映画備忘録「4月」
『トゥルー・グリット』不思議な味わいの西部劇。13歳とは思えない演技を見せるヘイリー・スタインフェルドが素晴らしいけど、彼女が受賞出来ないのなら、アカデミー賞無冠の結果は妥当だと思う。辛い評価になるのは、個人的にコーエン兄弟作の味わい方がよくわかってないのも大きいかもしれないが。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 2, 2016
ヘイリー・スタインフェルドって今何してるんだろ?と思ったら『はじまりのうた』や『ピッチ・パーフェクト2』なんかに出てた上に、歌手デビューも果たし、着実にキャリアを積んでいたご様子。https://t.co/uemPWcxzPz
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 2, 2016
対して『3時10分、決断のとき』、メチャクチャ面白い。西部劇としてしか成立しえない変な話の作品。男臭い正義や尊厳の話でありながら、何気にBL要素が散りばめられてるので腐女子の方々にもオススメ。泣ける、が冷静になって日本人の倫理観に立ち戻ると「何だこれ?」ってなるかもしれない……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 2, 2016
ちなみに『トゥルー・グリット』は『勇気ある追跡』の、『3時10分、決断のとき』は『決断の3時10分』のリメイク。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 2, 2016
『ブラックブック』打倒ナチものでありながら、わりとエンタメ寄りの作りな上にテンポ良くサクサク進むので、体感的にこの辺で気持ち良く終わるのかと思ってたら、終わらない。時間を見るとまだあと1時間残ってる……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 3, 2016
そこから、終わるのかな?いやここで終わるのかな?というのを繰り返し、もう残り時間もないぞと最後に辿り着くのが、まさかの、「結局終わらない」という地獄のような結末であったという、さすがポール・バーホーベン容赦ないなと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 3, 2016
あと主演のカリス・ファン・ハウテンの体の張り方が尋常じゃない。歌声も素晴らしく、エンドロールで彼女歌唱による、若干映画の後味に反するような優雅なビックバンド・ジャズ・アレンジの「A Hundred Years From Today」が流れるが、歌詞を調べるとここで流れるのも納得。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 3, 2016
陰毛を染めるとヒリヒリするということも学んだ。髪を染めた経験もないので。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 3, 2016
Carice Van Houten - A Hundred Years From Today https://t.co/DY7tw2fuO8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 3, 2016
『わらの犬』スーパーヘイトフルで気味の悪い作品。西部劇であり、戦争映画でもあり、でも感触はほとんどホラーというか……。まあ、面白いからいいんだけど。ノーブラが引き起こす悲劇。 pic.twitter.com/U6IeFB1v4r
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 4, 2016
『皆殺しのバラッド』メキシコ麻薬戦争を扱ったドキュメンタリー。ギャング賛美の曲を歌う、粋がった田舎者シンガーの出世物語という音楽モノと、常に危険に晒されている良識ある警官の日常を追う犯罪モノとが並行に語られる、刺激が強すぎて面白いと言っていいのか悩んでしまう複雑な内容。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月5日
音楽や芸術のない世界は空虚であるが、音楽や芸術が悪のプロパガンダに利用されてしまうことも歴史が証明している。本当に地獄としか呼びようのない世界でサバイブするには何が必要なのか。そのヒントはこの作品の主役ふたりの対比から浮かび上がってくるような気がする。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月5日
セルジオ・ソリーマ『復讐のガンマン』 周りから推薦されて選挙に出馬しようとしてる元保安官の主人公が、幼女暴行殺人の容疑をかけられたメキシコ人の男を、大して裏も取らないまま勝手に正義を振りかざしてメキシコまで追いかけるというプロットが、アメリカ批判とも読める作りで結構面白かった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月8日
『ある結婚の風景』第2話「じゅうたんの下を掃除する方法」、夫婦の会話のこじれ方や取り繕う様がリアル過ぎて震える。なるほど、あの時言われたことはこういうことだったのかと膝を叩いたりもしたが、ここで学んだことを現実に活かせる自信はない。 https://t.co/USesixLjHs
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月10日
『ルーム』言語を獲得する前の幼児の成長を、言語を獲得した子供の視点を通して描いた作品。部屋の中で生まれ、母親と2人きりという状況がこの特殊な設定を生み出すが、この悲劇的な状況に絆されない無垢な子供の成長を大人たちが見守ることで、決して消えることのない両者の傷を互いに癒していく。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 13, 2016
『ボーダーライン』は麻薬戦争を舞台にした西部劇だと思った。『アメリカン・スナイパー』がイラク戦争を舞台にした西部劇であったように……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月13日
『ナルコス』や『皆殺しのバラッド』なんかで得た知識の賜物か、麻薬戦争のモチーフに関して本作で衝撃を受けることってそんなにないんだけど、その麻薬戦争が生み出したモンスターの存在がとにかくフレッシュで、しかも我々観客もそいつと真正面から対峙しなければならないという、その緊張感たるや。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月13日
と、一見感動作に見えるが、こういう批判があって然るべき作品でもある。本質は監禁モノでないが故に、監禁という題材を扱ったことに対する倫理的落とし前がつけられていないと思う。「“感動させる”演出に見る、映画としての倫理の緩み」 https://t.co/qiJIw98zcI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月14日
このショットは良いなと。大惨事なんだけど、引の絵でバカでかいゴジラが遠くにポツンといるという。 https://t.co/3ogIGSlpkD pic.twitter.com/2rpEBAFqxn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 14, 2016
『世にも怪奇な物語』衣装のセンスがぶっ飛んでるロジェ・ヴァディム監督「METZENGERSTEIN」、引くぐらい男前でいけ好かないアラン・ドロンが拝めるルイ・マル監督「WILLIAM WILSON」も素晴らしいが、やはりフェリーニ監督の「TOBY DAMMIT」が本作の白眉かと。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 21, 2016
