんなんかにプッシュしてもらえば劇場公開も出来たのではないかという気もするが、結構レンタルされてるみたいだからまあいいのかな pic.twitter.com/Sr9XYZpjR1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
『午後8時の訪問者』 自分は必ずしも「登場人物に共感できる作品が優れた作品」とは思っていないが、本作の導入部における観客全てを主人公の気持ちに共感させようとする作劇術はまさに超絶技巧と呼べる域にあり、脚本家志望の人間が彼らのような話を書きたがるというのも納得の、匠の技に触れ唸る。 pic.twitter.com/HDnwS9eCJD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
入口は誰でも共感できるような理由による些細なミスから始まるが、それにより罪を背負った主人公ジェニーがとる行動にまで誰しも共感できるとはかぎらないだろう。人によっては彼女は罪を背負う必要はないとすら思うかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
ただダルデンヌ兄弟はハッキリこの物語に移民問題を重ねていると発言していて、本作を観ていると、彼らは人は誰しも彼女のようにあるべきだと発しているように思えてならない。その強固な姿勢から(初ダルデンヌ作品だったこともあり)思っていた以上に硬派な作品であるように感じた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
硬派な印象を受けるものにタバコを吸うシーンがある。ジェニーは喫煙者なのだが、いわゆる一服的な使い方ではなく、この後一波乱起こることを覚悟した上で精神を落ち着けているように見える使い方で、これはハードボイルド(探偵もの)の手法だなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
中盤以降の行ったり来たりの探偵もの的な展開にそんなに広がりがないため、若干中だるみを感じなくもないのだが、導入部に呼応するような、真相にたどり着いてからラストショットまでの展開がこれまた見事なので、してやられたという気持ちになる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
音楽が1曲しか使われない(しかもBGMではなく具体音)、ジェニーの衣装がニットの色が変わる(コートはずっと同じ)だけでほとんど一緒など、マリオン・コティヤールのタンクトップ姿(前作『サンドラの週末』)といった甘みがほとんどないため、苦いのがちゃんと食える人にオススメしたい作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
映画備忘録「2017年3月」
いい意味でバカっぽいのが来て安心、かな。この作品にシリアスなのは期待してないので。 pic.twitter.com/XgDkOnLC8o
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月1日
『痴人の愛』に引き続き、谷崎X増村の『卍』を。ファムファタルの若尾文子に振り回される女を岸田今日子が演じてるが、元々彼岸の人感があるのでそれほど狂気を感じない(後に岸田より狂った男が出てくるので相対的なものかもしれないが)。全ての人間を虜にしてしまう魅力を放つ若尾の説得力は異常。 pic.twitter.com/ZM7AQVABb7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月1日
後半、物語上ハッキリ破綻したと感じる箇所があってそこからはコメディのようになるが、全体的には頭と結のカットが対になってて悲恋の物語として美しく閉じたように感じてしまうため、冷静に振り返ると「なんの話やったんや!(劇中のセリフはすべて関西弁)」と煙に巻かれたような気持ちになる。 pic.twitter.com/ARxbMji4Ol
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月1日
『お嬢さん』のパンフレットにキム・ミニのおかげで、我らがホン・サンスの名前(実はムン・ソリも出演してるので『3人のアンヌ』や『自由が丘で』などのタイトルも)が出てくるの結構笑える。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月3日
『お嬢さん』痛快!作品を覆うキッチュというベールから、パク・チャヌクが真に描こうとしている(成瀬&増村からも継承してるであろう)女性像が露わになった瞬間映画が走り出す、ストレートな感動作。女優は全員素晴らしいが、ケツ丸出しも厭わず怪演を見せるハ・ジョンウも素晴らしい。 #お嬢さん
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月3日
イル活してない俳優の日本語演技に耐性がない人は、本作の日本語のセリフが結構ノイズ(単純に聞き取りづらい箇所もある)になるかもしれないので、前もって何かの作品で慣れておくことをお勧めします。そして世界中で日本語話者だけがこのクレイジーなセリフを字幕なしで楽しめる悦びに浸って欲しい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月3日
ちなみに俺は『僕の妻のすべて』という作品で体験済みでした。 https://t.co/4W3PMBvUG6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月3日
「狂ってる」と書いたけど、本人たちは狂ってることに気づいてないんだよね。だから2人だけの夢の世界に不穏さとかはあまり感じない。まあ自分も狂ってる側の人間だから違和感がないのかもしれないけど。 https://t.co/CEosJGbq4n
