映画備忘録「7月」
『ひと夏のファンタジア』観る。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 1, 2016
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 1, 2016
#2016年上半期映画ベスト10
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 2, 2016
① ヘイトフル・エイト
② ビューティー・インサイド
③ ひと夏のファンタジア
④ ボーダーライン
⑤ ヘイル、シーザー!
⑥ 愛と死の谷
⑦ マジカル・ガール
⑧ クリーピー 偽りの隣人
⑨ キャロル
⑩ さざなみ
次点 白鯨との闘い
『ひと夏のファンタジア』のインタビューとこの記事を読んだだけでも、監督の強い作家性が浮かび上がってくる。ただ、全州国際映画祭の賞金が1万ウォンってありえないでしょw 『眠れぬ夜』チャン・ゴンジェ監督 Q&A https://t.co/51aO1yfwx7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 2, 2016
『ハハハ』 あえて余計な副題をつけるなら『ハハハ/笑い事ではない』だろうか。俺の好きなユ・ジュンサン演じる役が鬱を患ってるのが象徴するように、全体的に鬱々とした内容。他の作品と比べると、若干殺伐としているようにすら感じる。 pic.twitter.com/tv6D7UePXj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 3, 2016
その上、これといったホン・サンス的マジックも起きないので結構きつめの一本ではあるが、プロット自体は普通に面白いので、特にこの作品が好きという人がいてもなんら不思議ではない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 3, 2016
ただ、特筆すべき点として、女性の体を全て性的な視線で捉えてしまう症状を発症していることがあり、あろうことか(太ったら吉川晃司みたいになった)キム・サンギョンの役が自身の母親にまで欲情している素振りを見せる。これはキツい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 3, 2016
最終的には、ユ・ジュンサンに「本当に愛している人と暮らしたい」と愛人と共に生きることを宣言させて感動的な話にまとめようとするが、はてさて、この時期既にホン・サンスはキム・ミニと出会っていたのだろうか。だとしたら……というのが、そのまま『今は正しくあの時は間違い』まで繋がるのだが。
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『天が許し給うすべて』のレリゴー感。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 3, 2016
『よく知りもしないくせに』 凄い!ある意味最高傑作かと。身内ネタ要素が強すぎるせいか、意図的なのか、わりと極端なキャラ付けがなされていて、ホン・サンス作品にしては珍しくハッキリとコメディ方向に振り切れているため、とにかく笑える。 pic.twitter.com/wyY5UrD4IX
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 4, 2016
いつも通り映画監督を主人公に、審査員として呼ばれた映画祭での出来事と自身の作品の上映会で呼ばれた済州島での出来事が、前半と後半で相似形になってる構成、ホン・サンス・ズームの多用など、彼のスタイルの構成要素は今作で出揃っていたようだ。 pic.twitter.com/IMurrhOEem
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 4, 2016
シチュエーションから映画監督としての苦悩が描かれるのかと思いきや、自分のことしか映画にしないことを言及される主人公は、「真の伴侶」の存在についてだけ苦悩するw 次作の『ハハハ』と合わせて、ホン・サンス自身が具体的な何かに悩んでいる感が強いw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 4, 2016
「真の伴侶」の話題に際してふたりのミューズが現れるが、ひとり目にチョン・ユミが現れて小躍りしたw とにかく可愛いけど、自己啓発体験を嬉々として語るアレな子を熱演。あと、後半ちょっとだけハ・ジョンウが出てきて笑わせてくれる。 pic.twitter.com/pBrbtU3zXp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 4, 2016
どんな気持ちで演出しているんだろう。 pic.twitter.com/WZKqQZCHme
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『ザ・シャウト さまよえる幻響』の『クリーピー』に中原昌也感をミックスした感。
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推薦コメントを寄せてるのがアッバス・キアロスタミと松本隆。『ペパーミント・キャンディー』 日本予告篇 https://t.co/8noG8J0HnR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 5, 2016