短編でありながらフェリーニのエッセンスが詰まりまくってる上に、67年の作品とは思えない、リンチや90年代のドラッギーな映像作品を先取りしたような映像感覚にはぶっ飛ばされた。最後にとってつけたような怪奇要素もたまらん。 pic.twitter.com/fdZuMnqTzb
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 21, 2016
『エデンより彼方に』めちゃくちゃ面白かった。トッド・ヘインズの狂気じみたこだわりに触れてクラクラしっぱなし。 https://t.co/gO5aiDLGY1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 22, 2016
『Madrid, 1987』DVDスルーだが拾い物の秀作。新聞でコラムを書いてる口の上手いジジイが、近づいてきた美女にひたすらセックスさせてくれと迫る対話劇。しかも、あるきっかけで裸のままバスルームに閉じ込められ2日間一緒に過ごすことになるため、邦題は『バスルーム 裸の2日間』。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 24, 2016
その上アートワークもこんななので、完全にただのエロ映画扱いだが、ゴダールをコメディだと思って観てる同志や、ホン・サンス好きなら響くところがあるやも。ただのジジイの回春映画じゃんと突っ込みたくもなるが、原題の意味を考えると意外に…… pic.twitter.com/do1dOPlPzA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 24, 2016
『レヴェナント』菊地さん言うところの「メキシコ人が撮ったリアル西部劇」。それなら俺絶対好きなはず!と期待して観たらあまりピンとこなかったという……。凄すぎるルベツキ撮影による映像としての感動と、『バベル』と似た「結局何がしたいんだよ!」的ガッカリ感が同時に味わえてお得な作品!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 26, 2016
真面目な話「バードマン』の方が圧倒的に良い作品だと思う。『バードマン』にはこの作品を撮らねばならないという切実さが感じられるんだけど、『レヴェナント』は「おいらタルコフスキーみたいなのが撮りたいのねん」ぐらいの切実さしか感じられず、後半観ててどうでもよくなった。つうか長すぎるし。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 26, 2016
動画はタルコフスキーとの比較動画。あと題材が一緒の『荒野に生きる』との比較をしたいので、DVDなり配信なりして頂ければなと。The Revenant by Tarkovsky HD (Reference) https://t.co/DBd0fX97Ei
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 26, 2016
『ある結婚の風景』第3話 薄々こんなことになるのだろうとは思っていたけど、冒頭からの急展開には唖然。あまりに言ってる事とやってる事が酷くて笑えてくるが、「でも、こんな光景どこかで見たことあるぞ」という気にさせてくれるのは流石。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) April 28, 2016
『ゼロヴィル』のヴィカーがハリウッドに来て初めて入った映画館で『裁かるゝジャンヌ』を観るシーンを読んで『女と男のいる舗道』の某シーンを連想したけど、そもそも俺は『裁かるゝジャンヌ』自体を観たことないではないか!ということで今超観たい。https://t.co/vuBze3G1z5
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月28日
ジェームズ・フランコが演じるヴィカー。 pic.twitter.com/wE7I1vips8
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月28日
『惑星ソラリス』5回ぐらい気を失いかけて、その度に巻き戻しながらも完走。俺の好きなロザムンド・パイク寄りのルックスであるナタリア・ボンダルチュク演じる奥さんの唖然とする行動には強引に『ゴーン・ガール』を連想したり。それとは関係なしにゾッとするラスト・ショットが素晴らしす。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年4月30日
映画備忘録「3月」
『ヘイトフル・エイト』 傑作。3時間あるが正直長いとは思わなかった。あとグロいという指摘に関しては、個人的には悪趣味レベル止まりに感じた。表現でいったら『レザボア・ドッグス』の方がキツイ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
あとタラちゃんのミソジニー再発問題は、キツイ冗談としか思えない結末
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
と、名作『デス・プルーフ』の英雄ゾーイ・ベルを本作ではどう扱ったのかという点とを合わせて考えるべきかと。
とにかく表面的な印象は「酷い」の一言で済んでしまいそうな内容だが、だからこそ、かつてないほどに政治的な内容とも読めて面白かった。本作を前にしたら、『イングロ』も『ジャンゴ』もただの娯楽作でしかないわけで……。いろいろ細かなネタを仕込んだ上で、もう一回劇場で観たい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 1, 2016
『マジカル・ガール』めちゃくちゃ面白かった。ブニュエル、アルモドバル、『パンズ・ラビリンス』好きとしては、まさに待望の新星現るという感じの1本。単に日本のアニメ好き監督の作品だと思って観ると肩透かしをくらう、ゴリゴリのノワールであり、おじいちゃん萌え女子にもオススメできる作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 3, 2016
えっ!ゲイ感覚!と思ったけど、『クラウド アトラス』と感覚的な類似性があるとの指摘で、なるほどと思ってしまったw やっぱり上野樹里の起用はどう考えても『ラスト・フレンズ』ありきですよね、と。菊地成孔の『ビューティー・インサイド』評 https://t.co/2iJJFASvhl
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 6, 2016
『ビースト・オブ・ノー・ネーション』 倫理的によくこんな映画撮れたなってのと、過去の戦争映画のいいとこ取りで上手く纏まめてしまってるせいか、分かり易すぎるという点から正直苦手な作品だった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
あと、どうしても許せないというか認めたくない描写があるのだが、それが真実だと言われたらぐうの音も出ないので、そこは黙っておく。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
『ブルージャスミン』 『ヤング≒アダルト』の100倍苦いというか、1000倍痛いというか……。そもそも、病人を崖から突き落とすようなことをするウディ・アレンの人格を疑うというか……。ミソジニーも酷すぎるし、主演がケイト様じゃなかったらブチ切れるところだった……。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
今はお互い良い役をやれて良かったね、という感じに見えてしまう……。 pic.twitter.com/0WEQoCsVTI
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
『ヤング≒アダルト』は良い映画だけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
『ブルージャスミン』当時凄い評価されてる、みたいな印象だったけど、実際賞取ってるのケイト様だけじゃねえか!完全に同情票だろこんなの!
