映画備忘録「2017年4月」
『三つ数えろ』のローレン・バコール、かっこいい。 pic.twitter.com/acTS9PoC8k
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月1日
韓国のレトロポスター、デスロードのやつは以前見たことあった。 [인터뷰] 과거와 미래의 순환, 사우스빅(southbig) - 노트폴리오 매거진: https://t.co/w4OPgtgu4P pic.twitter.com/LmlyYfmYat
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月2日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
If you live in Los Angeles and love Pablo Larraín's "Jackie," then you better clear your schedule right now.だって。 https://t.co/UPCBXuOuNF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
これに感銘を受けたことでサントラをチェックする習慣がついたよね。 https://t.co/eeXnUhgR23
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月3日
『ジャッキー』を観る前に観た方がいいと言われてた動画だけど、個人的にはあまりおすすめしないかも。観たせいで、冒頭「えー!喋り方激似!」とナタリー・ポートマンのコピーぶりに感心してしまい、暫くの間、話の内容が頭に入ってこなかったので(複雑な話ではないので別に困りはしなかったけど)
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ど頭にこれが流れた瞬間「キター!」と思わず叫びそうになった。やっぱりちゃんとした音響で聴くと音の厚みが全然違う。というか、本作を劇場で観る意味は絶対音楽にあるはずなのに、なぜ音響こだわってます系上映でやらない! https://t.co/zSaayR4DXD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』 傑作でしょ。勝手に惹句を考えると、あるファーストレディが「忘却」という危機に立ち向かった闘争の軌跡。夫を偉大なる大統領として歴史に残さねばならない静かな闘いは、彼女にとっては文字通り生死を分ける闘いだった、みたいな感じだろうか。 pic.twitter.com/Lv6fD448sl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ジャッキーが例の事件から葬儀までの話をジャーナリストに語る回想形式で進行するが、ここに彼女の強かさが垣間見える。事の顛末を語りながらも記事にしていいことと悪いことをコントロールし、偉大な大統領夫妻のイメージを築きあげていく。実はスモーカーであったことを隠したりしながら。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
というと悪いことのように聞こえるかもしれないが、そんなことはないことぐらい自分が彼女の立場になって考えてみれば誰にでもわかるはず。しかもここでしくじるようなことがあると、夫妻は歴史から抹殺されてしまう危険があった。過去の大統領の事例を語ったり、実際その不安を口するシーンもある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
方や偉大な大統領夫妻のイメージを築きあげるパートに対して、亡きジョン・ハート演じる神父との告解パートの存在が効いてる。実は浮気を重ねていた夫に対する憎しみと、神への不信や自殺願望を語り、ジャッキー個人のより人間臭い部分がクローズアップされる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
ふたつの要素の間で揺れながらも(Mica Leviの劇伴に耳を傾けて)、遺された子供たちのために生きていかねばならないジャッキーだが、この作品内では語られない現実の彼女のその後を知ると更に深みが増すのも凄い。あと俺たちのグレタ・ガーウィグがビックリするぐらい地味な役を好演してる。 pic.twitter.com/CapsBhEkt7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
あと、この曲。 https://t.co/tG2KR8l3pE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月4日
『トレインスポッティング』殆ど覚えてないからと見返してみたら、結末以外だいたい見覚えあった。ていうか、これ絶対続編作らなきゃいけないやつなのによく20年も放置してたなとw まあ2017年の視点から見るとそう思うだけなのかもしれないけど。当時どう思ってたか覚えてないのが悔やまれる。 pic.twitter.com/gQ91tsMRr7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
ディスられてるのに気前よく楽曲を提供してくれたふたりはもうこの世を去ってしまったわけで、これが20年という時の重みなのかと。 pic.twitter.com/X6Tb4vjDtm
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
プロダクション・デザイナー、ケイヴ・クインのイメージボードに本物のジャンキーの写真などに混じってフランシス・ベーコンの絵など。こういうものが本作のビジュアルにおけるインスピレーションの源泉になっていたようで。 pic.twitter.com/SWG8bIJziK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月5日
劇中に登場するポップアップブックを再現したジャケット仕様の『ババドック』サントラLP。作品自体は面白いけど、日本ではDVDスルー扱いの作品なのでそんなに需要あるの?って気もしなくはない。 https://t.co/T1nPoY3zYf
