映画備忘録「11月」
『10 クローバーフィールド・レーン』 前作は現在進行形のスタイルで新しいことをやってやろうというタイプの作品だったが、今回はサイレント、スリラー、サイコホラー、モンスター、SFとアメリカの映画史を一気に縦断することで、結果新しい何かにタッチするというタイプの作品だった。 pic.twitter.com/xV9iPzeZgj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 2, 2016
話の内容(中身には全く触れられない)云々より、クリント・イーストウッド等の一般的に賞賛されるようなアメリカ映画ではないタイプのアメリカ映画を支える、アメリカのオタク(ボンクラ)クリエイターたちの矜持に感動した。そして同時に浮かび上がるヒッチコックの偉大さ。 pic.twitter.com/FktHIb6PHc
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 2, 2016
一箇所だけネタバレっぽいことを言うと、ある登場人物が身なりをきちんと整えて出てくるカットがあるのだが、その人物のいやらしさや気持ち悪さがそのワンカットだけでわかるという見事な演出で震えた。 pic.twitter.com/BUXJhQbKk4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 2, 2016
こんなチャレンジングなシリーズがこれから毎年公開される(かもしれない)ことに喜びの念を禁じ得ない。いつまで続けられるのかわからないけど、ありがとうJ・J・エイブラムス。 https://t.co/nqA51lq6Ae
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 2, 2016
『永い言い訳』の聖地巡礼をしてきた。というか、とある印象的なシーンのロケ地がうちの超近所ぽかったからなんだけど、聖地巡礼というより裏を取ってきたというのが正確か。いつの間に撮ったんだよ!という感じだけど、見慣れた風景が作品に使われてるっていうのもその作品を好きになる要素になるよね
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 3, 2016
アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの『悪魔のような女』。確かに恐いけど、それとは違う意味で後味の悪い作品。のちに主演女優であるH.G.クルーゾーの奥さんが……しまうのも、こんな罪深い作品を作ってしまったのでは然もありなんという感じ。
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『さらば愛しき大地』 ただひたすら「シャブ」は恐いという印象を植え付けられる啓蒙映画だった。蟹江敬三のシャブ中演技が凄すぎて引くw
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チャン・ゴンジェ監督が選ぶベスト成瀬巳喜男作品は『乱れる』。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月4日
『眠れぬ夜』良かった。チャン・ゴンジェ監督がホン・サンス フォロワー的な扱いを受ける理由が『ひと夏の〜』では分からなかったけど、本作を観て分かった。でも基本的にチャン監督の方が純粋で、ロマンチストであることは間違いなく、本作もホン・サンス作品と比べたらストレートに良い話だなあと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 4, 2016
撮影当時の監督自身の切実な問題を扱ったというだけあって、若い夫婦にありがちなあれやこれが描かれている上に、子供をつくるつくらないのやり取りがとにかくリアルで、なんだか色々考えてしまった。「残された時間は短い」といったセリフに込められた想いの切実さが身につまされる。
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『溺れるナイフ』は中上健次感あること以外、何も知らないまま観る。
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市川実和子が小松菜奈の母親って、こんなにしっくりくるキャスティングないよなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 5, 2016
『溺れるナイフ』は神話を辿ってるとかじゃなく、神話そのもの。かなり残酷な話でもあるので、覚悟して観て頂きたい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月5日
正直なところ、山戸結希監督のトゥーマッチで登場人物を容赦なく追い込む演出に面食らってしまう人続出なのではないかと心配してしまう面もあるが、監督特有の「光輝く対象への憧れの眼差し」に同調できたら、こんなに美しい映画はないわけで。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月5日
「選ばれた人間は、選ばれた人間なりの覚悟を見せてくれ」と思いながら観ると分かりやすいかと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月5日
予告編でテレンス・マリック新作『聖杯たちの騎士』が流れてたけど、断片を見せられてるだけなのに泣けてくるぐらい感動的な画なのに、実際に画面で起こっているのは別段感動するようなことではないことに驚かされる。https://t.co/O9cSdSla7m
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月5日
言いたいことを全部言われてしまい、その上、独自に掲げているテーマに関する考察まであって(というかそっちがメイン)見事な批評。個人的には重岡最高!の立場で、次点で恐るべし上白石という感じ。あと"若い女性監督の強烈な童貞性"問題よ。 https://t.co/MNwdChG1iZ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 6, 2016
『ズートピア』 こんな映画だった。 pic.twitter.com/puPeshJ1nR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 6, 2016