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
イライラが止まらないので穏やかなケイト様を見て落ち着こう……。 pic.twitter.com/X6CFvfv8r3
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
みんな『ブルージャスミン』を観て、そのあとに『大丈夫、愛だ』を観て欲しい。どっちが評価される世界が幸せなのか一目瞭然なので。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 12, 2016
『ドリーマーズ』 ベルトルッチがゴダールみたいなことをするとこうなる、ぐらいのことしか言えない映画に詳しくない人間でも面白く観れた。下降するイメージと「Third Stone From The Sun」の組み合わせが良いよね、みたいなことをついつい言いたくなってしまう作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 13, 2016
あとオチが秀逸。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 13, 2016
『ブエノスアイレス』王家衛、クリストファー・ドイルコンビのキレッキレッのビジュアルに圧倒された。イグアスの滝、「足の下に香港が」の映像にはクラクラ来たね。当時テレ東の深夜に流れまくってたCMのイメージのままだったから、HDリマスター?されてバッキバキの映像に尚更ビックリ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 13, 2016
『ベイブ/都会へ行く』前作に比べ猫の扱いはマシになったが、制作&脚本から、さらに監督まで兼任になったジョージ・ミラー御大の正気の沙汰とは思えない暴走っぷりにより、完全に狂気じみた作品になってしまった。MAD MAXの次回作が本作のようにならないことを祈る。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 14, 2016
いつもの文明批判、フリークス&暴走族愛、あとサンダードームへの未練のようなものまでが練り上げないまま全部入れされてるため、ちょっと気分が悪くなるレベルの消化不良感。次作『ハッピーフィート』で実写への拘りを一度捨てたのが功を奏したのかなんて、MMFRまでの流れを見て思ってしまう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 14, 2016
『ハッピーフィート』感想。 https://t.co/Gxo6HC4iLn
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 14, 2016
『トゥルー・ロマンス』いろいろあるだろうけど、やっぱり、グッときちゃう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 15, 2016
『ロブスター』ドライでアイロニカルな演出でもって、ひとりは嫌だがふたりも大変だ、という話を淡々と。思っていた以上に笑えた。コリン・ファレルと、やはりというかベン・ウィショー最高。ただ、パートナーとの繋がりを担保するものって、あんな単純に矮小化しちゃっていいの?っていうのはある。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 16, 2016
クラシックギターの試し弾きランキング1位の某曲、映画『ロブスター』でとある夫婦が合奏するシーンがあるんだけど、曲がちゃんとその場で起きてることとリンクしてて爆笑した。あくまで邦題の曲名につられてなので、もしかしたら監督が意図したことではないのかもしれないけど。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
『肉』 イロモノかと思いきや、ちゃんとした映画でビックリ。メキシコ映画のリメイクらしいけど、きめ細かな演出が活きてて、ホラーというより「アメリカの田舎でおぞましいことが起こる映画」のひとつとしてよく出来ている。 pic.twitter.com/gvtsBvkBEG
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
ショッキングな『肉』というタイトルに引っ張られちゃうと思うけど、情報は何も入れずに観た方が面白いと思う。ただ、余計な御世話と思いつつも一言だけ付け加えておくと、ど頭の蜘蛛の巣のショットは意識しておくと良いかと。原題は↓ pic.twitter.com/8081ewihao
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 19, 2016
町山さんが『イット・フォローズ』を紹介する時引き合いに出してた『ババドッグ ~暗闇の魔物~』、面白かった。感触としては『エクソシスト』をデヴィッド・リンチが撮ったら……みたいな感じなんだけど、怖いというより、シングルマザーの女性を精神的に追い込んでいく様が情け容赦なくてキツい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 20, 2016
万人にはオススメしづらい作品だが、例の「保育園落ちた日本死ね」と書いた人が、なぜ「死ね」という乱暴な言葉を使ったのか理解できないという人なんかには是非観ていただきたい作品。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 20, 2016
『ヘイトフル・エイト』2回目。やっぱり傑作。退屈だという意見は理解できなくもないが、失敗作だとか頓珍漢なことを言ってる人は、あらゆる映画を更に100本ぐらい観てから出直して欲しい。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 22, 2016
初回から結構ちゃんと観てたのか、2回目でもそんなに新たな発見とかはなかった。あえてあげるなら、ブルース・ダーンが第四の壁を破ったように見える瞬間があったとか、そんなぐらい。ミニーのメキシコ人へのヘイト、あれはマーキスによるブラフで、マーキスがそう思ってるだけなんじゃないの?