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月7日
『ネオン・デーモン』におけるエル・ファニングって、絶世の美女であるかどうかということより、覚醒した後のアンファンテリブルとして見せる不遜な表情を意識しての抜擢だったのではないかと。 pic.twitter.com/UnPkSoQQq9
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
ストリーミングサービスでも観れるらしいけど、音声解説や削除シーンなどの特典映像が凄く面白いので、ソフトで観るのも悪くないと思う。あと当時二十歳ぐらいのケリー・マクドナルド(ダイアン)めちゃ可愛い。 pic.twitter.com/mr4BFqd6Jn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
日本版まで含めた『Free Fire』ポスター集。 Posterized April 2017: ‘Free Fire,’ ‘The Lost City of Z,’ ‘Colossal,’ and More https://t.co/u3NhfQawNJ pic.twitter.com/Kv2vqwZZuD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月9日
『ムーンライト』を観て何が驚いたって、ジャネル・モネイってこんなに胸がデカかったのかと。分かりやすいセックスアピールとは無縁な存在なのかと勝手に思い込んでたので本当にビックリした。 pic.twitter.com/rnjpin5NkI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
シャイロンのパートで細いジーンズ履きやがってと絡まれるシーン、自分も昔ヒップホップ好きのやつから「(ヒップホップ好きなのに)そんな細いパンツ履いてんじゃねえよ」と茶化されたことを思い出した。あいつらホント自分がチンケな格好してることを棚に上げてそういうこと言ってくるよなあとw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
これ、サントラにも入れてくれよと思った。 https://t.co/xE1tivJp0e
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
オリジナル。 https://t.co/MhnIwusp26
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
リーミーックス。 https://t.co/ZlHn9Uyrir
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
このMVに出てるジャネル・モネイはよく観たらエロかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
"岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』は最高の映画"! 「最も影響を受けたのは『御法度』」 『ムーンライト』監督、日本映画へのリスペクト明かす https://t.co/kfiGGaND4k
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
『ムーンライト』 フアンのカーステからこれが流れてくる冒頭を観ただけでガッツポーズでしょ。またいいところでブツっときられる感じとか、映画好きにはたまらんものがあるという。 https://t.co/Qds0GDluV2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
ブラックのパートになってこれが流れた時は首を振りながら「キタ、キター!」ってなったけど、どうしてこの曲が流れてきたのかと考えると同時に切なくなるという、こういう感じ、ホント上手いなあと思った。 https://t.co/fV9FfAioUe
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
やっぱり本作の白眉はダイナーのシークエンスでしょ。もう完璧としか言いようのない美しさで泣いた。ダイナーの鈴に限らず、全編を通してドアを開けるという行為が印象的に描かれていて、最初のリトルが閉めたドアをフアンが開けるというシーンから「ああ、そういう話なのね」と理解して泣いていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
50セント(ではない)が好きな相手(男)の前でモジモジしてる画をスクリーンで観るという行為が新鮮過ぎてそこにばかり刺激を感じてしまうかもしれないが、やってることはどストレートなメロドラマで、観てて「恋っていいなあ」と久々に思った。トッド・ヘインズは本作をどう評しているのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
ただ、映画内でのドラッグ描写はなんとも思わないんだけど飲酒運転だけは引っかかるんだよなあ。割とすぐ酔っ払う(自転車に乗るのも怖い)人間からすると、あの後海に突っ込む描写でもないと納得がいかないというか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月10日
『オーディション』がかっこよすぎるのに対して、『CURE』は何故こうなった?と。 ’90s Horror: 50 Scary Movies From the End of the Century https://t.co/3SWydG6Knl pic.twitter.com/GFSMJQYRWj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月14日
『オーディション』は國村隼の演技力に度肝抜かれる。『哭声』と違って怖い役ではないが、作品自体は度を越して気持ち悪い(特に石橋蓮司のせいで)。 pic.twitter.com/zURBOpVDNu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月14日