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
だから何故オーディションの場面で感動したかと言うと、エマが狂ってる自分を受け止めた上で修羅の道を歩むことを宣言したからなんだよね。って、似たような感想を『ネオン・デーモン』の時も呟いたような…
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
『偽りなき者』キツすぎる。元々優しい人柄の主人公が親切に接していた親友の娘に嘘をつかれ、周囲の人間たちから性犯罪者に仕立て上げられてしまうという本当に悲惨な話。最後は折れない心を持つという意味で『沈黙』みたいな領域にまで突入するが、終始観ながら顔が引きつってしまう映画は久しぶり。 pic.twitter.com/ilk17I9MBR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
主人公が唯一犯したミスは、恋心を抱かれてしまった親友の娘からもらったラブレターを若干デリカシーに欠ける方法で返してしまったこと。たったこれだけのことで生まれた嘘が真実になり、自分が信じたいこと(子供は嘘をつかない)しか信じない者たちの間で広まっていく。これぞ真のホラーというか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
なにより、あるともないとも言えない感じの絶妙な主人公に対する救いの匙加減がリアルでキツい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
気になる。 https://t.co/W048bcSAP4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月4日
「付き合う前の女性と一緒に観るのにちょうどいい映画」にディズニー作品を選ぶ弱腰連中はまず1人でレフンの『ブリーダー』を観てほしい。気になる女性から好きな映画を訊かれて『悪魔のいけにえ』と即答するボンクラ(マッツ・ミケルセン)が最終的にデートに誘う映画のタイトルを聞いて反省すべき。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
どんな役でもやるティルダ・スウィントンが『サスペリア』のリメイクで遂におじいちゃんに! pic.twitter.com/BuhRz8R8bS
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
『でんきくらげ』の『親切なクムジャさん』感。 pic.twitter.com/BO36eAJVTA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
『親切なクムジャさん』は本当に画が綺麗なので、Blu-rayで出してもらえないだろうか。 https://t.co/7vWQ87xj85
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
ちなみに『でんきくらげ』DVDのジャケの可愛さは異常。 pic.twitter.com/QWmj35Fdfs
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
オリンポスに神々大集合。ギリシャ神話における「神々の掌の上で踊らされてる」感覚って、東洋人には飲み込みづらいところがある。 pic.twitter.com/p43L1z0Elc
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
海からおっさんが出てきてビックリ。 pic.twitter.com/6fg4YVaMDE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月5日
『ブレックファスト・クラブ』 血を流しながら他者とコミュニケーションをとることで大人になる、みたいな結構壮絶な内容だった。あと、ゴスの子は不潔なのが問題なだけで、そのままでも可愛いのに、と思った。 pic.twitter.com/lJ7Gnez1W8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月6日
誰も菊地さんの『ラ・ラ・ランド』評の意図を理解してない。要は本当に観るべき作品は『ジャッキー』だってことでしょ?w ただこの期に及んで『ムーンライト』と公開日が被ったことで、さらに不遇な扱いを受けそうなのは不憫。 https://t.co/ltR5CERJdw pic.twitter.com/VEtRYc6fu8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月6日
俺たちのグレタ・ガーウィグや、先日亡くなったジョン・ハートも出演してるよ。 https://t.co/sltzRjRxUh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月6日
『ジャッキー』のナタリー・ポートマンを見かけるたびに思い出すMV。 https://t.co/gPCHHNLPUf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月6日
『アンダー・ザ・スキン』のMica Levi作。 https://t.co/vbxdNI9bzG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月6日
『回路』テーマは悪くないけど、登場人物の行動が無軌道過ぎて気持ちが付いていけず。インターネットに対する無理解からくる素朴な不安を強引に物語に落とし込んだがために生まれた歪みを懐古趣味的に楽しめるのはもう少し先のことになるのだろうか。更に有坂来瞳や可愛かった頃の小雪に時代を感じる。 pic.twitter.com/KmIXOwVqdy
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月7日