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 22, 2016
『チスル』告発したくてもできないという状況のメタファーとしての煙や、全編美麗なアートムービー的作りに対して、恐らくそうするしかなかったのであろうと、事情をこちらが汲み取っていかねばならないので、結構負荷を強いられる作品。存在することに意義がある作品だとは思うが……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 23, 2016
『インサイダーズ / 内部者たち』アベンジャーズもバットマンもスーパーマンも存在しない世界で行使できる正義のカタチとは、みたいな作品。正直そんなに痛快な結末だとは思わなかったけど、それがむしろリアルってことなのかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 25, 2016
『大丈夫、愛だ』で気になった이엘も出てた。『哀しき獣』にも出てたことは今知った。 pic.twitter.com/UIHmpEEHkX
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 25, 2016
『ある結婚の風景』第1話、一分の隙もない対話劇の極北とでも呼ぶべき凄まじいクオリティで驚いた。 https://t.co/GrE8oKFJvk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 26, 2016
『ファンタスティック・プラネット』 セックス、ドラッグ、メディテーションの巨人、とでもいうか…… https://t.co/yjaVAl07T6
— ®_OM (@co2bjetdudesir) March 27, 2016
全編観れてしまうが、やはり字幕が欲しい。The Iceman Cometh (1973) https://t.co/uNvLEAdLG1
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月29日
舞台版。The Iceman Cometh - Kevin Spacey https://t.co/tJOD2GXIyF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月29日
暴力描写はハンパないよ。恐らく多少の耐性はついてるであろう、ビョン様ファンのおば様たちでいっぱいの劇場でも悲鳴があがってたので。 菊地成孔の『インサイダーズ/内部者たち』評:とうとう「銃が出て来ないギャング映画」が韓国から https://t.co/CxDlagFPkr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日
『星から来たあなた』ライトな話かと思ってたら結構ヘヴィな話で、しかもちょっと長かった。まあ、そんな僅かな不満もチョン・ジヒョンの魅力の前では全て吹き飛ばされてしまうわけで。演者ひとりの一挙手一投足に全部持っていかれるという経験は、今回が初めてかもしれない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日
劇中、唐突にスジのカメオ出演シーンがねじ込まれるのだが、どう見ても多方面から反感買いそうなキャラなのに、あのチョン・ジヒョンが一瞬霞むぐらい可愛くて、これが「国民の初恋」と呼ばれる所以なのかと感心してしまった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年3月30日
映画備忘録「2月」
『ビューティー・インサイド』傑作。暫定今年のNo.1。難病ものの変種というか、一見荒唐無稽な設定によるラブストーリーなんだけど、さすが韓国、その設定を徹底的に突き詰めて、こちらが想定していたラインのずっと上を行く作品として成立させていた。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
上野樹里が出演してることも話題だけど、結構重要なシークエンスを任されてる上に、上野樹里である必然性を感じさせる気の利いた起用であることも高評価。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
ただ、男は良かった良かったと見れる結末だけど、女性からするとどうなんだろうという気もしなくはない。その疑義は、例えば男女の立場が逆転したらこの内容は成立したのか、といったことを考えさせるわけだが…
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
とはいえ、CM出身の監督のデビュー作がこのクオリティであること、眼が覚める度に姿が変わるという話を韓国で作ったことに本当に驚かされる。あとはなんつってもハン・ヒョジュですよ。パク・シネとチョン・ウヒも良いんだけど、やっぱりハン・ヒョジュが…
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 1, 2016
音楽監督としてクレジットされてる、チョ・ヨンウク。近作では『無頼漢』、『群盗』、『新しき世界』、過去には『オールド・ボーイ』なんかもやってる。 『無頼漢』の音楽がハンパない件 → https://t.co/Hg32R1raQK
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 2, 2016
やっぱりこの作品の描き方だと「立場が逆転したらどうなる?」に行き着くと思う。「人は見た目だけじゃない」でも「人は見た目が9割」でもない 顔が変わっていく恋人をあなたは愛せるか『ビューティー・インサイド』 - messy|メッシー https://t.co/RzCtV4VneF
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 3, 2016
『俳優 亀岡拓次』途中まで随分とサービスしてくれるんだなぁと観ていたら、スペインの監督が現れてきてからは、らしい展開に。役者という仕事や、映画制作にまつわる「呪い」みたいなものが滲み出ていて、表面的なとっつき易さにつられて無邪気に観るなんてことが出来るような作品ではなかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 3, 2016
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 4, 2016
『白鯨との闘い』傑作!当然海難パニックものやジャンル映画の類ではなく『ライフ・オブ・パイ』寄りの作品。『千の顔をもつ英雄』で学んだことが役にたった。あとベン・ウィショーがメルヴィル役なのにはビックリ。やっぱりこの人めちゃくちゃ演技上手い。途中で投げ出した『白鯨』もちゃんと読もう。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 4, 2016
鯨の脳油を採るシーンはグロかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 4, 2016
『ただ君だけ』ハン・ヒョジュ熱に浮かされて鑑賞。メイン・ビジュアルからして、多少暗いんだろうなぐらいに思ってたら、途中まさに煉獄の炎に焼かれるようなえげつない展開が待っていてグッタリ。これなら彼女のキャラが天使過ぎるのも仕方なし。 pic.twitter.com/t884l0DJVs
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 5, 2016