『浜辺の女』結構キツかった。症状を創作の糧にする事を滑稽な事としながらも、とはいえ「そんなふうにしか生きられない俺」を自己肯定している感じが鼻についた。救いは、女は早々に自身の症状に気づいてその場から去っていく結末とした事だろうか。 pic.twitter.com/4cWEJfEZUR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 6, 2016
今作は何気に犬映画でもあって、ドリちゃん(役名)の健気な演技が、ホン・サンス作品には珍しい涙を誘う名シーンを生んでいる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 6, 2016
『野いちご』なんて言葉にしたらいいか分からないぐらい凄い。老医師による「いい旅・夢気分」といった感じで、面白いかというとそれ程でもないんだけど、身につまされるし、神はいる!って気分になるし、凡百の作品とは格が違い過ぎるというか。 pic.twitter.com/gm7BR48Tw1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 8, 2016
タルコフスキーが本作をオールタイムベストにあげてるのはなんかよく分かる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 8, 2016
『処女の泉』壮絶。ラース・フォン・トリアーなどに引き継がれているであろう、ショッキング過ぎる描写でR18とかでもおかしくない内容。それでいて、役者マックス・フォン・シドーの圧倒的存在感。アクションシーンだけでなく入浴シーンまである! pic.twitter.com/azRfancqmZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 9, 2016
『あやつり糸の世界』GYAO!の『ベルリン・アレクサンダー広場』1話目の開始10分ぐらいで寝てしまい「この調子で14話もあるなんて無理」と早々に鑑賞を諦めてしまったため、今作が正式な初R.W.F.作品となった。何度寝そうになっても劇場だと逃げられないので、なんとか完走を果たす。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 12, 2016
『アルファヴィル』好きのチープSF好きだからという理由で挑んだ、前後半合わせて212分。何故か頭に入ってきづらい独特の会話や、ゆったりしたテンポに何度も気を失いかけておきながらなんだけど、美術や音楽のセンスの良さ、『攻殻機動隊』先取り感なんかもあって実はかなり面白かった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 12, 2016
まだR.W.F.観が固まっておらず、劇中何処で笑いを仕掛けてくるか全く読めなかったので、クリスチャン・スレーターとヘンリー・ロリンズを足して割ったようなクラウス・レーヴィチュの、突然デカイ声を発したり、意味もなく回転椅子でグルグル回る等の奇行の数々には何度も吹き出しそうになった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 12, 2016
『あやつり糸の世界』 ケレン味味溢れる車の撮り方や、お世辞にも上手いとは言い辛い派手なアクションや爆破シーンの存在は当然007なんかを意識したものだろうが、「俺は女性の裸より男の裸の方が撮りたいんだよ!」というファスビンダーのゲイ感覚が作品をキャンプ的なものにしていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 12, 2016
それが顕著なのは、恐らく当時の感覚では誰が見てもセックスシンボルであったであろうバルバラ・バレンティンの裸をブランケットか何かで隠してしまい、横に裸のギリシャ彫刻を並べて立たせたショット。ちなみに画像は同じシークエンスの別ショットw pic.twitter.com/tQfEbM66fe
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フィリップ・ガレルに影響を受けていると。"実は終わった後に、彼女に飛び蹴りをされました……(笑)"って箇所は笑った。あと、タイトルはあまり気にしなくて大丈夫。 『ひと夏のファンタジア』チャン・ゴンジェ監督インタビュー https://t.co/2F5JJ462pE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 12, 2016
『カンウォンドの恋』 死の匂いが濃厚で鬱々としたムードの作品。原題『江原道の力』が何を指しているのか分からないので、ボンヤリとした解釈しかできなかった。あと映画監督が出てこなくてビックリw 教授は出てくるが。 pic.twitter.com/6GDgeaTWO7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 16, 2016
もうひとつ分からないのが、98年当時の日本との距離感。どこかで無くしてしまう日本製のカメラ、日本製を拒否して国産を買い求めた目薬、賄賂を渡した教授の家で流れていたNHKの相撲中継。日本製のカメラは他の作品にも出てくるが、目薬は新鮮。そんな高価なやつはいらないってことだったのかな?