『リアル~完全なる首長竜の日~』 韓国からの帰りの飛行機で途中まで観て結構面白いと思ったまま数年放置してたが、ちゃんと最後まで観ても面白かった。黒沢清の描く現実界に侵されない存在として綾瀬はるかを置くというキャスティングは見事だし、久々に可愛い綾瀬はるかが見れたのも良かった。 pic.twitter.com/jIogQmkeTi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月8日
トラウマや罪の意識に振り回される純愛SFものだけど、一見関係ないように見える要素が意識下で繋がってるという感覚だけ理解できれば中心軌道は掴みやすく、結構シンプルな話だと思う。あと、作り手が意識してるかどうかはわからないけど、好きな女の意識下にすら残っていなかった男の悲哀には涙。 pic.twitter.com/J9zqWIQrCk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月8日
ついでに言うと本編とは全く関係ないが、エンドクレジットの雑なつくりと、バックで流れるミスチルの曲の組み合わせが爆笑ものなので、興味ある人は最後までちゃんと観て欲しい。 pic.twitter.com/IUcm2UteS9
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月8日
ダニー・ボイル版というかアーロン・ソーキン版の『スティーブ・ジョブズ』 「娘リサの養育費を払う、払わない」「Apple IIのスタッフに謝辞を言う、言わない」「スティーブの出自の話」の3つでワンセットの会話劇を時代ごとに3回繰り返すだけなのに、めちゃくちゃ面白い。 pic.twitter.com/bfYr4vcYpO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月8日
『お嬢さん』:パク・チャヌク監督インタビュー https://t.co/7HFj4pbm46
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月10日
こんな映画があったのね。モンゴメリー・クリフト主演のフロイトもの(そんなジャンルがあるのか知らないけど)。『Freud: The Secret Passion』監督:ジョン・ヒューストン、音楽:ジェリー・ゴールドスミス。 https://t.co/gKCyX6OylX pic.twitter.com/m4nfTRs3tW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月10日
『情無用のジャンゴ』ガチでファシストとやりあってた戦争体験者が監督なだけあって、ファシスト批判はもちろん、同時にキリスト批判まで盛り込んでて厭世観がハンパない。西部劇なのにガン・アクションの撮り方が致命的なまでに下手だけど、本人も西部劇を撮ってる自覚がなかったそうなので仕方なし。 pic.twitter.com/aUM0MUJNM1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月10日
『ラ・ラ・ランド』のセバスチャンを「こいつめんどくせー」と思いながら観てたんだけど、普段ジャズは60年代ぐらいまでのしか聴かないし(最近聴いてるのはエロール・ガーナー)、「パーカーは神」な人間なので、完全に近親憎悪だったりする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月10日
何故ぽっと出の若手監督がアカデミー賞の常連のようになってしまったのか謎だったけど、この評で腑に落ちた。 "彼の正体は、大衆の無意識的な、しかし激しい飢餓感に訴える天才なのである" 菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評 第二弾 https://t.co/SXPRJkouj8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
俺はそこまで彼のことを嫌ってないけど、やっぱり彼の作品から感じる「軽さ」が気になってて。インディペンデント映画祭とかならそれが逆に適性になるかもしれないけど、ある種の重厚さを求められる(と一般的には思われてるであろう、権威ある)アカデミー賞に相応しいのかは疑問だった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
ただ『ラ・ラ・ランド』はその軽さが露呈しないよう、大量の映画的記号で作品全体を覆ってしまったことが功を奏したのではないかと。『理由なき反抗』の天文台のシーンの(引用というより)反復には鼻白んだりしたけども。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
『殺しが静かにやってくる』 一言も発しないジャン=ルイ・トランティニャンのかっこよさと、ビヨンセを更にセクシーにしたようなボネッタ・マギーの艶っぽさにクラクラしてるだけでも満足なんだけど、驚愕のエンディグにはぶっ飛ばされた。『ヘイトフル・エイト』の元ネタとして観ても面白い。 pic.twitter.com/xI9EZHx8BB
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
敵役のクラウス・キンスキーが憎たらし過ぎて、パリの映画館で画面上のキンスキーを撃ち殺そうとした観客がいたという話も納得というか。 pic.twitter.com/h4ixIAfJOh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