かわいい見た目に反して異常に込み入った話で情報量も多く、ちょっと頭がパンクしそうになったw あとキスシーンはないけど、首に噛み付くシーンがあるって凄い倒錯的w pic.twitter.com/LDKr6N4brp
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月6日
特典映像のボツになったシーンを観ると、開発段階ではディズニーといえども、シーンによっては迷走してる箇所があることを知れて、なんか励まされたような気分w pic.twitter.com/0VvsTFbpbC
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月6日
すごっ! pic.twitter.com/blJgOpQETr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月6日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 6, 2016
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』 チ○コ○ンコ言ってはしゃいでる体育会系連中の、大学の新学期が始まるまでの3日と15時間に起こるしょうもないエピソードの数々に付き合わされる映画。こういう環境に身を置いたことがないので、楽しさよりもキツさの方が目につく。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 8, 2016
『バッド・チューニング』とほとんど同じ構造だけど、今作は「このくだらないやり取りから教訓を読み取れ」という作り手の態度が見え透いて若干イラっとするんだよなあ。その点『バッド・チューニング』の方がポエジーがあって好き。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 8, 2016
噂の「Rapper's Delight」のシーンは最高だけど、冒頭も冒頭のシーンのため、始まってすぐにクライマックスが来るみたいな感じだし、ヒロインのビバリー(ゾーイ・ドゥイッチ)が泰葉似だったりして「えっ?彼女に一目惚れって無理っしょ!」ってなるし……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月8日
ジャック・クレイトン監督の『回転』。恐い。ただ、家庭教師の女が善意でとった行動は素人目に見ても危険きわまりない行為であり、現代だったらあんたが1番恐いよ!って話になりかねない。作り物である映画でもなかなか見ることができない、子供が気が触れる演出のキツさったらない。 pic.twitter.com/t5am6YOuRV
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月8日
ひー! pic.twitter.com/UXJVfMEydj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月8日
『悪魔のいけにえ2』これは酷いw 主演デニス・ホッパーという時点で、本気で続編をやろうなんて思ってないだろうし、レザーフェイスがチェーンソー振り回すのを露骨な射精のメタファーにするのとかやめてくれっていうw 冒頭の「テキサスに取りつく永遠の悪夢だ」ってフリもそんなに上手くないし。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月10日
その上、エンディング曲がスチュワート・コープランドのレゲエ曲で拍子抜け。あと、またしても『サイコ』オマージュがw そこまで好きなのか!っていうぐらい強引にブチ込んでるw 今はコメディとしてある程度評価されてるみたいだけど、自分が86年にいい大人だったらどう観ただろうかと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月10日
久々に成瀬巳喜男を。林芙美子の未完の作品を原作とした『めし』(監修に川端康成)、めちゃくちゃ面白い。主婦としての終わりなき日常にうんざりし、夫の無理解にブチ切れ家を出る原節子が素晴らしい。あと、にゃんこが可愛い。 pic.twitter.com/Id4CtxDEYu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月11日
上原謙の情けない態度に「つまらない草食系男子でホントすみません」と代わりに土下座したくなるような展開から、意外な方向に流れて吃驚。成瀬や脚本の田中澄江・井手俊郎アレンジによる結末をどう受け取るかで評価が分かれると思うけど、俺はとにかく美しく感動的な物語だと思った。 pic.twitter.com/oy8CQvGXoM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月11日
上原謙は女性神話における"誤ったレスキュー"なのかどうか議論したいところ。明らかに成瀬はふたりを祝福するような演出をとってるけど、それを皮肉と受けとることも可能だろうし。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月11日
『ホワイト・ドッグ』 凄い凄いとは聞いてたけど、ここまで超弩級の傑作とは思わなんだ。何も知らずに観たら白い犬が出てくるから「ホワイト・ドッグ」なんだと思ってしまうが、「ホワイト・ドッグ」とは黒人だけを襲うように調教された犬のことである。(左のサミュエル・フラー自身も劇中に登場) pic.twitter.com/hRQiWNhz0I
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月13日
もふもふしてて可愛いなんて余裕かましてると、殺る気満々の目をして獲物を襲う獣に豹変した犬の姿にドン引き。引き取り手のない犬が殺処分されるシーンなどもあり、犬好きなら観るのに覚悟のいる作品であるが、事態はもっと深刻である。ただ犬がモンスターのように暴れる作品なら気楽に観れるのに。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月13日
