映画備忘録「3月」
『ヘイトフル・エイト』 傑作。3時間あるが正直長いとは思わなかった。あとグロいという指摘に関しては、個人的には悪趣味レベル止まりに感じた。表現でいったら『レザボア・ドッグス』の方がキツイ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
あとタラちゃんのミソジニー再発問題は、キツイ冗談としか思えない結末
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
と、名作『デス・プルーフ』の英雄ゾーイ・ベルを本作ではどう扱ったのかという点とを合わせて考えるべきかと。
とにかく表面的な印象は「酷い」の一言で済んでしまいそうな内容だが、だからこそ、かつてないほどに政治的な内容とも読めて面白かった。本作を前にしたら、『イングロ』も『ジャンゴ』もただの娯楽作でしかないわけで……。いろいろ細かなネタを仕込んだ上で、もう一回劇場で観たい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
『マジカル・ガール』めちゃくちゃ面白かった。ブニュエル、アルモドバル、『パンズ・ラビリンス』好きとしては、まさに待望の新星現るという感じの1本。単に日本のアニメ好き監督の作品だと思って観ると肩透かしをくらう、ゴリゴリのノワールであり、おじいちゃん萌え女子にもオススメできる作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 3, 2016
えっ!ゲイ感覚!と思ったけど、『クラウド アトラス』と感覚的な類似性があるとの指摘で、なるほどと思ってしまったw やっぱり上野樹里の起用はどう考えても『ラスト・フレンズ』ありきですよね、と。菊地成孔の『ビューティー・インサイド』評 https://t.co/2iJJFASvhl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 6, 2016
『ビースト・オブ・ノー・ネーション』 倫理的によくこんな映画撮れたなってのと、過去の戦争映画のいいとこ取りで上手く纏まめてしまってるせいか、分かり易すぎるという点から正直苦手な作品だった。
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あと、どうしても許せないというか認めたくない描写があるのだが、それが真実だと言われたらぐうの音も出ないので、そこは黙っておく。
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『ブルージャスミン』 『ヤング≒アダルト』の100倍苦いというか、1000倍痛いというか……。そもそも、病人を崖から突き落とすようなことをするウディ・アレンの人格を疑うというか……。ミソジニーも酷すぎるし、主演がケイト様じゃなかったらブチ切れるところだった……。
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今はお互い良い役をやれて良かったね、という感じに見えてしまう……。 pic.twitter.com/0WEQoCsVTI
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『ヤング≒アダルト』は良い映画だけど。
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『ブルージャスミン』当時凄い評価されてる、みたいな印象だったけど、実際賞取ってるのケイト様だけじゃねえか!完全に同情票だろこんなの!
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イライラが止まらないので穏やかなケイト様を見て落ち着こう……。 pic.twitter.com/X6CFvfv8r3
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みんな『ブルージャスミン』を観て、そのあとに『大丈夫、愛だ』を観て欲しい。どっちが評価される世界が幸せなのか一目瞭然なので。
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『ドリーマーズ』 ベルトルッチがゴダールみたいなことをするとこうなる、ぐらいのことしか言えない映画に詳しくない人間でも面白く観れた。下降するイメージと「Third Stone From The Sun」の組み合わせが良いよね、みたいなことをついつい言いたくなってしまう作品。
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あとオチが秀逸。
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『ブエノスアイレス』王家衛、クリストファー・ドイルコンビのキレッキレッのビジュアルに圧倒された。イグアスの滝、「足の下に香港が」の映像にはクラクラ来たね。当時テレ東の深夜に流れまくってたCMのイメージのままだったから、HDリマスター?されてバッキバキの映像に尚更ビックリ。
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『ベイブ/都会へ行く』前作に比べ猫の扱いはマシになったが、制作&脚本から、さらに監督まで兼任になったジョージ・ミラー御大の正気の沙汰とは思えない暴走っぷりにより、完全に狂気じみた作品になってしまった。MAD MAXの次回作が本作のようにならないことを祈る。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 14, 2016
いつもの文明批判、フリークス&暴走族愛、あとサンダードームへの未練のようなものまでが練り上げないまま全部入れされてるため、ちょっと気分が悪くなるレベルの消化不良感。次作『ハッピーフィート』で実写への拘りを一度捨てたのが功を奏したのかなんて、MMFRまでの流れを見て思ってしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 14, 2016
『ハッピーフィート』感想。 https://t.co/Gxo6HC4iLn
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『トゥルー・ロマンス』いろいろあるだろうけど、やっぱり、グッときちゃう。
