映画備忘録「2月」
『ビューティー・インサイド』傑作。暫定今年のNo.1。難病ものの変種というか、一見荒唐無稽な設定によるラブストーリーなんだけど、さすが韓国、その設定を徹底的に突き詰めて、こちらが想定していたラインのずっと上を行く作品として成立させていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
上野樹里が出演してることも話題だけど、結構重要なシークエンスを任されてる上に、上野樹里である必然性を感じさせる気の利いた起用であることも高評価。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
ただ、男は良かった良かったと見れる結末だけど、女性からするとどうなんだろうという気もしなくはない。その疑義は、例えば男女の立場が逆転したらこの内容は成立したのか、といったことを考えさせるわけだが…
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
とはいえ、CM出身の監督のデビュー作がこのクオリティであること、眼が覚める度に姿が変わるという話を韓国で作ったことに本当に驚かされる。あとはなんつってもハン・ヒョジュですよ。パク・シネとチョン・ウヒも良いんだけど、やっぱりハン・ヒョジュが…
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
音楽監督としてクレジットされてる、チョ・ヨンウク。近作では『無頼漢』、『群盗』、『新しき世界』、過去には『オールド・ボーイ』なんかもやってる。 『無頼漢』の音楽がハンパない件 → https://t.co/Hg32R1raQK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 2, 2016
やっぱりこの作品の描き方だと「立場が逆転したらどうなる?」に行き着くと思う。「人は見た目だけじゃない」でも「人は見た目が9割」でもない 顔が変わっていく恋人をあなたは愛せるか『ビューティー・インサイド』 - messy|メッシー https://t.co/RzCtV4VneF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 3, 2016
『俳優 亀岡拓次』途中まで随分とサービスしてくれるんだなぁと観ていたら、スペインの監督が現れてきてからは、らしい展開に。役者という仕事や、映画制作にまつわる「呪い」みたいなものが滲み出ていて、表面的なとっつき易さにつられて無邪気に観るなんてことが出来るような作品ではなかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 3, 2016
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 4, 2016
『白鯨との闘い』傑作!当然海難パニックものやジャンル映画の類ではなく『ライフ・オブ・パイ』寄りの作品。『千の顔をもつ英雄』で学んだことが役にたった。あとベン・ウィショーがメルヴィル役なのにはビックリ。やっぱりこの人めちゃくちゃ演技上手い。途中で投げ出した『白鯨』もちゃんと読もう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 4, 2016
鯨の脳油を採るシーンはグロかった。
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『ただ君だけ』ハン・ヒョジュ熱に浮かされて鑑賞。メイン・ビジュアルからして、多少暗いんだろうなぐらいに思ってたら、途中まさに煉獄の炎に焼かれるようなえげつない展開が待っていてグッタリ。これなら彼女のキャラが天使過ぎるのも仕方なし。 pic.twitter.com/t884l0DJVs
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 5, 2016
それなのに頭と結がラブストーリーとしてはオーソドックスな作りになっているので、その振り幅にやられる。1時間50分ぐらいの作品なのに、ボリューム的には2時間半ぐらいの作品を見せられた感じ。要所要所に韓国的なキツイ描写が入り込んでくるので、そういうのが苦手じゃない人にはオススメ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 5, 2016
えっ!そんなに良いの?ということでhuluのマイリストに入れておいた『ブリングリング』。ど頭に流れる音割れまくりのコレ一発で掴まれた。音楽のセンスは総じて良い。ただ当時のヒット曲を並べてるだけという気がしなくもないけどw https://t.co/LpxsF1eJgd
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 6, 2016
あと改めてパリス・ヒルトン最高ってなった。マジであいつ、どうかしてるよw 映画とは全く関係ないけど、永遠のクラシックを。 https://t.co/SF7JcXpuoh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 6, 2016
『オデッセイ』教訓①どんなに追い込まれてもユーモアの精神を忘れるな!②NASAの防水シートはめちゃくちゃタフなので色々な用途に使えるぞ!ヒップホップ好きに向けては『マジック・マイクXXL』に引き続き、ドナルド・グローバーが結構美味しい役で出演してることも報告しておきます。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
出てくる人全員頭が良くて優秀なので、観てるこちら側は彼らの会話のスピードについて行けず置いてけぼりをくらうんだけど、で、その結果何をするのかってことはちゃんと説明されるので、そこはそんなに心配いらない。あと「Starman」で泣いた。もうサントラでボウイ使うの禁止にすべき!w
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
これは余談だが、原作の『火星の人』が『SFが読みたい! 2015年版』海外SF1位を受賞した著者アンディ・ウィアーによる喜びのコメントが、終始日本のアニメがどれだけ好きかということしか言ってない、完全なるオタク宣言で逆に好感が持てた。ちなみに劇中でも指輪物語ネタがぶっこまれてる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
