映画備忘録「2017年10月」
『スウェーデン・ホテル12号室(Chambre 12, Hôtel de Suède)』面白かった。『勝手にしやがれ』の聖地巡礼ドキュメンタリーで、シャブロル、ラウール・クタール、ジーン・セバーグの最初の夫、ジャン=ポール・ベルモンドなんかが出てくる。 pic.twitter.com/CmD969Wz0H
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月1日
劇中ジーン・セバーグが泊まっていたホテルからゴダールに電話をかけるところから始まるんだけど、話を聞かせてくれと言ったら「君は夢を見ているね」のひとことで電話を切られるというゴダールらしい悪意ある展開に痺れるw pic.twitter.com/fXij1S1AnK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月1日
そんなゴダールに対してラウール・クタールがあいつは人間性に問題があるとハッキリ言ってたり、ジーン・セバーグにまつわる裏話や、カイエ派の人間関係とかも知れて(若干しゃらくせえ作りのため眠くなる箇所もあるけど)本当に面白い。 pic.twitter.com/2VTb1ozKMS
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月1日
吉岡里帆って頭がいいから、普通の人の役より、現実には存在しないかもしれないキャラクターを想像しながら演じなくてはいけないようなエキセントリックな役の方が向いてる気がする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月1日
『やすらぎの郷』 最後のどんでん返しとか本当に凄いと思ったけど、結局半年間倉本聰のセルフ・ボースティングに付き合ったことになる俺を含めた非シニア世代の視聴者の胆力も凄いと思った。倉本先生、満足されましたか? あとのことは若い者に任せて安らかにお休みください。 pic.twitter.com/VkKQZW5Thx
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月2日
『ロスト・ハイウェイ』 こんなに面白くていいのかってぐらい面白かったんだけど、この内容を正確に覚えておくのは至難の業だとはいえ記憶してた内容とだいぶ違って驚いた。ラムシュタインやマリマンが爆音で流れるのでその筋の音楽が好きな人にもオススメ。ちなみにテーマ曲はボウイ&イーノ! pic.twitter.com/N17f1Vt8jz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月3日
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月3日
アン・リーの新作がAmazonビデオ ミニシアター作品として配信。配信歓迎派でも、この大作を配信で、しかも映画館で観るのとほぼ一緒の料金で観るというのは若干心理的なハードルが高いような気もする。どうしても観たかった人は別だろうけど。 https://t.co/fJ6aQJ9FMm pic.twitter.com/1g46d1TywJ
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月4日
編集の仕方に思わず吹いてしまった。『映画というささやかな商売の栄華と衰退』 https://t.co/MidjLw0xHz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月4日
ウディ・アレンの新作とは俄かには信じがたいゴージャスな画作り。 Wonder Wheel – Official Trailer [HD] | Amazon Studios https://t.co/odHN9rFej2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月4日
まどマギは凄いなあ。「独りはイヤだ」という動機だけでここまでスケールの大きな話を駆動してしまうって。観るたびに感心してしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月8日
ブレラン2049早く観たいなー。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月9日
ちなみにドゥニ・ヴィルヌーヴ作品で1番好きなのは『プリズナーズ』(『ゾディアック』なんかより全然面白い)、僅差で『ボーダーライン』。『渦』と『静かなる叫び』は未見といった感じです。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月9日
『プリズナーズ』は韓国の陰湿な犯罪映画とが好きな人だったら絶対楽しめる作品だと思う。ただ、上映時間が153分あるので、観るならそれなりの覚悟は必要だと思うけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月9日
『ショック集団』 現代でも普通に観れることが奇跡に思える映画だった。倫理的にどうなんだってのもあるけど、ある種、VR表現の超先駆けとでも言うか……。端的に危険過ぎる。 pic.twitter.com/V1D5yoR0II
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月9日
メガネ女子、最高。 pic.twitter.com/VM5y6sUirP
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月10日
『アナザープラネット』 ブリット・マーリングの出世作。低予算であることとは関係なく、『The OA』同様ちょいちょいプロットに飛躍があって、やっぱり小さな粗は気にしないタイプの人なのかなと。これ、平行世界等のSF的ガジェットを取っ払ったら古典的な「奇跡」にまつわる映画だよなあ。 pic.twitter.com/BCHXoKFEEj
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月10日
わかりやすい「驕り」 pic.twitter.com/Qj3mQU272Y
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月10日
カルトとか言われがちなブリットだけど、本作を観るとむしろ凄い保守的な宗教観の持ち主なのではないかと思ってしまった。まあ『The OA』に繋がる作品は同じ年に作られた『Sound of My Voice』の方なんだろうけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月10日
『ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学』 何もなければ一生観る機会がなかったかもしれないタイプの作品だが、スティーヴン・キングが『死の舞踏』の「二〇一〇年版へのまえがき」で「新世紀最高のホラー映画」と激賞していたので観てみた。結論から言うと普通に面白かったのだが…… pic.twitter.com/4tZpEi10Xd
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
他の人の感想を見てみるとホラー映画ファンですらよく言ってないんだよね。正直、キングの評価はさすがに過大評価(作品分析に関してはさすがに超的確。特に本作が先行版のツケを払わされている件を指摘してるのは見事)だと思うのだが、どうしてこのように賛否が分かれるのか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