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 16, 2016
"この曲が発表されたのは1998年、韓国は史上まれに見る金融危機のただ中にありました。30代中盤以上の韓国人の脳裏にまだ深く刻まれている、1997年のIMF危機です。" 「SMTのエンディング曲「HOPE」についての話」 https://t.co/VUVLNM7Pw6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 17, 2016
そうだった!社会背景を考えれば、そりゃ鬱々とした作品も生まれるわって話だなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 17, 2016
『3人のアンヌ』ツイートでタイトルを見かけたので再見。イザベル・ユペール、ユ・ジュンサン、チョン・ユミと、個人的な趣味でいえば、ホン・サンス作品最高の豪華キャスト。拙い英語での会話が可笑しみに繋がっていて、コメディ度も最高レベル。 pic.twitter.com/qVqJled2rM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 18, 2016
「ホン・サンスほど自分の欲望に忠実に、そして自由に作品を創り上げる監督はいない。私が出会った監督ではゴダール以来だ」というイザベル・ユペールのコメント通り、彼女に萌えまくっているホン・サンスは、彼女を自由に撮りまくっている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 18, 2016
純粋な少女のように振る舞わせたり、赤いワンピース姿でちょこちょこ歩かせたり、チョン・ユミと背格好がほとんど同じなことに気づいてか、必ず二人が並んで歩くシーンを差し込んできたりと、大女優を自作に迎えるような態度というより、彼女に萌えまくっている感じの方が前景化してしまっている。
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そんなことをさせても作品がキモくならないのは、監督が彼女に萌えている姿を投影したようにアホな姿を晒し続ける我らがユ・ジュンサンの見事な演技あってこそ。その上、脚本の作り込みも近年の作品の中では相当高いと思う。冒頭の浜辺に落ちてる割れた焼酎瓶の件や、傘の件など小道具の使い方も見事。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 18, 2016
これだけハイレベルなことをやっていながらも、本作に小品のイメージを抱いてしまうのは、結局全てチョン・ユミが気晴らしに書いた脚本の中で起こることとしたことによるわけだが、それ故に、3人のアンヌの物語が作者の手を離れ互いに勝手に共鳴しあっている感じの奇妙さが立ち上がってきて面白い。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 18, 2016
ユ・ジュンサン、最高かよ。 pic.twitter.com/jNdM9RTINq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 18, 2016
『教授とわたし、そして映画』再見。難解だったという記憶と、劇場で観た時は加瀬亮&監督のトークショーの方の印象が強かったせいで(内容は何も覚えていない)、結構忘れている箇所が多かった。音楽が「威風堂々」しか流れないことも忘れてたしw pic.twitter.com/w4xeQmb2FO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
つうか、見返してもよくわからないんだけどw あとポスターの左上、この落書き風のイラストは謎かけなのかしら?w pic.twitter.com/qOJ8JrXXd8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
パートが切り替わる度に「威風堂々」が流れ、キャストのクレジットが出るんだけど、あれ全部字幕付けるべきだったよね。毎回「ムン・ソングン、イ・ソンギュン、チョン・ユミ……」って出るバカバカしさたるやw pic.twitter.com/aKJ2YsWZgy
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
「『教授と私、そして映画』の魅惑は、単にこれまで以上に自由で実験的な作風にあるのではなく、人間関係を見つめる静謐なまなざしにある———カイエ・デュ・シネマ誌」この映画評はわりとしっくりくる。いつものホン・サンス要素全部入りなんだけど、観ててこちらがざわつく感じが一切ない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
ひとつだけ確かなことは、初めてホン・サンスの作品を観る人にこの作品は絶対に勧めないということ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
ベストシーンは、愛しのチョン・ユミが飲み屋でイ・ソンギュンに告白された時に、「女性と付き合うのは君が初めてなんだ」って言われて、「はあ?初めて?」って半笑いの表情を見せた時です。最高w pic.twitter.com/V6DJlrVjig
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 19, 2016