ルックは素晴らしいけど、予告編に映ってるところだけで判断すると現代の視点は切ったということなのだろうか。それだと『HHhH』である意味ないのでは? https://t.co/wwwunKhvHq
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月15日
先日亡くなった韓国初の女性監督 박남옥(パク・ナムオク)の『미망인 The Widow (1955)』って、Korean film Archiveにあるのね。 https://t.co/QmEB0um8Ro
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月15日
『アルジェの戦い』 凄い。実録ヤクザ映画と似たノリで、フランスから独立しようと戦ったアルジェリアのゲリラを描いていてとにかく面白い。ヤクザ映画と違うのは女性も率先してテロ行為に参加していることだろうが、ヴェールを脱いで入植者になりすまし検問を突破するシーンのスリルがハンパない。 pic.twitter.com/M98otQfNx4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
ただ、その後の爆弾テロの描写がリアル過ぎてドン引きするんだけど……。とにかく全編を通して爆破シーンの迫力が凄まじいのだが、そこに映画的な快感があることは否定できない。 pic.twitter.com/zMfmh5wSmM
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
結局アルジェリアは独立を勝ち取るわけだが、似たような鬩ぎ合いによって引き起こされる惨劇が今もカタチを変えて繰り返されていることにはゲンナリしてしまう。 pic.twitter.com/XBVotPEcNv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月16日
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』(長い!)は『妻は告白する』(名作)の若尾文子にベットするタイプの人間としては、当然のように暁美ほむらの気持ちに寄り添って観てしまうよねと。二作を比較すると、まどマギの方が幾分ハッピーエンドであることが際立つというか。 pic.twitter.com/g9JF5Es6c5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月17日
『もし、あなたなら ~6つの視線』パク・チャヌクの短編が見られるオムニバス映画ということで何の情報も入れずに観たら「人権」をテーマにした短編集だと知って驚く。面白いものを期待して観るとえらい目にあう作品が並ぶが、固いテーマでも面白く見せようとするパク・チャヌクの気概は感じられた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
「N.E.P.A.L 平和と愛は終わらない」韓国に出稼ぎに来てたネパール人が、韓国人と見分けがつかない見た目のため言葉が喋れない精神障害者だと勘違いされ6年4ヶ月もの間精神病院などを盥回しにされるという、実話を元にしてることが俄には信じ難い話をPOV的手法を取りれながら撮った作品
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
映画のトリを飾り、他の監督より長めの尺を任されているだけあって特別扱いを受けてるのは間違いないが、(扱う題材の違いで好き嫌いはあったとしても)アイディアや見せ方の面での格の違いは歴然としていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月18日
『T2 トレインスポッティング』 今年のベスト入り確実の傑作!前作がピンとこない人には基本勧めないが、当時リアルタイムで観てピンとこなかったという人だったら、もしかしたらハマる可能性があるかも。何故ならこの俺がそうだから。20年という月日は長いようで短いということを痛感する一作。 pic.twitter.com/vmMGIPgqhb
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
続編としては『ハングオーバー! 』シリーズ的な作りなので、前作を観ていることが絶対条件の作品だが、前作ファンにサービスしながらもきちんと20年後の話を描いていて驚愕。『スティーブ・ジョブズ』を撮った後の作品なだけあって、前作以上にダニー・ボイルの演出の巧さが光っている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
前作において重要曲だった「Lust for Life」と「Born Slippy」をいつ、どうかけるかということに腐心していて、この2曲で前作と今作をがっちりクラッチさせる手腕には感動してしまった。トラックリストを観ると一番貢献してるのはYoung Fathersなんだけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月19日
『アイアムアヒーロー』 めちゃくちゃ面白かった。っていうかこれ、文句つけるところなくない?JK(しかも有村架純)にこれといった理由もなく好意を持たれた上に、感染により人形、もしくはペット化って男性ファンタジーが過ぎないか?と思ったけど、舞台をモールに移してから途端に面白くなった。 pic.twitter.com/tJkpogFHsG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
閉鎖空間における社会的な軋轢により、元いた社会より作品内の深刻度が一段階上がるためファンタジーが通用しなくなる。というか出番が無くなる。後半、JKがほとんど寝っぱなしなのはそういうことだと思う。JKの後退とともに現れるのがフュリオサこと長澤まさみってのも憎い展開。 pic.twitter.com/HRFws3yc21
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