これ、実はベルイマンの『処女の泉』をベースに作られたカルト映画『鮮血の美学』のリメイクという厄介な代物なのだが、監督のデニス・イリアディスは本作を撮る際、ちゃんと『処女の泉』を意識して撮ったらしく、本作を『処女の泉』の悪趣味リメイクという視点で見るとまた評価が変わって面白い。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
『ラスト・ハウス』のために『処女の泉』を見返した人間が世界に何人いるのかわからないが、見比べてみると色々発見があったのでこの行為は無駄ではなかったと思いたいw プロットは一緒なのだが、『処女』は信仰に救いを求めるのに対して『ラスト』は家族に救いを求めていて、この改変が興味深い。 pic.twitter.com/vaHIM8KwlR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
正直、有神論者ではあるが信仰心はない俺のような人間からすると、そもそも『処女の泉』自体悪趣味な話に思えるのだが、『ラスト・ハウス』は信仰の要素を切り捨てて超自然的な家族の繋がりの話にスライドさせているため、比較的飲み込みやすい話になっていて、ラストはちょっと感動的ですらある。 pic.twitter.com/v31NgVH8sA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
これは妄想だけど、『処女の泉』で某キャラが殺されてしまうのはあまりにも救いがないと、彼に救いの手を差し伸べたのがこの『ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト』なのではないかと思っている。ホラー映画の体裁で映画史上屈指の名作に挑んだと解釈すると、実はとんでもない作品なのかもしれないなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
えっ! 今「In Da Club」? 雰囲気的にこれは観ないわと思ったら、実はループもので結構面白そうだった。日本公開おねしゃす。 Happy Death Day - Official Trailer https://t.co/QPPGDvGv2O
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月13日
浅野忠信と神木隆之介主演の『刑事ゆがみ』で初めてちゃんと杉咲花を見たんだけど、ソフトな雰囲気なのに演技から圧を感じる稀有な役者だなと思った。あと「顔ちっちゃ!」って。 pic.twitter.com/48IMkIZgtW
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月15日
素敵やん。 pic.twitter.com/wEvOCzZu2o
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月15日
撮影クリストファー・ドイル、オダギリ・ジョー出演。 THE WHITE GIRL trailer | BFI London Film Festival 2017 https://t.co/6agAzWSXel
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月15日
【模犯生】Bad Genius 精彩預告 https://t.co/tf8sybvBRh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月15日
かっこよろしいなあ。 hanasugisakiさんの写真 https://t.co/tOvyPwLNpA pic.twitter.com/C9eeSWWdPE
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月16日
韓国のメルヴィル回顧展のポスター、めちゃくちゃカッコいい。 pic.twitter.com/Wl230N1BVR
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月17日
『バニー・レークは行方不明』 超傑作だけどプロットに触れるとネタバレ不可避なので何も言えず。何を怖いと感じるかは人それぞれだと思うが、俺は冒頭のこの圧迫感が怖かった。撮影が神がかっている作品なので、この圧迫感からくる不吉さは意図したもので、後半出てくる人形や動物で更に反復され…… pic.twitter.com/bY0WuShRSl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月17日
良いポスターだと思うけど、キム・ギドクの新作?って勘違いする人がいそう。……いないか。 pic.twitter.com/u5HKelxyEl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月19日
黒沢清が選んだスピルバーグ作品は『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』! やはり怪奇映画に絡めての評価。トビー・フーパーだったら『スペースバンパイア』的な話か! #utamaru
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月21日
#utamaru #大林宣彦 pic.twitter.com/6Ii42Y60f0
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月21日
#utamaru #町山智浩 pic.twitter.com/nvl6DRub8U
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月21日
『アトミック・ブロンド』 序盤の展開から「スタイリッシュなアクション映画」みたいな一番つまらないところに着地しそうな予感があったのだが杞憂に終わった。ウンザリするような状況になってからが本番の、堂々たるハードボイルド/ノワール映画。1989年のベルリンという設定が気が利いてる。 pic.twitter.com/nkHQYWQKkh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月24日
ネタバレにならない小ネタで、シャーリーズ・セロンが追っ手から逃れるためにアレクサンダー広場にあるタルコフスキーの某作品が上映されている映画館に逃げ込むシークエンスがあったり、作品全体にファスビンダーの作品で見たような空気感が漂っていたりと、シネフィルが喜びそうな作品でもあった。 pic.twitter.com/JTp6MynPLY
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月24日
『マスター・オブ・ゼロ』シーズン1-8「オールド・ピープル」たった28分のエピソードで『やすらぎの郷』のエピソード1ヶ月ぶんぐらいの感動がある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月24日
韓国のメルヴィル回顧展の様子。 https://t.co/DXyiaw92t7
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月25日