『HOUSE』クライテリオン・コレクションに入ることでクラシック認定されている大林宣彦の処女長編作。実のところは、監督の溢れんばかりの少女愛と映画の文法や技法を無視しまくった作風のために、素面で観るのはかなりきついカルトムービー。 pic.twitter.com/JWQLGbhOJi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 20, 2016
一応ジャンルはホラーらしいけど、今のJホラー平均と比べたら怖いところなんて1分もないと思う。なのでホラー面での心配より、耐性がない人はドラッギー(音楽はゴダイゴ)な演出の数々にあてられないように注意すべきかとw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 20, 2016
と、クサしたような書き方をしながらも結構ハマっていて、今の感覚だとギリギリすぎるヌードシーンもある池上季実子(役名:オシャレ)の、現代に現れても石原さとみ なんかにも引けを取らない可愛さたるや。あとペルシャ猫のシロ。カワユスにゃー。 pic.twitter.com/hwI8X8uycY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 20, 2016
ああ〜こわいこわい。 pic.twitter.com/nzAsKdUedR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 20, 2016
途中から日本語で歌い出して驚くかもしれないけど、これが『ひと夏のファンタジア』のエンディング曲。名曲。이민휘 『한여름의 판타지아 - Single』 https://t.co/YrpeyD9ucy
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 20, 2016
『叫』こわすぎ。葉月里緒奈が瞬きせずに近寄ってくるだけでこんなに恐いとは…… pic.twitter.com/Zu8g7w6MRF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 21, 2016
『シング・ストリート』良過ぎて死ぬかと思った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
このアカウントをフォローしてる人、全員に観てもらいたい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
「満足度100%」のCMのせいで逆に不安だったんだけど、そんな不安余裕で吹き飛ばしてくれた。あれが「I Fought The Law」の正しい使い方。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
サントラ100回ぐらい聴いて、曲良いなあなんて思ってたけど、これ、実はミュージカルだから、映像の中で曲が流れた時の感動は、サントラ単独で聴いた時のものとは感動の度合が違い過ぎる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
何かと主人公に協力的なアンドリューW.K.みたいな実兄がフロイディアンで、ドイツに行きたがっていたという設定も面白かった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
『ONCE』と『はじまりのうた』もそうだったけど、ジョン・カーニーは曲が生まれる瞬間の喜びを映像化するのがマジ上手い。このシーンは本当に息が出来なくなるぐらい震えた。最大のハイライトシーンなので、これから観る人は絶対観ちゃダメ。 https://t.co/LuaNWIGKEm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
夢の中で自分にもあったかもしれない人生を辿るような至福の時間。思い出すだけでも泣けてくる。『シング・ストリート』今年の暫定No.1。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
『ONCE』と『はじまりのうた』が現代を舞台に普遍的なポップスを披露しているのに対して、『シング・ストリート』は80's色ベッタリなので、その辺で好き嫌い分かれるのは仕方ないけど、俺だって80'sはリアルタイムじゃなくて後追いだし、別に特別思い入れがあるというわけでもないからね。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 23, 2016
『シング・ストリート』やべえ。これもこれから観る人は観ない方がいい。Sing Street - Drive It Like You Stole It (Official Video) https://t.co/7VmzHxOR30
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』リスペクト作品でもある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
もう予告編だけで泣ける体になってしまった…… SING STREET - Official US Trailer - The Weinstein Company https://t.co/jRgGwLRfKy
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