結果的に、ヒロインという宝を手にいれる男性神話的な話なのかと思いきや、メインは必要な時(ここ重要)に撃てなかった銃を撃てるようになるという(自らの殻を破る)女性神話的な話の方であり、決して単純なマチスモ礼賛にならないよう周到な演出プランが組まれていた。 pic.twitter.com/U8RToG4fBB
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
そのため最後まで観ると、序盤でひっかかっていた部分は綺麗さっぱり吹き飛んでおり、気付いたら泣いていた……とかなんとか分析したくなる見事な作品なのだが、一番凄いのは自分の中で全く言語化できていない有村架純独自の色気なのではないかという気もしている。この片目だけ、ってやつ最高! pic.twitter.com/XFOS8kmrFH
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月21日
『フィッツカラルド』ヨーロッパ人の傲慢さと誇大妄想が炸裂する胸糞悪くて面白くもなんともない話にクラクラする共に猛烈な眠気に襲われるが、「もう二度とこんな映像は撮れない」という規模の狂気のトンデモ映像が見られるので観る価値はあるのかなと。ラストシーンとか「ズコー!」って感じだけど。 pic.twitter.com/9FgnVkfD05
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月22日
エドワード・ヤンがヘルツォークの映画から多大な霊感を得たと発言していたらしいが、本作を観て初めてその影響関係が見て取れた。対象との距離の取り方が確かに似てるなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月22日
『フリー・ファイヤー』の元ネタのひとつである『エディ・コイルの友人たち』を観たが、激シブな内容で驚いた。派手なことがほとんど起こらないことで全てのシーンが等価に描かれる。何がいいとも悪いとも言わず、ただ「そういうことがありました」とでも言うような作り手の冷め切った語り口に痺れる。 pic.twitter.com/qaoadWziPQ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月25日
『ジョイ』 米の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生をベースにした作品。現代最高の俳優のひとりジェニファー・ローレンス主演、同じくデヴィッド・O・ラッセル組のロバート・デ・ニーロ、ブラッドリー・クーパーまで出てるのにビデオスルー扱いとはこれいかに、という感じの愛すべき佳作だった。 pic.twitter.com/CnuQ5bf7q8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
発明したモップを売り込み、あのショッピングチャンネルQVCに素人ながら出演しモップを見事に売りさばくシーン(ジェニローの素人になりきる演技が凄い)といった見せ場もあるが、基本ビジネスで成功するのに立ちはだかるあらゆる困難に負けずに自分を貫き通すという物語。監督自らこう語っている。 pic.twitter.com/XSvEt7inpY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
味方であるはずの家族が実は悩みの種だったり、女性であることから舐められたりしながらも、神から与えられたギフト(才能)を信じて成功を掴む話って、ジェーン・スーさんなんかにプッシュしてもらえば劇場公開も出来たのではないかという気もするが、結構レンタルされてるみたいだからまあいいのかな pic.twitter.com/Sr9XYZpjR1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月26日
『午後8時の訪問者』 自分は必ずしも「登場人物に共感できる作品が優れた作品」とは思っていないが、本作の導入部における観客全てを主人公の気持ちに共感させようとする作劇術はまさに超絶技巧と呼べる域にあり、脚本家志望の人間が彼らのような話を書きたがるというのも納得の、匠の技に触れ唸る。 pic.twitter.com/HDnwS9eCJD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
入口は誰でも共感できるような理由による些細なミスから始まるが、それにより罪を背負った主人公ジェニーがとる行動にまで誰しも共感できるとはかぎらないだろう。人によっては彼女は罪を背負う必要はないとすら思うかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
ただダルデンヌ兄弟はハッキリこの物語に移民問題を重ねていると発言していて、本作を観ていると、彼らは人は誰しも彼女のようにあるべきだと発しているように思えてならない。その強固な姿勢から(初ダルデンヌ作品だったこともあり)思っていた以上に硬派な作品であるように感じた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
硬派な印象を受けるものにタバコを吸うシーンがある。ジェニーは喫煙者なのだが、いわゆる一服的な使い方ではなく、この後一波乱起こることを覚悟した上で精神を落ち着けているように見える使い方で、これはハードボイルド(探偵もの)の手法だなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
中盤以降の行ったり来たりの探偵もの的な展開にそんなに広がりがないため、若干中だるみを感じなくもないのだが、導入部に呼応するような、真相にたどり着いてからラストショットまでの展開がこれまた見事なので、してやられたという気持ちになる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日
音楽が1曲しか使われない(しかもBGMではなく具体音)、ジェニーの衣装がニットの色が変わる(コートはずっと同じ)だけでほとんど一緒など、マリオン・コティヤールのタンクトップ姿(前作『サンドラの週末』)といった甘みがほとんどないため、苦いのがちゃんと食える人にオススメしたい作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年4月28日