『乱れる』へのコメント「正直、私もあんな兄嫁がいたらいいな、と思います(笑)」って素直すぎて信用できる! 『お嬢さん』のパク・チャヌク監督が選ぶ『私の好きな日本映画』 | Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版 https://t.co/wYowl3W2OI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
『乱れる』は最高だけど『放浪記』は苦手なんだよなあ。『清作の妻』は未見なので観るのが楽しみ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
『お嬢さん』が好きな人にオススメしたい若尾文子作品。 https://t.co/Yq1iXe4Gk3
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月11日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月12日
『ミッドナイト・スペシャル』旧作の『MUD』もそうだったんだけど、話自体は何も難しいところがないにもかかわらず、他の人が感動している勘所が自分にはわからず、置いてけぼりを食らったような気分。個人的な趣味で言えば、好きなジョエル・エドガートンが出てるだけでそれなりには楽しめたけど。 pic.twitter.com/3C0cbGOc3n
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月12日
『アシュラ』韓国エンタメ映画のイメージを覆す革命的映画だなと思った。フレッシュな映像センスと、地獄のような世界に耽溺することなくユーモアのセンスを動力に物語を駆動させる胆力には圧倒された。正直『ベテラン』『インサイダーズ』あたりが束になっても敵わないぐらいの強度を誇ってると思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月16日
『アシュラ』とにかく終始酷い事しか起こらないのが、まるでスラップスティック・コメディのようで可笑しくて仕方ない。ホントこういうバランスの犯罪映画を待っていた。西島秀俊ベースに時折草刈正雄や松岡修造が顔を出すチョン・ウソンの存在無くしては、このバランスは成立しなかっただろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月16日
あと本作はラブストーリーであるというツイートを見かけたが、何処に愛の要素があるのかと考えた(それぐらい殺伐としてる)が、あえて言うならこのゲスな登場人物たちをハンパに生かしたりせず、ちゃんと死なせてやるのは作り手の愛だなと感じた。 https://t.co/GcSWWMlENM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月16日
『お嬢さん』『コクソン』『アシュラ』の中で複数回観たいと思うのはやっぱり『お嬢さん』だなあ(次点は『コクソン』)。とはいえ、サラ・ウォーターズが5回ほど観たってのは凄いなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月17日
エロいからというのも当然あるけど、俺の大好きな『親切なクムジャさん』のその先を行く感動作であるということの方が重要だったりする。やっぱりパートナーがいるのっていいことなのかもねw https://t.co/6UgT3mBojK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月17日
どうでもいい話だけど、パク・チャヌクはあの春画を実写化した新藤兼人の『北斎漫画』を観ているのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月17日
『イノセント・ガーデン』 パク・チャヌクがミア・ワシコウスカを美しく撮ってるというだけでド頭から軽く10億点ぐらい出てるのだが、当時あまり評判を聞かなかったせいかアメリカでは丸くなってしまったのではないかと危惧してたら、より研ぎ澄まされた偏執狂的美意識が炸裂してて感動した。 pic.twitter.com/e3pSRUfREB
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月18日
「連弾とセックスほぼ同一行為説」をストレートに証明してるのが韓国ドラマの『密会』だとすると、パク・チャヌクの連弾シーンは予想通り歪んだ性の匂いを放つシーンに変換されていて、期待を裏切らないなと。悪魔が野に放たれるというオチまで含めインモラルであることにブレがなくて最高! pic.twitter.com/Dp6K3CBHcm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月18日
瑣末なことをいうと、アメリカ学園ものみたいなシーンにさしかかると、やはりそういったものに興味が薄いのか途端に精彩を欠いてしまうのが面白い。ちなみに、そのパートで重要な役割を果たすのがヤング・ハン・ソロだったりする。あとタイトル(原題『Stoker』)は多分こっちの方がいいよなと。 pic.twitter.com/ArGkVDSPLz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月18日
市長との蜜月期間なんてあったのかな?単に絶大なる権力を持った義兄に妻のこともあって服従せざるをえなかっただけなのではなかろうか。その関係に弟分が横入りしてくると、好きではないけど「俺の兄貴だぞ」ってなっただけで。ただ、そもそも弟分をそう仕向けたのは自分ってとこが本作の凄いところ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月18日
『アメリカの夜』7年ぶりぐらいに再見。当時よりは多少映画のことに詳しくなったせいか見え方が違った。本当にただ映画の撮影が始まって、終わるまでの映画だったんだなと。だけどそれがとても豊かでドラチックなことなのだと、映画とスタッフに対する愛を炸裂させながら描いてるので感動してしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月19日