これも観ない方がいいw SING STREET - THE RIDDLE OF THE MODEL Music Video Clip https://t.co/rPb41MW7n6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
これは観ても大丈夫かな。宇多丸さんが可愛いと褒めていたハンドクラップのシーンはこれ。あと、ヒロインのルーシー・ボイントンが最高に可愛い。 SING STREET - BEAUTIFUL SEA Music Video Clip https://t.co/Ci0N6r9cyQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
良いところがたくさんあり過ぎる作品だけど、やっぱり肝はこれにつきるんじゃない?「”悲しみの喜び”を知れ」 https://t.co/uWKatU1W72
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 24, 2016
『フランシス・ハ』 全体の半分ぐらいは観ててしんどかったんだけど、最後まで観れば「良い作品だった」ってなる。どん詰まりでも決して笑顔を絶やさないフランシスの勝利。 pic.twitter.com/mBS7tCjLtm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 26, 2016
なんでタイトルが『フランシス・ハ』なのかというオチが、超気が利いてて最高。ここだけでも「5億点!」って感じ。そこまでヘラヘラしてるフランシスの痛さを丁寧に積み重ねた故に溜まったフラストレーションが、ラストの憑き物が落ちたようなフランシスの笑顔とオチの存在で一気に反転するのが痛快。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 26, 2016
かつてノア・バームバックの奥さんだったのがジェニファー・ジェイソン・リーって、面白いなあ。で、今はフランシス役のグレタ・ガーウィグがパートナーであると。ジェニファーは8歳上、グレタは14歳下。 pic.twitter.com/uajqxK7iuJ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
グレタ・ガーウィグって『フランシス・ハ』ではノア・バームバックと共同で脚本にもクレジットされてるって凄いなあ。通りでフランシスが魅力的に撮れてるわけだよ。映画監督って凄い職業だなあw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
で、同監督の『イカとクジラ』。これもなんちゅうタイトルなんだ!って感じだけど、『フランシス・ハ』同様、ハッとするような(ダジャレじゃないよ)オチがつく。あと、NYのどこに住むかということに強い拘りを見せるシーンがあるのも似ている。 pic.twitter.com/CKTDcpp8Ot
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
サーストン・ムーアにしか見えないジェシー・アイゼンバーグが『ソーシャル・ネットワーク』ばりに女性とうまく付き合えないDTを好演してるが、これが監督の体験をベースに書かれた話だと知って驚いた。売れない作家の親父がダメ人間過ぎて震える。 pic.twitter.com/nOCpEpOBn3
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
ちなみに、個人的な趣味で言うと『フランシス・ハ』より『イカとクジラ』の方が好き。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
ユーミンのフェイバリット・ムービー。 妖婆死棺の呪い [Blu-ray] https://t.co/x4mlRbTFcu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 27, 2016
年代順に1000本とか多過ぎて、個人の趣味を超えてちょっとした映画史になってしまうのを避けられないことが分かる。'Edgar Wright's 1000 Favorite Movies' https://t.co/ByzmzrchEs
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 28, 2016
『マーゴット・ウェディング』傑作。『イカとクジラ』の変奏でありながら、さらに『ヤング≒アダルト』や『ブルージャスミン』なんかを混ぜてグルングルンに掻き回した結果、痛さ100倍で無駄に要素が多い結構カオスな内容に。でも、それが良い。 pic.twitter.com/4P8a1iHhVV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 28, 2016
ちなみに『ヤング≒アダルト』と『ブルージャスミン』は、『マーゴット・ウェディング』(2007)より後の作品なので、『マーゴット・ウェディング』がこれらの作品に影響を受けているという意味ではないです。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 28, 2016
しかし、当時はまだ奥さんだったジェニファー・ジェイソン・リーに、ニコール・キッドマン、ジャック・ブラック、ジョン・タートゥーロというメンツは贅沢だなあと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月28日