それなのに頭と結がラブストーリーとしてはオーソドックスな作りになっているので、その振り幅にやられる。1時間50分ぐらいの作品なのに、ボリューム的には2時間半ぐらいの作品を見せられた感じ。要所要所に韓国的なキツイ描写が入り込んでくるので、そういうのが苦手じゃない人にはオススメ。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 5, 2016
えっ!そんなに良いの?ということでhuluのマイリストに入れておいた『ブリングリング』。ど頭に流れる音割れまくりのコレ一発で掴まれた。音楽のセンスは総じて良い。ただ当時のヒット曲を並べてるだけという気がしなくもないけどw https://t.co/LpxsF1eJgd
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 6, 2016
あと改めてパリス・ヒルトン最高ってなった。マジであいつ、どうかしてるよw 映画とは全く関係ないけど、永遠のクラシックを。 https://t.co/SF7JcXpuoh
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 6, 2016
『オデッセイ』教訓①どんなに追い込まれてもユーモアの精神を忘れるな!②NASAの防水シートはめちゃくちゃタフなので色々な用途に使えるぞ!ヒップホップ好きに向けては『マジック・マイクXXL』に引き続き、ドナルド・グローバーが結構美味しい役で出演してることも報告しておきます。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
出てくる人全員頭が良くて優秀なので、観てるこちら側は彼らの会話のスピードについて行けず置いてけぼりをくらうんだけど、で、その結果何をするのかってことはちゃんと説明されるので、そこはそんなに心配いらない。あと「Starman」で泣いた。もうサントラでボウイ使うの禁止にすべき!w
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
これは余談だが、原作の『火星の人』が『SFが読みたい! 2015年版』海外SF1位を受賞した著者アンディ・ウィアーによる喜びのコメントが、終始日本のアニメがどれだけ好きかということしか言ってない、完全なるオタク宣言で逆に好感が持てた。ちなみに劇中でも指輪物語ネタがぶっこまれてる。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 9, 2016
強引に『ビューティー・インサイド』と結びつけて考えてみるとさらに面白い。https://t.co/Smi6vNamf2
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 10, 2016
『白鯨との闘い』って現代に置き換えるなら『原発との闘い』とかにできる、欲に目がくらんだ傲慢な人間が神の怒りに触れるというタイプの作品だと思う。白鯨による事故を公にすると捕鯨に都合が悪いから隠蔽しようとするしさ…。石油の登場でまた違う場所で同じことを繰り返すことまで臭わせてるし。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 12, 2016
『ライフ・オブ・パイ』寄りとか言ってるから、最初からそう思ってたわけじゃないけど、わりとこれでしっくりきたかなぁ。一等航海士の判断の重みを噛み締めないと。https://t.co/8COhzNGIMv
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 12, 2016
ヘルツォークの『バッド・ルーテナント』凄かった。何が凄いのか全然説明できないぐらい凄い。ちなみに公開当時も凄く観たかったんだけど、なんで観たかったのか今となっては全然思い出せない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 13, 2016
Xzibit pic.twitter.com/V0i760JK9i
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 13, 2016
岩波ホールでパトリシオ・ グスマンの作品を観た時に予告が流れて気になっていた『火の山のマリア』を。チリ映画の次にグアテマラ映画と来て、自分の中だけで岩波ホールは中南米映画専門館という認識に。ちなみに他に観たのは韓国の『冬の小鳥』のみ pic.twitter.com/v1O0FsxSGk
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月19日
『火の山のマリア』冒頭豚の種付けに、豚同士にやる気がないからとラム酒をガンガン飲ませるシーンがあるのだが、それがちょっとしたフリになっている。そんな、意外とユーモラスなノリで描かれるグアテマラに住むマヤ族の少女に降りかかる悲劇。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 19, 2016
ベースは「俺ら東京(アメリカ)さ行ぐだ」的なオーソドックスな話だが、同じ国に住むのにメスチソとマヤの間で通訳が必要な状況をストーリーに取り入れてることが本作の肝かと。それによってマヤに対する差別の構造を浮かび上がらせている。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 19, 2016
『オデッセイ』は普通に良い映画。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
『ロッキー1』は最高の恋愛映画。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
号泣ポイント多数の『ロッキー1』だけど、エイドリアンとのスケートリンクでのデートシーンで号泣しちゃうんだよねー。あのふたりの不器用過ぎるやりとりがたまらんのです。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 20, 2016
『探偵なふたり』キャラ設定、犯行内容、教訓めいたことまで全て一本筋が通っていることは評価できるが、個人的にはそんなに響いてくる内容ではなかった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 23, 2016
クォン・サンウが、アクションができないジャッキー・チェンみたいなキャラになってたけど、考えてみたら『ライジング・ドラゴン』でジャッキーと共演してたわっていう。ちなみに本作は『大丈夫、愛だ』流れのソン・ドンイル目当てで観た。こちらは短気ですぐ怒鳴り散らす、いつも通りのキャラだった。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 23, 2016
『Ex Machina』めちゃくちゃ面白い。 pic.twitter.com/DleOhhbuVA
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 24, 2016
やっぱ本作最大の魅力はルックの良さだと思う。公開されてる映像や画像に萌えるような人間なら、高い確率で作品の術中にはまると思う。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) February 24, 2016
AVA SESSIONSとかBlueBook(右下にある「B」ってやつをクリック)のサイトがあるの、作品を観たあとだときついジョークにしか見えないw https://t.co/wX74CuHxYr