ホワイト・ドッグへの訓練は子犬の頃に行われる。白人が黒人のジャンキーやアル中に金を渡して子犬を殴らせ、憎しみを抱かせることで黒人のみに攻撃性を爆発させるホワイト・ドッグにしてしまうわけだが、本作でその洗脳を解こうと挑むのは黒人のキーズである。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 13, 2016
詳しい粗筋は各自で調べてもらいたいが、本作では暴力によって生まれた憎しみを糧としている殺人モンスターを、保護して教育することで治療しようとする。どちらの調教も黒人の手によって行われるわけだが、終盤ホワイト・ドッグを生み出した張本人である白人のジジイが姿を現わす。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 13, 2016
本作がよく出来ているのは、ジジイが姿を現わすことで、犬を挟んで調教する者同士の鏡像関係が生まれてしまうところにある。要は「黒人は敵ではないと理解することで洗脳が解けたらどうなるか」ということなのだが、これ以上はネタバレになるので控える。こんなに苦い結末はない。泣いた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月13日
『この世界の片隅に』先鋭的な映像作家は戦争映画を更新していく義務があるのかもしれない。片渕監督はその義務を果たし、我々にとてつもない映像体験を提供してくれた。そのことにとても感謝するし、すず役はのん、音楽はコトリンゴで大正解。とんでもない傑作だと思うので世界中で観られるべき作品。 pic.twitter.com/i4e9xTRtf5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 15, 2016
『永い言い訳』のパンフレットに引き続き¥1,000する『この世界の片隅に』のパンフレットを買ってしまった。中を見たら、まあそれぐらいするわなと納得の出来。やはり¥1,000なんて価格設定をするパンフレットは気合いが違うw pic.twitter.com/CWoswW6vgW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 15, 2016
特にネタバレにならない印象的だったところ。布団に入りながら天井の模様を指でなぞるの、俺も子供の頃やってたなあ。あと「いも」はサツマイモのことで、ジャガイモは「馬鈴薯」って呼ぶんだ(ジャガイモの別名が馬鈴薯であることは知っている)、とか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 15, 2016
『山の音』原作が川端康成ということで嫌な予感はしていたのだが、思っていた以上に気味の悪い強烈な作品だった。作品全体に「文学作品だから許される」と思われているようなインモラルな空気が充満しているため、その空気に耐性のない人は本当に気分が悪くなりかねないので注意が必要。 pic.twitter.com/dItqFsBthd
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 16, 2016
舅であえてボケ老人と呼びたい山村聡に夫でゲスの極み加山雄三の父な上原謙。夫からの怒涛のモラハラと不貞を耐え忍び続けた結果、唯一の拠り所である舅の前でグロテスクな表情で涙を見せる原節子。原が上原からのモラハラを受けるという点で類似性のある『めし』と比較して観るとその異様さが際立つ。 pic.twitter.com/KYAUgcVxWG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月16日
『デンジャラス・バディ』正直自分の趣味ではなかったけど、この作品を支持する人たちがいるのは分かるし、おそらく今作の成功が『ゴーストバスターズ』のポール・フェイグ監督起用に繋がっているのだろうということは理解できた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月17日
本作は刑事ものバディ映画的シチュエーションに女性を配置するという生易しいつくりではなく、男性が演じるような不良刑事とマジメFBI捜査官というキャラをそのまま女性に演じさせるような結構荒っぽいつくりで、これが『ゴースト〜』の男女の役割逆転というスタイルに繋がっているのかな?と。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月17日
ただ、コメディであるが故にメリッサとサンドラ・ブロックがそれぞれに抱える葛藤の描き方が弱く、いまいちふたりの物語にノリ切れず。コメディなのでそこを気にするかは好みの問題だろうが、ラストのふたりのやり取りにほろりと来てしまったが故に、個人的にはもったいないと思ってしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 17, 2016
しかし、何故サンドラ・ブロック新作(ビデオスルー)の『選挙の勝ち方教えます(Our Brand Is Crisis)』の邦題を沈黙シリーズに倣って『デンジャラス・エレクション』とかにしなかったのだろう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月17日
ちなみに『デンジャラス・バディ』の原題は『The Heat』で、そもそも論的に言えば『デンジャラス・ビューティー』の原題は『Miss Congeniality』であったりする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月17日
『放浪記』 林芙美子の自伝的小説の映画化。舞台版の「森光子のでんぐり返し」しか知らなかったので、こんな「文化系女子残酷物語」だったとは露知らず。とにかく、林芙美子役で終始しけたツラした高峰秀子の演技が凄まじい。特に理由はないが、ちょっとベッキーっぽく見える瞬間もあり。 pic.twitter.com/Q9h8Y7CUSY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月18日
『MUD』 観たことないので「現代版スタンド・バイ・ミー」と言われても、それで蛭の代わりにヌママムシなのか!とか頓珍漢なことしか言えないが、「子供が通過儀礼を通して大人になる映画」としてなかなかのものだった。あとマシュー・マコノヒーのぼくのおじさん感、とにかく臭そうで見事だったw pic.twitter.com/vnhcIDmBg3