ニコール、ジェニファーの主演ふたりの熱演が凄いけど、特にジェニファーの体の張りっぷり、旦那が監督だとこんなことまでしなきゃならんのかとw ジェニファーがやらされる行為に比べたら、ニコールの自慰行為なんてなんでもない。実際どうなのかは、演技したことないからわからんけどw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) July 28, 2016
Jay Z、Thin Lizzy、Mozart…… pic.twitter.com/rOSvPyKjTi
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月29日
長い前フリからの『ヤング・アダルト・ニューヨーク』、「ジェイミー(アダム・ドライバー)みたいなイケ好かない野郎いる、確かにいる!」とか思いながら観てたけど、面白かったー!ちなみに原題は『While We're Young』 pic.twitter.com/lt5lOuNPIF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月29日
4作しか観てないのに「捻った邦題付けちゃって(韓国版も微妙)」と偉そうに不満タラタラなわけだけど、似たように、タイトルが直球過ぎで逆に売りづらいと判断され、なんとなくオシャレ映画に偽装されて公開されてしまう監督にホン・サンスという監督がいてなあ……(公開されるだけ有難いけど)
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月29日
『ハンナだけど、生きていく!』とは?“マンブルコア”とは何か? https://t.co/iepFI5Psiq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月30日
マンブルコア絡みの記事を読むと、何故か自分の中でホン・サンスの評価が上がる現象に、誰か名前をつけてほしい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月30日
『オール・アバウト・マイ・マザー』生きてたら不幸なことは起こって当たり前という姿勢から来る不幸てんこ盛りストーリーなのに、全く暗い印象を与えないというアルモドバル・マジックにクラクラ。公開当時はおすぎ絶賛CMがよく流れていたなあ…… pic.twitter.com/VTnWOluHyg
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月30日
まだ終わらないぜ!とばかりに『グリーンバーグ』を。ベン・スティラー主演、相手役にグレタ・ガーウィグ、元カノ?役(と制作&原案)にジェニファー・ジェイソン・リーと、もうお分かりだと思うが、激しい混乱ぶりを見せる壮絶な一本になっている。 pic.twitter.com/J413sXHSew
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
とにかくロジャー・グリーンバーグ(ベン)の精神が混乱している様子を執拗に描く。プールでは手足がバラバラに動いて泳げない上に、上空をけたたましい音を立てながらヘリが飛んでいくとか、会いたくない友人たちと会いたかった元カノと同じパーティで会うとカットの時系列がバラバラになるとか……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
そんなロジャーは暇さえあれば企業などへの抗議文を書いている超クレイマー体質でありながら、自らの非を認めることはなく、会話のキャッチボールが苦手、という最高に付き合いづらい男なのだが、何故かフローレンス(グレタ・ガーウィグ)は彼をあっさり好きになってしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
まあ、そもそもフローレンス自身も相当イケてないとか、3回ある彼女のベッドシーンはどれもグダグダとか、普通だったらパッとしないキャラになりそうなのだが、観てるうちに気づいたら彼女のことが好きになってるのは本当に凄いと思った。単に監督に移入してしまっているだけかもしれないが。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
話自体は「荒れ果てた大地に雑草が生えた」みたいな希望かどうかすらハッキリしない何かを提示して終わるが、現実世界ではこの後監督はジェニファーと別れ、新たにグレタと組んで名作『フランシス・ハ』を生み出すという展開になるわけで、それを知った上で観ると作品全体の混乱っぷりもある意味納得。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
『イカとクジラ』『マーゴット・ウェディング』『グリーンバーグ』『フランシス・ハ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』と観てわかったことは、この流れの中で『フランシス・ハ』がいかに特殊な作品かということ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日
とりあえず日本未公開の『Mistress America』でまたグレタと組んでるので、早く日本でも公開してくれと。個人的には別に配信オンリーでも一向に構わない。『フランシス・ハ』とは一体なんだったのか考える参考にしたいので。 https://t.co/mfFMYVVT5d
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年7月31日