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月24日
『大丈夫、愛だ』を観終えてしまった……
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
『大丈夫、愛だ』をまだ観てない人は、なんて幸せ者なのだろうか。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
『大丈夫、愛だ』 EXOファンで観てない人はいないだろうけど(言いすぎ)、韓国映画好きへのアピールポイントとしては、ヤン・イクチュンが出演していることが挙げられる。彼が演じる獣のようなキャラと、そのプロットから、本作を『息もできない』の変奏と捉えることもできなくはない。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
まぁ、何が本当に凄いのかは簡単に説明できない。韓国ドラマに馴染みのない俺でも「韓国ドラマってこういう感じだよね」と思う要素で組み上げられているにも関わらず、中身がギッチギチに詰まっていて硬質、なのに観てる感触はやっぱり韓国の恋愛ドラマで柔らかいという、この構造に圧倒された。
— ®_OM (@co2bjetdudesir) 2016年2月27日
2/29
いやぁー、レオ取ったねぇオスカー。個人的にはそんなに思い入れがないので、取ろうが取るまいがどっちでもよかったんだけど、取れなかったら本人がどうこうというより、レオ・ファンが暴動でも起こしそうなムードだったので穏当なところに着地できて良かったんじゃないですか。レオ絡みではこの動画が面白かった。
i can't stop laughing at this #Oscars pic.twitter.com/ABWkn1oTEy
— Dylan (@pettyyonceh) 2016年2月28日
推していた『マッドマックス』に関しては、前評判からして取るだろうとは思っていた技術部門で、とはいえ思っていた以上に取ったという感じ。これで充分とは言えないけど、今回の最多となる6部門獲得はやはり快挙なので、アカデミーから正当に評価された結果と言えるのではないかと。その代わり、今回どうしても引っかかってしまうのはスタローンが助演男優賞を取れなかったことかなあ。マーク・ライランスが上手いのは間違いないんだろうけど、今回は別にスタローンにあげても良かったんじゃない?『クリード2』であげればいいなんて言ってる人もいたけど、ストーリー的に考えても2にスタローンが出演する保証なんてないんだし、今回あげておくべきだったと思うなあ。
#Oscars: Jacob Tremblay reveals why he punched Sylvester Stallone in Instagram shot https://t.co/FlYAl2jg3q pic.twitter.com/Subabr6Opy
— Hollywood Reporter (@THR) 2016年2月29日
アウォードのもうひとつの目玉といえば、麗しき女優陣による美の競演があるわけで、そういう意味でも今回は楽しめた。
格好良さでいえば、我らがフュリオサ大隊長。笑顔も素敵。
Backstage at the #Oscars with @CharlizeAfrica pic.twitter.com/uqZBSmT09y
— The Academy (@TheAcademy) 2016年2月29日
※ジョージ・ミラー御大との再会。
格好良さではもうひとり、レイチェル・マクアダムス(『スポットライト』)も。
華やかさでいうとやはりケイト・ブランシェットがぶっちぎり。正直『キャロル』で共演したルーニー・マーラのファッションはピンとこなかった。
BUT WAIT. CATE BLANCHETT FUCKING CUT HER HAIR!!!!? OMG WTF. YESSSSSSS QUEEN 😍😍😍 pic.twitter.com/SknF1eOL3V
— LoveRooneyMara (@LoveRooneyMara) 2016年2月29日
今回のダークホースっていうんですか?全く期待してなかったんだけど、一目見てその優雅さにハートを鷲掴みにされたのは、『ルーム』のブリー・ラーソン。さすがグッチ。
#Oscars: Will @BrieLarson win Best Actress tonight? https://t.co/0zFa1B2OwG https://t.co/dORetLfW38
— Hollywood Reporter (@THR) 2016年2月29日
『美女と野獣』のベルそのものと評判で、確かにめちゃくちゃ可愛いんだけど、ちょっと子供っぽすぎる?なアリシア・ヴィカンダー。
で、最後に個人的に1番グッときたのがジェニファー・ローレンス(『JOY』)。ディオールのドレスがセクスィー!ジェニファー・ローレンス好き好き!
2014年K-POPベスト10
以前別のところにアップしていたものを再掲。この年はボーイズ・グループ縛りになってます。
10. Super Junior - Shirt
映画備忘録「1月」
『クリード チャンプを継ぐ男』ヤバいっしょ。 pic.twitter.com/mSiqGdpk79
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 1
ベタだけど、軽くステップとか踏みながら帰ったりしちゃうよね。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 1
『ロッキー』シリーズのランク付け。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 3
7=『クリード』
6=『ロッキー・ザ・ファイナル』
1>7>6>2>3>5>4
『マッチポイント』EP2、EP3と続いて、『エディプス王』のような父の罪を背負わされる呪われた一族の物語を描いてくれないと、ダメ男の性的に身も蓋もない話好きの俺でも感情的には全然納得いかないオチだった。とは言え、人生ってそういうもんだろ?と言われてしまえばぐうの音も出ないが。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 3, 2016
『エリザベス』エミリー・モーティマー繋がりというのは冗談で、単なる偶然なんだけど、観ている間に感じた軽快な部分と苦い部分のバランスには通じるものがあった。あとケイト・ブランシェットが乙女から女王へと別人のようになっていく様は圧巻。別の視点から見ると最強の女王育成物語でもある。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 4, 2016
『エリザベス』カイロ・レンみたいな格好をしたダニエル・クレイグの間抜けな感じも面白かったが、ここでも拷問を受けていたのか!と拷問俳優としての年季の入りっぷりに震えた。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 4, 2016
『ホロウ・クラウン』のリチャード二世、面白かった。結局3話トータル2時間ぐらいなので、劇場用サイズで一本にまとめてくれてもいいような気もするけど、1話1話が濃密過ぎるので一気に観たらグッタリすること必至w
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 4, 2016
とにかくベン・ウィショーが凄い。舞台ならまだしも、ドラマでこんな厄介な台詞回しのトリッキーなキャラクターを浮いたりさせずに違和感なく演じきるって…。雰囲気だけで人気ある人なのかと思ったら全然違うので驚いた。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 4, 2016