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月20日
『ガール・オン・ザ・トレイン』面白かった。エミリー・ブラントのアル中演技最高。語り口がそんなにスマートではないので序盤の展開は若干飲み込みづらいが、ディティールを丁寧に作り込んでるので途中から「なるほど、そういう話ね」となる。酒の飲み過ぎとマウンティングしてくる男には気をつけろ! pic.twitter.com/9iF7T5TC90
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月22日
ジェニファー・ローレンス好きとしては、ほぼジェニファー・ローレンスなヘイリー・ベネットの体を張った頑張りにグッときた。個人的にはミステリー好きより、『4人の食卓』とか好きな御人にオススメしたい。フィンチャー以降と言えそうな(おそらく)CGによる不自然な画作りもたまらない。 pic.twitter.com/Veakzl214i
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月22日
『私はゴースト(I Am a Ghost)』直訳邦題のせいで若干ポップな印象を持ってしまうかもしれないが、ガッチガチのホラーでめちゃくちゃ怖い。もし『ダゲレオタイプの女』をホラーだと勘違いして(でもめちゃくちゃ怖いけど)消化不良だという人がいるのだとしたら、これをオススメしたい。 pic.twitter.com/wo0IhR8oDw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 23, 2016
序盤は意図的に退屈な作りになってて眠気との戦いになるが、どうしてそういう作りになってるのかが明らかになると物語が一気に動きだす。個人的には主演のアンナ・イシダが精神を病んでしまった知人に雰囲気がそっくりだったせいで、彼女が苦しんでる様子を見ながら気が気でなかった。 pic.twitter.com/eIWNRigxdO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 23, 2016
監督、脚本、撮影、編集、音楽全部ひとりでやってるH・P・メンドーサ、めっちゃセンス良いなあと思って、どんだけキレキレなやつなんだろうと検索してみたら、向こうのザ・オタクという感じのルックスの人が出てきてほっこりした。次回作も楽しみだ。 pic.twitter.com/1xTewPuUxN
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月23日
『コングレス未来学会議』どう考えても絶望的な結末にしか見えないよなあ。そうなると全てがアイロニーであり、音楽や感傷的なシーン等全てが泣きスイッチを押すような機能でしかなかったと。結果、手のひらで泳がされてるだけで、内から沸き起こるような感動ポイントはひとつもなかったという結論に。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 25, 2016
『見えない恐怖』主人公のミア・ファローが盲目であるという設定を活かした死体描写(というか配置?)が見事過ぎて怖い。目が見えないということをいいことに、これイジメだろ!というレベルでミア・ファローを追い込みまくる、さすが『マンディンゴ』を撮った鬼畜監督リチャード・フライシャー。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) November 25, 2016
その上、PC的にどうなの?と思うような展開で巧みにミスリードを誘ったり、「そういうけどさ、お前らが見たいのはこういうことだろ?期待に答えてやったんだよ」と観客を嘲笑うようなラストショットまで用意してて抜け目ない。この監督、最低だけど最高!w
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月25日
『血を吸うカメラ』元々本作の前にフロイトに関する映画を撮ろうとしていたこともあって、60年に撮られた作品とは思えないぐらいディテールが徹底している。が故に、批評家から強烈な反発を受けてしまったのもやむなしという感じか。その上『サイコ』と同時期の作品っていうのもなんとも皮肉な話で。 pic.twitter.com/oggTduOT8G
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月27日
自分で撮ったスナッフ・フィルムでしか性的興奮を得られない男に惚れてしまった娘に対して盲目の母が発した「(上階に住む男の生活音から判断して)静かに歩く人間は信用できない。コソコソしてる」というセリフ、あまりにも正鵠を射ていて驚いた。それ以外にも、男の過去フィルムやラストがヤバイ。 pic.twitter.com/81oWmChhlN
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月27日
酷評から上映中止。そこからとある配給会社にフィルムが渡ってしまって上映できない状態が20年続いたところでフィルムを救ったのが、ご存知マーティン・スコセッシ!マジで映画好きは彼に足を向けて寝られないよなあと。 pic.twitter.com/c6IO0okWz2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月27日
『娘・妻・母』成瀬作品お馴染みの役者を集めも集めたオールスターキャストで何をするかといったらハードコア『東京物語』といった感じの、とんでもなくキツいホームドラマだったというところに成瀬らしさを感じるというか。あの原節子が出戻りの未亡人として一家のお荷物扱いを受けるとか壮絶過ぎる。 pic.twitter.com/u6neOR3pbY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月28日
『乱れ雲』 成瀬巳喜男の遺作。バカ可愛い加山雄三が、旦那を轢き殺してしまった身でありながらその未亡人である(超美しい)司葉子にグイグイ迫る「ザ・メロドラマ」といった趣の作品だが、とにかく武満徹の音楽がヤバい。ニーノ・ロータの曲?ってぐらい叙情的な曲が過剰に涙腺を刺激してくる。 pic.twitter.com/Z2XPUjX0Ju
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年11月30日