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『ロブスター』ドライでアイロニカルな演出でもって、ひとりは嫌だがふたりも大変だ、という話を淡々と。思っていた以上に笑えた。コリン・ファレルと、やはりというかベン・ウィショー最高。ただ、パートナーとの繋がりを担保するものって、あんな単純に矮小化しちゃっていいの?っていうのはある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 16, 2016
クラシックギターの試し弾きランキング1位の某曲、映画『ロブスター』でとある夫婦が合奏するシーンがあるんだけど、曲がちゃんとその場で起きてることとリンクしてて爆笑した。あくまで邦題の曲名につられてなので、もしかしたら監督が意図したことではないのかもしれないけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
『肉』 イロモノかと思いきや、ちゃんとした映画でビックリ。メキシコ映画のリメイクらしいけど、きめ細かな演出が活きてて、ホラーというより「アメリカの田舎でおぞましいことが起こる映画」のひとつとしてよく出来ている。 pic.twitter.com/gvtsBvkBEG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
ショッキングな『肉』というタイトルに引っ張られちゃうと思うけど、情報は何も入れずに観た方が面白いと思う。ただ、余計な御世話と思いつつも一言だけ付け加えておくと、ど頭の蜘蛛の巣のショットは意識しておくと良いかと。原題は↓ pic.twitter.com/8081ewihao
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
町山さんが『イット・フォローズ』を紹介する時引き合いに出してた『ババドッグ ~暗闇の魔物~』、面白かった。感触としては『エクソシスト』をデヴィッド・リンチが撮ったら……みたいな感じなんだけど、怖いというより、シングルマザーの女性を精神的に追い込んでいく様が情け容赦なくてキツい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 20, 2016
万人にはオススメしづらい作品だが、例の「保育園落ちた日本死ね」と書いた人が、なぜ「死ね」という乱暴な言葉を使ったのか理解できないという人なんかには是非観ていただきたい作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 20, 2016
『ヘイトフル・エイト』2回目。やっぱり傑作。退屈だという意見は理解できなくもないが、失敗作だとか頓珍漢なことを言ってる人は、あらゆる映画を更に100本ぐらい観てから出直して欲しい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 22, 2016
初回から結構ちゃんと観てたのか、2回目でもそんなに新たな発見とかはなかった。あえてあげるなら、ブルース・ダーンが第四の壁を破ったように見える瞬間があったとか、そんなぐらい。ミニーのメキシコ人へのヘイト、あれはマーキスによるブラフで、マーキスがそう思ってるだけなんじゃないの?
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 22, 2016
『チスル』告発したくてもできないという状況のメタファーとしての煙や、全編美麗なアートムービー的作りに対して、恐らくそうするしかなかったのであろうと、事情をこちらが汲み取っていかねばならないので、結構負荷を強いられる作品。存在することに意義がある作品だとは思うが……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 23, 2016
『インサイダーズ / 内部者たち』アベンジャーズもバットマンもスーパーマンも存在しない世界で行使できる正義のカタチとは、みたいな作品。正直そんなに痛快な結末だとは思わなかったけど、それがむしろリアルってことなのかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 25, 2016
『大丈夫、愛だ』で気になった이엘も出てた。『哀しき獣』にも出てたことは今知った。 pic.twitter.com/UIHmpEEHkX
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 25, 2016
『ある結婚の風景』第1話、一分の隙もない対話劇の極北とでも呼ぶべき凄まじいクオリティで驚いた。 https://t.co/GrE8oKFJvk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 26, 2016
『ファンタスティック・プラネット』 セックス、ドラッグ、メディテーションの巨人、とでもいうか…… https://t.co/yjaVAl07T6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 27, 2016
全編観れてしまうが、やはり字幕が欲しい。The Iceman Cometh (1973) https://t.co/uNvLEAdLG1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月29日
舞台版。The Iceman Cometh - Kevin Spacey https://t.co/tJOD2GXIyF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月29日
暴力描写はハンパないよ。恐らく多少の耐性はついてるであろう、ビョン様ファンのおば様たちでいっぱいの劇場でも悲鳴があがってたので。 菊地成孔の『インサイダーズ/内部者たち』評:とうとう「銃が出て来ないギャング映画」が韓国から https://t.co/CxDlagFPkr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日
『星から来たあなた』ライトな話かと思ってたら結構ヘヴィな話で、しかもちょっと長かった。まあ、そんな僅かな不満もチョン・ジヒョンの魅力の前では全て吹き飛ばされてしまうわけで。演者ひとりの一挙手一投足に全部持っていかれるという経験は、今回が初めてかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日
劇中、唐突にスジのカメオ出演シーンがねじ込まれるのだが、どう見ても多方面から反感買いそうなキャラなのに、あのチョン・ジヒョンが一瞬霞むぐらい可愛くて、これが「国民の初恋」と呼ばれる所以なのかと感心してしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日