強引に『ビューティー・インサイド』と結びつけて考えてみるとさらに面白い。https://t.co/Smi6vNamf2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 10, 2016
『白鯨との闘い』って現代に置き換えるなら『原発との闘い』とかにできる、欲に目がくらんだ傲慢な人間が神の怒りに触れるというタイプの作品だと思う。白鯨による事故を公にすると捕鯨に都合が悪いから隠蔽しようとするしさ…。石油の登場でまた違う場所で同じことを繰り返すことまで臭わせてるし。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 12, 2016
『ライフ・オブ・パイ』寄りとか言ってるから、最初からそう思ってたわけじゃないけど、わりとこれでしっくりきたかなぁ。一等航海士の判断の重みを噛み締めないと。https://t.co/8COhzNGIMv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 12, 2016
ヘルツォークの『バッド・ルーテナント』凄かった。何が凄いのか全然説明できないぐらい凄い。ちなみに公開当時も凄く観たかったんだけど、なんで観たかったのか今となっては全然思い出せない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 13, 2016
Xzibit pic.twitter.com/V0i760JK9i
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 13, 2016
岩波ホールでパトリシオ・ グスマンの作品を観た時に予告が流れて気になっていた『火の山のマリア』を。チリ映画の次にグアテマラ映画と来て、自分の中だけで岩波ホールは中南米映画専門館という認識に。ちなみに他に観たのは韓国の『冬の小鳥』のみ pic.twitter.com/v1O0FsxSGk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月19日
『火の山のマリア』冒頭豚の種付けに、豚同士にやる気がないからとラム酒をガンガン飲ませるシーンがあるのだが、それがちょっとしたフリになっている。そんな、意外とユーモラスなノリで描かれるグアテマラに住むマヤ族の少女に降りかかる悲劇。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 19, 2016
ベースは「俺ら東京(アメリカ)さ行ぐだ」的なオーソドックスな話だが、同じ国に住むのにメスチソとマヤの間で通訳が必要な状況をストーリーに取り入れてることが本作の肝かと。それによってマヤに対する差別の構造を浮かび上がらせている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 19, 2016
『オデッセイ』は普通に良い映画。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
『ロッキー1』は最高の恋愛映画。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
号泣ポイント多数の『ロッキー1』だけど、エイドリアンとのスケートリンクでのデートシーンで号泣しちゃうんだよねー。あのふたりの不器用過ぎるやりとりがたまらんのです。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
『探偵なふたり』キャラ設定、犯行内容、教訓めいたことまで全て一本筋が通っていることは評価できるが、個人的にはそんなに響いてくる内容ではなかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 23, 2016
クォン・サンウが、アクションができないジャッキー・チェンみたいなキャラになってたけど、考えてみたら『ライジング・ドラゴン』でジャッキーと共演してたわっていう。ちなみに本作は『大丈夫、愛だ』流れのソン・ドンイル目当てで観た。こちらは短気ですぐ怒鳴り散らす、いつも通りのキャラだった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 23, 2016
『Ex Machina』めちゃくちゃ面白い。 pic.twitter.com/DleOhhbuVA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 24, 2016
やっぱ本作最大の魅力はルックの良さだと思う。公開されてる映像や画像に萌えるような人間なら、高い確率で作品の術中にはまると思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 24, 2016
AVA SESSIONSとかBlueBook(右下にある「B」ってやつをクリック)のサイトがあるの、作品を観たあとだときついジョークにしか見えないw https://t.co/wX74CuHxYr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月24日
『大丈夫、愛だ』を観終えてしまった……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
『大丈夫、愛だ』をまだ観てない人は、なんて幸せ者なのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
『大丈夫、愛だ』 EXOファンで観てない人はいないだろうけど(言いすぎ)、韓国映画好きへのアピールポイントとしては、ヤン・イクチュンが出演していることが挙げられる。彼が演じる獣のようなキャラと、そのプロットから、本作を『息もできない』の変奏と捉えることもできなくはない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
まぁ、何が本当に凄いのかは簡単に説明できない。韓国ドラマに馴染みのない俺でも「韓国ドラマってこういう感じだよね」と思う要素で組み上げられているにも関わらず、中身がギッチギチに詰まっていて硬質、なのに観てる感触はやっぱり韓国の恋愛ドラマで柔らかいという、この構造に圧倒された。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日