『第七の封印』正直飲み込みきれてないけど、『神々のたそがれ』や『ポエトリー アグネスの詩』なんかと共鳴する、「芸術」を通して神と触れる系の作品なのかな、とか思ったり…。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 7, 2016
結局あらゆる死の不安を前にして俺たちは無力なのだよ。ホラをはじめとしたイマジネーションでしかその不安に立ち向かうことはできない…
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 7, 2016
『小悪魔はなぜモテる?!』面白かった。原題の『Easy A』がどれだけ気の利いたタイトルなのか観れば分かるという感じの知的コメディ。観てないのに引き合いに出して申し訳ないけど、入り口は『偽装の結婚』と似たような感じといえば、興味を持ってくれる人もいるかな。主演はエマ・ストーン。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 10, 2016
エマ・ストーン演じるオリーヴの家族の描き方が良いよね。それが、彼女がここまでリベラルな良い子でいられることのリアリティを生んでいる。そういったディティールの積み重ねがしっかりされているので、かなり無理のあるストーリーでも飽きさせずちゃんと笑える作品になっている。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 10, 2016
『アタック・ザ・ブロック』 「ジョン・ボイエガ若っ!」てのと、ボイエガがジョディー・ウィッテカーに「クッション取って」と言われる件が『フォースの覚醒』でデイジー・リドリーに怒られるシーンの元ネタなのか?なんて思った以外全然ピンとこなかった。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 12, 2016
教養ないので団地の19階ってのは出エジプト記19章シナイ山の件とかけてるの?ぐらいしかわからないんだけど、きっと色々なしかけが施されてるんでしょうなぁ。知らんけど。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 12, 2016
『イット・フォローズ』あぁ、ここで終わるのか、っていう。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 14, 2016
『クリムゾン・ピーク』ビジュアル拘り過ぎのド変態映画。おかげでセットの迫力凄いし、ミア・ワシコウスカも超可愛いんだけど、その拘りのせいで蔑ろにされてしまった部分もあるのではないかと。あと怖くはない。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 14, 2016
エンドロールまで凝ったものにしてるのに、始まった途端席を立つ輩はなんなんだ?「お前らデル・トロ作品と知っての狼藉か!」なんて思ってたら、狙ったようにエンドロール自体に豪快なオチが用意されててニヤけてしまった。これから観る人はすぐに席を立たない方が良いよ。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 14, 2016
ミア・ワシコウスカの眼鏡画像が見つからないのなんで? pic.twitter.com/Dqtkf0t8W6
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 14, 2016
『ナポレオン・ダイナマイト』最後まで観ても何の映画だか分からない(時代設定もハッキリしない)のにあまりの感動に涙してしまうという真の前衛映画。ひとつだけハッキリしてることは、アメリカが本気でポップ・ミュージックの力を信じてるということだろうか
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 15, 2016
2013年に本来のタイトルに改題されたらしいけど、プライム・ビデオで観たやつはオープニングタイトルの字幕が『バス男』のままだった。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 15, 2016
『黒い十人の女』船越英二演じる「風松吉」が映画史に残る途轍もなく軽薄なキャラで驚く。「優し過ぎる」が上に次々と女をつくっていくこの男を、妻と9人の愛人たちが共謀して殺害を企てようとするオフビート・コメディ? 最後まで男は何で恨まれてるのか分からないというところがリアル。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 16, 2016
『ブラック・スネーク・モーン』ある意味完璧な音楽映画。クリティーナ・リッチが鎖に繋がれているメイン・ビジュアルのせいで猟奇的な作品に見えてしまうかもしれないが、内容は全く逆で、こんなストレートな愛に溢れた映画はなかなかない。 pic.twitter.com/cNMYMFsPi3
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 17, 2016
ソフト化の際にこちらのビジュアルが採用されたのもある意味納得というか。日本盤はそのままだったみたいだけど… pic.twitter.com/goT0uAMRgj
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 17, 2016
悪魔を追い払うのではなく、悪魔を内側に鎖で絆すという対処法。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 17, 2016
『メイン・テーマ』時折ゴダール的なものにタッチする瞬間がスリリング。でも残念なことにゴダール作品より音楽のセンスが良すぎる。恐るべし塩村修。『愛情物語』との二本立てで1984年邦画配給収入、第2位。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 18, 2016
『欲望のバージニア』シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ガイ・ピアース、デイン・デハーンと豪華キャストにも関わらず、ただ出来事を追っていくだけの残念極まりない映画だった。脚本はニック・ケイヴ
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 20, 2016
『キャロル』ルーニー・マーラがピアノを弾くシーンがあるんだけど、あそこ最高。あと、わりと前半に此岸から彼岸へ旅立つことをこちらに印象付けるシーンがあるから、そこから先は「もう迷い無し」って感じだったなぁ。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 22, 2016
主演2人の細かなやり取りに関して語りがいのある作品だから、早くみんなに観てもらいたい。
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 22, 2016
スターの後姿。 pic.twitter.com/DnTv49LISq
— ™OM (@co2bjetdudesir) January 22, 2016
主演2人が素晴らしいのはもちろんのこと、'50s、デパート、クリスマス、ビリー・ホリデイだからね。ダメなわけないっていう。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 22