なんか凄い企画だなあ。 "小説家・ミュージシャンとして活躍する中原昌也が自由にセレクトした映画について、ゲストたちと語り尽くす一週間" 中原昌也への白紙委任状: https://t.co/SIYofdemR4
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月26日
『死んでもいい経験(죽어도 좋은 경험)』って『下女』のキム・ギヨンの遺作なのか……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月26日
Wise Blood (1979), dir by John Houston https://t.co/Naknjiursh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月26日
ルーク・スコットによる『ブレードランナー』短編、素晴らしいじゃないか! 「2036:ネクサス・ドーン」 https://t.co/6Lxl3evZQo
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月26日
「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」 https://t.co/xv139A78M2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月26日
『ブレードランナー 2049』 ありふれた感想になるけど、2017年時点でのエンタメ作品として完璧、ヴィルヌーヴの新作として完璧、新たなフィルム・ノワールとして完璧、ブレードランナーの続編として完璧、ただオリジナルに匹敵する何かにまでなってるかというと……よく分からんと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月27日
個人的にはオリジナルにおける「女性の不在」(ディックがアレな人だったらしいので、ある意味仕方ないのかもしれないけど)が不満だったんだけど、『2049』はその不満に対してキチンと回答してくれたのが嬉しかった。とにかくラヴ。彼女の涙と、理不尽な存在に対する怒りの発露にはグッときた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月27日
まあ、感情移入して観たら泣くよね。本当に酷い話なので。でもノワール好きにとってはそれがたまらないw
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月27日
これから『2049』を観るのに『ブレードランナー』を観てないという人は、とりあえずどのバージョンでもいいからひとつ観るのは必須として、『2049』の世界にスムーズに入るためにも短編3本(全部観ても30分ぐらい)も忘れずに観ておくことをオススメします。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月27日
ルーニー・マーラ、ロザムンド・パイク、ロビン・ライトと、キャスティングにどこまで権限があるのか知らないけど、近年のフィンチャー作品の女性はみんな最高だ!という評価ポイントが『マインドハンター』で極点に達している。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月28日
EP7&8。暗闇を彷徨う体験。これだよ俺が求めていたものは!と、比喩ではなく本当に暗闇を彷徨う画を見ながら思った。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月28日
ブルマンはイントロが最高なので、映画のど頭で使うのは分かってるなと思ったけど、それ以外の曲の使い方は言われてるほどは感心しなかった。 #utamaru
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月28日
『アトミック・ブロンド』は飲み込みづらっ!て思ってからが本番。 #utamaru
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月28日
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』 ロマンポルノ・ミーツ・ゴダールみたいな作品。ブニュエル作品常連のフェルナンド・レイみたいな伊丹十三や、フェリーニっぽい音楽の使い方とか、かぶれっぷりが凄い。こういうところから世界の黒沢まで羽ばたいていったのは凄いなと。あと、洞口依子がとにかく可愛い。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月29日
普段からレフンレフン言ってるのに初めて観た『ブロンソン』。観てなんとなく敬遠していた理由が分かったw 特に言うことはないけど、町山さん的な紹介の仕方をすると、トム・ハーディのチンコが見れる作品です、とでも。チャーリーは『マインドハンター』に出たら、厄介さではラスボス級の存在かも。 pic.twitter.com/BDYDwjjnEv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月29日
EP9&10フィンチャー監督回。「あれ? 結局『ソーシャル・ネットワーク』になっちゃうの?」と思いきや、そんなに生易しい話ではなかった。「ストレス溜まるわあ」と堪えに堪えたところで、突然鉄槌を下される様を見て、こちらまで心底震え上がるというとんでもない着地の仕方をした。最高。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月30日
In the Light! 次のシーズンが怖い! https://t.co/nxrIXrZoUa
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月30日
『マインドハンター』観てると、頭の固いクソ上司って必要なんだなと思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月30日
ムエタイだと!? 異様にブチ上がる予告編だ! https://t.co/a5ywN2TdWu
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月30日
グレタ・ガーウィグ初監督作『Lady Bird』のインスピレーション元にも『アマルコルド』の名が。元々好きだったのかもしれないけど、『20センチュリー・ウーマン』に出演したことも関係あったりするのだろうか。 https://t.co/TmOlj6tlF5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月31日
"冗談で、『キャロル』はわたしたちの『イレイザーヘッド』だ、と言っています" オンライン時代のカルト作品──映画『キャロル』が再び注目される理由|WIRED.jp https://t.co/WWuCWJd0sO
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月31日
刺青ヤバい。 https://t.co/QDvRpsDILk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月31日
#無限の住人 pic.twitter.com/GAPPbWgrmD
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2017年10月31日