ジャクリーン・ビセット最高!だけど、個人的にはアナイス・ドゥムースティエっぽい若かりし頃のナタリー・バイが可愛くて仕方なかった。特典の20年ぐらい前?のインタビュー映像では原田美枝子っぽさがあってこれまた最高。グザヴィエ・ドランの作品でしか彼女を知らない人にも是非見てもらいたい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月19日
『牯嶺街少年殺人事件』 たまげた。同じエドワード・ヤン監督作でもあまりピンとこなかった『恐怖分子』の100倍良いと思う。236分もひとつの作品に付き合わすだけの力は圧倒的で(物語は細部まで理解できなかろうが)その世界に観客を浸らす力は世界映画史屈指のものなのではなかろうか。 pic.twitter.com/zKElkSHFZD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月20日
台湾の文化や歴史的背景を理解してないとわからない箇所があったり、そもそも誰が誰なのか把握するのに時間がかかる(主人公の名前が「小四」と「張震」のふたつあるとか、そもそも登場人物の数が多い)などの難点はあるが、不思議と作品世界に浸ってしまう。この感じ『悲情城市』を観た時にも感じた。 pic.twitter.com/Wd09OcoMhR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月20日
とにかく作品が描こうとしているものの射程がとんでもなく広いため、観た人全員何かしら身につまされる箇所があるはずなので、ここで描かれてるものを全くの他人事として見ることはできないと思う。そう感じることができるのは、もしかしたら同じアジア人としての特権なのかもしれないが。 pic.twitter.com/Zc1zyQvj4C
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月20日
『くちづけ』 増村保造の監督デビュー作(57年なので本家ヌーヴェルヴァーグと同時代)で、タイトル通り「くちづけ」というピークに向けて爆走する、瑞々しさに溢れたハイテンションな青春ドラマ。主演の野添ひとみ(相手役の川口浩は実際のパートナー)のルックスがほぼ広瀬すずであることに驚く。 pic.twitter.com/iMaEbFzB8Q
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月21日
『くちづけ』と、同じ増村の青春ドラマでも大映時代最後の『遊び』(71年)とを比較すると、作品の空気感の違いに日本映画の栄枯盛衰を重ね合わせて見ることができてなかなか味わい深いものがある。ちなみに『遊び』公開直後、大映は倒産している。 pic.twitter.com/4ujFnvq9lI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月21日
これ、イラストだけ見てお気に入りに入れてたけど、今日になって突然浮上してきた『パーソナル・ショッパー』の記事だったのね。しかも開いてみたら結構なテキスト量。 https://t.co/nFnRWJ4wYD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月21日
『からっ風野郎』映画に出たいと言う三島由紀夫の希望をかなえるために撮られたヤクザ映画。仕上げた肉体を誇示しやすいよう素肌にライダース・ジャケット、相棒役の船越英二とはBL要素ありと、ある意味イメージを裏切らない俳優三島が楽しめる人なら、という感じ。監督は同じ東大法学部出身の増村。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月22日
脚本の菊島隆三は『からっ風野郎』と同じ年に成瀬巳喜男の『女が階段を上る時』の脚本も担当してるが、両方とも最後に主人公が階段を上るショットで終わるのは偶然なのか、狙っていたのか、知ってる人がいたら教えてほしい。まあ、厳密に言えば『からっ風野郎』は階段を上ってるわけではないのだが。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月22日
歌唱、作詞、三島由紀夫の映画主題歌。オープニングにクレジットされてるにもかかわらず、劇中では全く使われていない。 https://t.co/tmnphawSsU
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月22日
『華岡青洲の妻』 原作、有吉佐和子。麻酔薬を開発し、世界で初めて全身麻酔を用いた(乳癌)手術を成功させた人物である華岡青洲/雲平の功績の影に、献身的に夫に尽くした妻・加恵の存在あり、といった二人の活躍を讃えるような作品かと思いきや、実はそうではないところが面白い。 pic.twitter.com/y1hm1vOY75
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月25日
加恵(若尾文子)と母・於継(高峰秀子)の雲平を巡る嫁姑争いを中心に、医師としての志は高いがその様子を見て見ぬフリをし、あろうことかその争いを麻酔薬の実験に利用する雲平(市川雷蔵)という構図によって、何時の世も男に尽くすことで女が犠牲になってきたということを告発するのが本作の主題。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月25日
高峰秀子が成瀬組で磨かれた見事な嫁いびりを見せヒールを買って出ているが、彼女すら男社会の被害者であるという描き方で、一貫して女性の立場に立った描き方をしている。ただ、あくまで原作自体史実をベースにした創作なので、これは増村監督や脚本の新藤兼人の視点から見た話と考えるべきだろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月25日