『サウルの息子』子を持つ親の視点で観たら気が狂いそうになる内容なのではないかと。個人的にはそこまでドスンとは来なかったけど、『炎628』なんかと比較して考えたくなる作品だった。ちなみに『炎628』の原題は『Come and See』 pic.twitter.com/0ZtYJ3EgVS
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 27
ヒッチコック『めまい』映像が綺麗でビックリ。タイトル映像だけなら今の作品と言われても気づかないレベル。あと眼鏡キャラのミッジがジェーン・スーさんにしか見えない。彼女が主人公にとるある行為が『わたプロ』の項目に追加してもいいようなゾッとする行為で、劇中1番ショッキングなシーンだった
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 30
『ヤング≒アダルト』凄まじい作品だった。そこまでやるかシャーリーズ・セロン!という観点では『モンスター』より壮絶。サンリオは怒った方が良いと思うし、全く共感できない内容だけど、俺はこの作品好き。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 30
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』ジゴロのジョン・タトゥーロと、彼を客に斡旋するピンプのウディ・アレンによる男娼ビジネスの物語なんだけど、これが映画としてのルック、ジャズがメインの音楽含め全て最高というとんでもない作品で、こんな作品が楽しめるようになるとは、自分も年をとったなぁと。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 31
ブルックリンのユダヤ人コミュニティが主な舞台で、ウディ・アレンの奥さんと連れ子は黒人、シャロン・ストーンのGFはコロンビア人のソフィア・ベルガラ、ラストにチラッと出演しているローン・シャバノルはヴェトナムと独と伊との混血のフランス人とNYってこんな感じなのかと感心することしきり。
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 31
とにかく可憐なヴァネッサ・パラディは、敬虔なユダヤ教信者の未亡人を演じてます。 https://t.co/7qU7ZbnMp4
— ™OM (@co2bjetdudesir) 2016, 1月 31
1ヶ月でフォースは覚醒できるのか ⑤
そして迎えた12/18。
覚醒するぞっ! pic.twitter.com/MTtwfq7c6B
— ™OM (@co2bjetdudesir) December 18, 2015
何かの緊張から左手が痺れてきた…
— ™OM (@co2bjetdudesir) December 18, 2015
予習期間が1ヶ月の超若輩者でも「面白くなかったらどうしよう…」という不安からくる緊張で謎の痺れに襲われるぐらいだから、オリジナル3部作をリアルタイムで観た世代なんかはどうだったんでしょうね。自分の症状の具合から推測すると、宇多丸さんが言ってたように「ジョン・ウィリアムスによるオープニング・テーマが流れた途端感極まって死ぬかも」って話はあながち大袈裟な話とも言い切れないですが、実際死者が出たという話は聞かないのでさすがに大袈裟だったんでしょう。
観たのが都内にある主要映画館ではなかったので、満員ではあるものの、想定していた「コスプレ組などの熱狂的ファンが大挙して押し寄せ大興奮」といった状態とは違い、だいぶ落ち着いた雰囲気の中、18時30分上映の回を鑑賞。時間になるとそれまで流れていた劇場アナウンスがぶつ切りされ暗転、予告編なしでいきなりルーカスフィルムのロゴが出てスタート。お馴染みの「A long time ago in a galaxy far far away....」の文章(ご存知かもしれませんが、この文章をgoogleで検索するとある仕掛けが…)が流れて「おぉー!」という歓声が落ち着く間もなく例のオープニング・テーマが流れて会場中で拍手が巻き起こるという展開。やはりここにも熱心なファンが集っていたのだと、この祭りの高揚感だけでチケット代の半分は元を取った気分でしたが、ど頭のストームトルーパーの輸送シーンの格好良さだけで本作は大丈夫という手応えを感じたので、開始早々に「面白くなかったらどうしよう…」という不安からは解放されていました。
で、この記事は『フォースの覚醒』への導引記事なので、これ以上内容のことについて触れるのは控え、ネタバレ全開記事はまた別の機会に、ということにしますが、本作を観た感想は一言で言うとこんな感じです。
キタっ!キタ!フォース覚醒した!
— ™OM (@co2bjetdudesir) December 18, 2015
この記事を書いてる時点では、本作を3回観てわりと冷静になったつもりでいますが、それでも「『フォースの覚醒』最高でしょ!」という感想に変わりなく、やっぱりどう考えても製作陣はよくこんな無茶なことを成し遂げられたよなぁと感心するばかりです。初回鑑賞時は旧作の引用、もしくは反復によって組み上げられた「シリーズ7作目」という印象が強かったのですが、そういった印象はむしろ2回、3回と観ていくうちに薄まっていき、「SWの新作」であることを宣言するためには欠かせないありとあらゆるSW的要素をひとつにまとめ上げた、新3部作の土台として盤石な「新シリーズ1作目」という印象に変わってきました。
何はともあれ『フォースの覚醒』最大の魅力はレイの存在ですよ。まずルックスがツボなのもありますが、ユーモラスで明るく、誰かに頼らずともサバイブできる強さがありながらも、圧倒的に暴力的な存在に怯えたり、孤独になることを恐れたりと、人として当然あるべき弱さもきちんと見せてくれるキャラクターであるレイ。彼女がここまで魅力的なキャラクターでなかったら『フォースの覚醒』にここまで肩入れしなかったでしょうね。正直旧作にはいなかった推しキャラ(あえて挙げるならC-3POだけど)がEP7にして遂に登場ですよ。
時折、山本彩とダブる受け口美女のデイジー・リドリー演じるレイ
映画は女優中心で観る質なのでプリクエルのパドメには期待してたんですけど、EP2以降のパドメがアナキンの添え物的な、凡庸な女性キャラに堕ちてしまいプリクエル自体の評価にも影響したのですが、レイにはその心配が無さそう(ルーカスが脚本に参加してない、なにより『アナ雪』を生んだディズニー制作、等の理由で)なので、EP8以降もパドメのように落胆をせずとも済みそうです。それにレイのような奥行きのある人物造形は相棒であるフィンにも、敵役であるカイロ・レンにも当てはまり、こういうキャラクターの描き方は、個人的には旧作より優れた点としてあげても良いと思います。その分ダースベイダーのような「魅力ある圧倒的な悪役」が存在しえないのは痛し痒しでしょうが。
そういった魅力的な新キャラの存在もあって無事私の好きなエピソードのNo.1になってくれた『フォースの覚醒』。そのタイトルにつられるように私のスター・ウォーズ熱も覚醒(とりあえずレイのベーシック・フィギュアと大著『スター・ウォーズはいかにして宇宙を征服したのか』なんかを購入)してしまったわけですが、あまり人様のブログを覗いたりしないので、今世間のEP7に対する評価がどうなっているのかよく分かりません。アメリカでは当初の絶賛モードに対するバックラッシュが起きてるなんて話を聞きましたが、自分の中での『フォースの覚醒』の評価軸はレイなので、今後そんなに評価が大きく揺らぐことは無いと思います。むしろ心配なのは、無邪気にレイ、フィン、BB-8が走り回れた本作とは違い、必然的にユーモラスなやりとりが減ることになるであろう次作EP8のことでしょうね。まぁ、それも「果たして無事EP9まで見届けることができるだろうか」という心配と比べたら取るに足らないことですが。