ちなみに麻酔薬の人体実験の前に動物実験の描写があり、特に猫好きにはきついシーンがあるので注意。可愛がっていた猫たちがバタバタ死んでいく様子に心を痛める若尾文子の表情をインサートすることで、動物実験の是非に関して多少の配慮はなされてると思う。一応1967年の作品と断りを入れておく。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月25日
『青空娘』 増村若尾コンビのデビュー作で、ひとことで言ってしまえば若尾文子版シンデレラストーリー。前作にあたる『くちづけ』と比べると通俗的な青春ドラマという感じで、今観ると結構恥ずかしい点も多いが、実はこれも『華岡青洲の妻』と似ていて、想定していたのとは違う意外な所に着地する話。 pic.twitter.com/vhMS9gGMYd
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月25日
『ムーンライト』 pic.twitter.com/cjNPxKH0vZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月27日
っぽいカット。『地獄の黙示録』より。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月27日
『キングコング: 髑髏島の巨神』 イケメンコングの勇姿より、タンクトップ姿のブリー・ラーソンの方にブチ上がるタイプの人間の感想なのであまり当てにならないと思うけど、普通に面白かった(比較してた人がいるのであえて言うと、個人的には『シン・ゴジラ』の方が面白かった)。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
そもそも怪獣詳しくないしエヴァやポケモンなどのアニメ/ゲーム方面の引用もなんとなくしかわからないけど、戦争映画オマージュだと何はともあれ『地獄の黙示録』だよなと。カーツやギルゴア程度の人間を狂気だなんだと崇めてる連中にコング(神)が鉄槌を下してるように見える展開は本当にアガった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
怪獣バトルの前ではわりとどうでもいい扱いのストーリーも、おざなりにせず結構上手くまとめてた印象だけど、オマージュ要素ばかりが目について、強烈なこの作品独自の要素というのが見当たらず、なんか惜しいなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
あくまで前述したように怪獣バトルより、タンクトップ女子に興奮するタイプの人間の感想ですが。それでも一連のレジェンダリー作品『パシフィック・リム』、ギャレス・エドワーズ版『ゴジラ』の中では一番面白いと思うけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
タンクトップ女子バトルで『キングコング』のブリー・ラーソンと『トゥームレイダー』のアリシア・ヴィキャンデル。パッと見、どっちがどっちわからない。 pic.twitter.com/GWL4vQuk3b
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
IMAXで観た『ダンケルク』の5分間のフッテージ。確かに凄かったけど、内容どうこうじゃなく煽り方が『アメリカン・スナイパー』にちょっと似てて嫌な予感してる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月28日
ハービー・ハンコックだ!リアーナやクリス・ウーも出演するリュック・ベッソンの新作『Valerian and the City of a Thousand Planets』の予告編。 https://t.co/KmmNQ8emtk pic.twitter.com/0QrsWsCrFa
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月29日
『パッセンジャー』 最高ぉおー!噂通り女性からしたら本当に胸糞悪い話だとは思うが、それが終盤「本当に愛した女は命をかけて守る」という強力な動機に反転して、王道ラブストーリーっぽくなるところが面白い。まあ、あの役がクリプラじゃなかったらと思うとゾッとするけど。キャスティングの勝利。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月30日
明確な根拠はないが、ツッコミを入れながらも、「この都合のいい展開、嫌いじゃない!」と楽しめる韓流ドラマ好き同志にオススメしたい感じ。個人的な感想としては「こんなにガッツリ愛しのジェニローが拝めるなんて最高!」のひと言に尽きるのだが。 pic.twitter.com/ubCAnkRwKQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月30日
SF要素で敬遠してしまうような人も、豪華客船で行く世界一周の旅の宇宙版ってこんな感じか、ぐらいのノリで観れる話なので問題ないと思う。むしろ、そう観た方がエンドクレジットで感動できると思うし。 pic.twitter.com/86pmfzT2nW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月30日
撮影監督は『沈黙』のロドリゴ・プリエト。 pic.twitter.com/obyqbPfAic
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月30日
韓国のエリック・ロメール回顧展のポスター。 pic.twitter.com/sTxxmkZ92s
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年3月31日